第29話 天羽々斬チーム
アメノウズメの舞いにより、湘南海岸に布陣した自衛隊は教化され、逆に首都東京に侵攻する天津神の先遣隊とされてしまう。
そして、オモイカネが
ゆるりと進む船の上で、ニニギたち十柱の神々が地上を見下ろしていた。前方には戦車隊と歩兵隊が進軍し、人々はその絶望的な光景に恐れ
日本政府は九州地方における失態を繰り返すように、自衛隊同士の交戦という最悪の事態を避けることに終始し、予備戦力の投入には及び腰であった。
市民の中には、勇敢にも身に付けたスキルで船を攻撃する者たちもいた。しかし、
逆にアメノコヤネの
抵抗勢力さえも取り込み、軍勢を拡大して東京へと迫る天津神。やがて、横浜周辺を通過したとき、上空を陸上自衛隊の
教化された歩兵隊が
しかし、その銃弾は先頭に展開された
同じ現象があちこちの部隊で起き、ついにはその殆どがまるで巨大な落とし穴に落ちたかのように無力化されていった。
「
一団の指揮官と思しき男が二人を労う。しかし、彼らは黙って首を振ると、船上に座す天津神を目で示した。
先の
隊長の
また、鳥見の【
「すまない、お前たちは空中では不利だ。地上に降りて
「「了解!」」
嶋戸の【
しかし、後方支援特化の二人には戦闘能力は皆無だ。天津神の反撃に備えて、四人は地上で待機し、部隊の支援に回ることになった。
「
「「「了解!」」」
そして、武見率いる四人の
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