第27話 十柱の神々
「……アマノイワト機構に損傷を認める。
顔立ちはまだあどけなく、
しかし、その正体は
「なかなかやるではないか、人間ども。そうでなくば、天界より降りてきた甲斐がないというものよ」
それに応えたのは、深紫に染められた礼服を纏い、右手には
アマテラスより三種の神器を授けられ、
そして、ニニギの後方に侍るは
同じく
そして、煽情的な踊りで
相模湾で日米艦隊を壊滅させたタケミカヅチ、フツヌシ、アメノタヂカラオを武の神とするならば、
これら総勢十柱の神々が天津神の尖兵にして、
「どうする。このまま都まで強行するか」
「いや、ここで良い。
こうして、恐怖の象徴であった
そして、それらを待ち受けるように、国道134号線にずらりと16式機動戦闘車が布陣した。随伴する歩兵も
上陸した神々の侵攻を止めるため、東京を始め関東地区住民の避難の時間を稼ぐため、陸上自衛隊東部方面隊が決死の覚悟で至上の存在に挑む。
しかし、ニニギはそんな人間の身命を賭した抵抗も意に介さず、傍らに佇むオモイカネに疑問を投げかけた。
「それで、アイツの存在は感じ取れるか?」
「分からない。地上にいるのは間違いないが、反応が微弱過ぎて感知できない」
ニニギはさも詰まらなそうに顔を
「まあ良い、今は先にするべきことがある」
日本全土を支配すれば、自ずと居場所も判明するだろう。当初の目論見どおり首都東京の占拠を優先した司令官は、臨戦態勢の自衛隊を
「
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