第156話 人は守りたいもののために常に恐怖に晒される

 これは何処でも起こりうる話だと思う。

 いつ何時でも、誰にでも。


 自分はこれをゲームの中で感じていた。

 人を見せているものは複合的なものである。

 それは立場だったり、権力だったり、その人の思想だったりするだろう。


 空気を読まない人を危険に感じたり、恐怖に感じたことは無いだろうか?

 空気を読む人というのは状況を把握して臨機応変に対応する能力を自然と持っている。もし、全ての人が空気を読まない世界だったらそんなに恐怖を感じることは無いかもしれないが、空気を読む人が大部分を占める中での「空気を読まない人」は注意すべき人物と映るだろう。


 つまり余計なことを平気で言うのが空気を読まない人。

 だから人間関係を険悪にしたり、上手くいっていたものをダメにしたりして迷惑極まりないわけだ。

 例のあの人も空気を読まない人に属すると思う。Twitterでよく知りもしないのにロクでもない発言をしたあの人だね。


 しかしそれを超える恐怖を産むのは「状況に応じて、あえて空気読まない人」であろう。

 普段から空気を読まない人は全てをダメにすることが確定している。なので先回りすることは出来るだろうし、危険人物として周りに知らせることもできるだろう。

 まあこのタイプは「暴言=本音」と勘違いしている場合も多い。

 そのため普段からあまり好かれていないので、仮に余計なことをしたとしても味方に付くのはアホな人ばかりだと思う。


 アホは何かといえば、先のことを考えず目先の利益や回避に囚われる人達だと思う。つまり視野が狭いから渦中の人になってしまうわけだ。

 今が良ければいいと言う考え方は後々まで大変なことになるのでお勧めできない。


 じゃあ「状況に応じて、あえて空気を読まない人」というのは何が怖いのか?

 そういう人というのは情報を必要な時にしか使わない。つまり、普段は全てにおいて見て見ぬ振りが出来るわけだ。こういう人を敵に回すと、身の危険しか感じない。

 何も言わないから見てないわけでも知らないわけでもない。

 単に、触れないだけ。しかしそれはいずれ使うかもしれない武器としてしまっているだけなのである。


 一連の事件から、恐らく自分は後者だと思われているはずだが……。

 

 最近感じたことがある。

 自分は相手の第一印象で相手が信頼できるかどうかが決まる。

 まあ、Twitterとかだと文字数に限度があるのでタメ口なことも多いし、読みやすさのためにエッセイでもこんな書き方をするが、よっぽど相手に気を許していないと閉鎖空間でタメ口になることは無い。閉鎖空間とはDMとかの話だね。

 リアルでも凄く仲が良い人か、短い言葉でしか伝わらない人にくらいしかそんな話方しないし。

 社会に出たら年齢ではなく立場が優先されるものでしょう?


 人というのは、尊重されていたらちゃんとする生き物なんだよ。しっかりしなきゃと思うんだよ。だから会社の中で上司になあなあになっているのは良くない。それは相手に対して失礼なのもあるけれど「ちゃんとする」機会を奪っていることと同等。


 人は自分の対応によって変わっていくものなんだよね。

 人は自分を映す鏡。

 相手をぞんざいに扱っているから雑な扱いを受ける。


 例えばゲームの中だったとしても、一緒に遊んでいるメンバーに「あなた方はとても大切な人たちなんですよ」と言い続けたら、どうなるのか?

 こちらの話に耳を傾けてくれるようになる。

 最初は全く見向きもしなかった人たちの態度が変わるのね。


 人は自分を大切にしてくれる人は無意識に好むようにできている。

 好感を持つという意味ね。

 

 だから会社でも同じ。なあなあな部下よりも、ちゃんと自分を上司として扱ってくれる部下の方を贔屓するし、話を聞いてくれるものなんだよ。


 本題に触れていないけれど、まあ良しとする。

 はぶあないすでい。

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