第103話 人に存在意義と承認欲求が存在するのは愚かな生き物だったから【考察:後編】
俺は学びと考察を与えてくれるものに酷く惹かれる性質を持ちます。
その考察は恐らく楽しいことではなく、苦悩の中にある。
好きなものはとことん好きになるので、いくらでも語ることはできるだろうとは思う。すなわち、それが好きってことなのだろうなと思う。
恋愛関係が続かないのは、理想を押し付けられるからだと思うんだよね。
誰にどんな理想を押し付けられたとしても、それを叶えることはできない。
残酷な現実だね。
さて、完読作品を読んで自分が考えたことの話の続き。
度々横道にそれているけれどねw
このタイトルの『人に存在意義と承認欲求が存在するのは愚かな生き物だったから』と言うのは結論でしかないのだけれど。
今の世界って言うのは、割と自由だと思うんだよね。
日本に限る話だけれども。
選択の自由があって、よっぽどのことがなければ恋愛も結婚も強制されない。ホワイトな職場なら付き合いも強制されないし、自分の時間を持てる。
一人暮らしとかだったら自分のことだけすればいいわけだから、のんびりと趣味にでも時間をあてればいい。それはきっと充実していて幸せな時間だと思うんだ。
あなたは一人でいることは好きですか?
自分は一人は好きだなと思う。基本、誰にどこに誘われても行きたくないし。
音楽を聴きながら文字を打ち、思想の海に浸かっている時間が何よりも落ち着くので。
でもそんな人ばかりではない。
人は【自由】なのに【存在意義】を求める生き物なんだよ。
以前おつき合いしていた相手は『自分には何も求めないで欲しい』と言っていたのに、しばらくして『何も求められないと必要とされていないように感じる』と言うようなこと言った。
ただ、そこにいてくれたらそれで良かったのに。
物語の中で『神は何故、この世界をつくったのか』と言う理由が明かされるんだけれど、そこを読んで自分の体験談を思い出したの。
そして希望を持てず自ら命を絶つ人たちの記事を。
人は愚かだと思うよ。
自由なのだから、好きなことをすればいい。
それなのに存在意義を求める。他人から必要とされたいと願う。
そして承認欲求を満たそうとして安易に道を踏み外すのだから。
何故生まれて来たのかなんて考える必要はない。
それよりも、自分がこれからどうやって充実した日々を送るか考えたらいい。
何故なら望もうが望まなかろうが、人は人のエゴによって生まれてくる。そして産まれた事実は変えられないのだから。
この世には何も与えずとも得られるものなんて存在しない。
自分が愛されないのは、誰も愛さないから。
自分が認められないのは、誰のことも認めないから。
自分の正しさのために賛同者を集める必要なんかないし、戦争するわけじゃないなら味方増やしをする必要もない。
この世には75億もの人が生きてる。どんなに交友を広げようが限界がある。だから周りにいてくれる人を大切にしたらいい。
他には何もいらなかった。
それでも人は存在意義を求める。不安定で危うい世界。
だから人は人に存在意義を与える。正義と言う名の破壊の道を。
人の中に存在意義も承認欲求も求める気持ちがなかったなら、この世はとても平和で穏やかだったと思う。だが発展もしなかっただろう。
難しいところだね。
問題は安易に承認欲求を満たそうとして、他人に迷惑をかける人々。
自分の利益のために存在意義を作りだす人々か。
もう、三月も終わるね。
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