第72話 重要な部分を明かしたので

 うずうずしていた話。

 【蜜と林檎と片想い】は正直、変な物語である。

 というかドロドロ寄りの話かもしれない。


 俺自身が『相手の好悪は自分の態度によって変わるし、変えられる』と思っていて、他人の好悪を信用していない口なのでこんな話になった。


 主人公は恋愛的な意味での好悪は『自分の態度次第』だから、それを『恋とは呼べない』と思っている人。なので彼が好きになれる相手は、自分が好きという感情を向けなくても、好いてくれた相手なんだよね。

 そして親友のことをとても大切に想っているので、彼が好きだと言った相手に好きだと言われてもフッてしまう。


 親友は彼のそんな部分を凄く理解している。

 だから良いようにも悪いようにもできてしまう。


 そんな仲の良い幼馴染みで親友だった二人だが、あることをきっかけに変わっていく。もちろん表面上は変わらない。

 それに気づいてしまったのが、親友の好きな相手とその友人。

 けれども主人公が親友のことを大切に想っていることもわかっているので、そのことを話すことが出来ない。


 主人公の知らないところで、この三人がバトルになる。

(別に戦闘シーンがあるとかではなく)


 親友はいいヤツなんだけどね。

 いくら良かれと思っても、自分の道は自分で決めるもの。

 他人の道を勝手に操作したらいけないでしょ、という話かな。

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