第48話 バカだよなと思うんだけどね
言い忘れてしまったけどさ。
『あなたが提案したから大変でも更新していたのに、見にも来ないしコメントもくれないじゃない! だから非公開にしたのよ』
と怒られたなら、俺は謝罪したと思う。
全面的に俺が悪いでしょ、それは。
眠気に勝てなくて、応援いいねするのが精一杯だったし。純粋にその作品を応援している人が、俺なんかよりもちゃんとしたコメントを残しているのを見て『いいか』と思ってしまっていたんだよね。
彼女はさ、俺に対して返信が欲しいと言っていた。
それをどう捉えて良いのか未だに解らないけど。
凄く自惚れた言い方をすると、俺への怒りは俺にだけ向けて欲しいの。
じゃないと第三者が見た時、他の人が傷つく言い方と捉えられてしまうから。それは良いことじゃない。
そうでしょう?
そうなったらトラブルに見舞われる。
ずっとね。
話の合わない自分よりも、他の人とやり取りした方が楽しいんじゃないかなと思っていた。だからあまりコメント残さないのよ。
その傾向は誰にたいしても多少はある。でも好きな相手なら余計にそう思ってしまうの。
いつもね。褒めているつもりなのに相手がネガティブなこと言いだすのよ。
これは創作界全般にあること。
俺が無知すぎるのが原因なのかもしれないけど、知らないことは驚きとワクワクで溢れているものでしょ。俺にとっては新鮮でも、一般的にはそのくらい当然のことなのかもしれない。
だからなのか『過剰に褒めている』と受け取られているのかも。
初めてレビュー欄を見たサイトのレビューが評価評論系が多かったから、こういうのがレビューなんだと思うもので溢れたらいいなと思って始めたレビュー活動が辛くなったのにはいろんな理由がある。
俺は褒められたくてレビューを書くことに向き合ったわけじゃない。
少しでも良いところ、勧めたいところを上手く伝えられるように努力したのは、レビューを褒められたいからじゃない。
作者から『深く考察してくれている』とか『触れて欲しい部分に触れてくれている』と言われるのは素直に嬉しい。
そうではなく単純に『レビュー上手い』と言われることが不快でしかない。
だってその上手いは誰かと比べているわけでしょ?
レビューは誰かと比べられなければならないものなの?
競い合う必要はあるの?
そんな必要はないよね。
だって作品を奨めたくて書くのだから。
だから『あなたのレビューを読んで作品を読みたくなった』と言われたら、嬉しいよ? 俺の努力が実ったということだから。
でも現実は違う。
レビューくれくれの道具にされることもあるし、意味不明な褒めかたをされることもあるし。作品を平気で消す人もいれば、酷評をして欲しいとかトチ狂ったことを言う人もいる。
意味が分からない。
指摘は専門家にして貰えばいい。
それよりも、ネガティブな受け取り方される方が辛いよねって思う。
俺は好きだよ?
面白いと思ったし。時間がないから全部読むことはできなくても。
その感覚は間違っているの?
面白くないと言われたかった?
だとしたら自分でも面白くないと思っているものを人に読ませるのはどうかしているよとしか言いようがない。
ただ、言えるのはさ。
ファンには絶対に勝てないということだよ。
俺にできるのはネタバレを極力しないように、その作品の良さを少しでも読者に伝える努力をすること。ネタバレ含まない時点で、面白さを100%伝えることは不可能なの。
ファンの『面白い!』の一言に勝つことはできないんだよ。
その意味が分からない人は俺を褒めるよね。
そう言う人は『どんな言葉を尽くしてもその作品を心から愛する人の熱意や愛には敵わない』と言うことが理解できないのだと思う。
でも仕方ない。俺とは感覚も考え方も違うのだから。
自分自身に失望する俺のことが理解されなくてもね。
自分は結構、好きな人に自分から離れるように仕向ける人なんですよ。
最低でしょ。
でも、俺が傍にいるとその人のためにはならないし、幸せになれないと思うから。
自分の幸せは? と疑問に思うかもしれないけど、好きな人を不幸にして成り立つ幸せなんて存在しないでしょ。
だから離れる人は追わない。誰であっても。
お前が悪いと真っ直ぐに感情をぶつけてくれる人とだったら、上手くいくのかなとか思う。恋愛に限らずね。
とは言え、自分はバカだなとは思う。
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