第4話 『俺史上、最強に働きやすい我が上司』の話【後編】

 長いので分けようと思う。

 エッセイなら何文字でも書けると思うんだw


 短いエッセイしか書けない人というのは『気持ち』だけだからなんだと思う。エッセイを書く時にはまず『テーマ』を決めるよね?

 そしてただ思っていることを書くのではなく、自分の体験や見たこと知ったものなどを提示して『それについて感じたこと、その理由や思想』を述べたうえで、結論的な感想や気持ちを書くのよ。

 べつに気持ちだけを書いても良いけど、それだと納得させるだけの土台が足りないでしょ? 読んでいる人は同じ感情だとは限らない。だからベースの説明が必要なんだということ。


 さて前置きはこの辺にして。

 二人目の上司は土台を作ってくれた人だと思う。あの方のお蔭で、俺は何をどうしてあげたら上司が働きやすいのか考えることが出来た。

 仕事はまず、自分の仕事が何かを知る必要はあると思う。でも、全体を把握することも必要だと思うんだよね。仮に自分がやらなくても、流れを知っていたら何を先にしなくてはならないのか、何を先にしたらスピードUPできるのか理解できる。

 時短の他にも、楽が出来るようになる工夫が出来ることもあるしね。 


 昨日、たまたま以前の上司と会話する機会があったので「元気ですか?」と尋ねた。なんか疲れている感じがしたので。

 その返答が「大丈夫」だったので、どういう意味なんだろうと思ったのよ。


「how are you?」

「Are you okay」

 こういうことだよねw


 それは元気ではないけど、大丈夫ということなんだろう。

 違う部署に手伝いに行くこともあるけど、大変だよねって思うんだ。内容が違うわけだから。慣れたところが何よりもいいなって。

 つまり大変なんだろうなと思った。


 俺は仕事に限らず、何らかの形で離れた人に対して自分から話しかけることをしないんだよね。根本的に必要だからコミュニケーションを取るという人なので。

 それは仲良くなりたいからだったり、信頼関係を築きたいからだったりする。でもそれは環境に依存されるわけで。

 自分が必要とされていないと感じたら見切りをつけるのは早いんだよ。エッセイは何文字でも書くけど、リアルではあまりしゃべらないので。


 さて、ここから本題。三人目の上司が俺史上最強に働きやすい人だという話。

 仕事での人間関係に大切なのは、

1 気軽に報連相できること(報告、連絡、相談)

2 信頼関係で成り立っていること

3 プライベートに踏み込まないこと

 この三つだと思うんだよ。

 

 なので自分が気を付けているのは『冗談を言う時は仕事の域を超えない』、いつでも気さくな空気を作る。仕事は積極的に手伝う。

 この三つ。


 例えば冗談を言うにしても、

『〇〇がないんだけど』

『お腹空いた人が食べたんじゃないですか?』

 この程度。もちろん一緒に探すけどね。冗談を言って終わりではなく、明るい雰囲気を作りつつ一緒に探すというのが重要。

 頼みやすい人であること。あえて『探して』と言われなくても空気を読んで探してあげる。これ、結構重要なんだよね。


 人によっては『頼むのが苦手』という人もいる。でも、さりげなく一緒に探してくれる人だったら『〇〇見かけてない?』と声をかけるだけでいい。困っている人はさりげなく助ける。人にも好かれるし、いいこと尽くし。

 お礼なんて言われなくても良いのよ。少しづつ信頼関係が築けるから。


 三人目の上司が凄く働きやすいのは……こういう人今までいなかったんだけど、雑談はしないがフレンドリーな雰囲気の人なんだよね。

 こういう人って、すっごい楽なの。別に仲良しでもないのに話しかけやすいし、必要な時に声をかけてくれる。気を遣わなくて済むんだよね。

 声をかけられたら『仕事のこと』なので、話を聞いて理解すればいい。

 この方、俺の行動を非常に観察(見ているわけではない)していて、把握しているので特に何も言わない。


 この方が配属になる時に、

『できることは何でもします』

 と一言声はかけてある。


 そんなに話しているわけではないけど、冗談を言えば笑ってくれるし。前の上司はジェスチャーで理解し合っている感じだったのね。でも今回はアイコンタクト程度でも意思の疎通ができる部分もあって。

 昨日は指示が欲しいことがあったんだけど、上司が急がしくて声もかけられなかったんだよね。目が合ったとたん指差してくれたので(俺に対してではない)OKなんだなと次の仕事に移行。


 前の上司は凄く人の育て方の上手い人だなと思った。

「自分で考えさせることが大切」

 って言っていたので。

 今回の上司は部下の扱いが上手い人なのかもしれない。

 初日で「〇〇どうしますか?」と聞いたら「任せる」と言われたので。つまりいままでやってきたことで「こうだった」ことをそのままやればいいよということなのだろう。

 そしてその中で「変えたい部分は変えていく」こんな感じだと思う。

 上司が働きやすいということは、部下も働きやすいことだと思うんだよね。


 勝手に変えて「こうだから」っていうタイプの人は良い上司ではないのよ。

 「こうだから、こうしたい」と一言説明をくれる上司が良い上司。つまり何かやりづらいことがあって、困っているから改革するってことでしょう?


 改善というのはより良くすること。

 改革というのは過去を踏まえるのではなく、新調するようなものね。


 説明してくれる人というのは相手にとっては「理解する機会」を得ることなの。一を聞いて十を知る人なら、その話を聞いただけで今後何がどんな風に変わってくのか想像できる。そうなれば、どんな時指示を仰ぐべきか把握できるのよ。


 仕事ができる人というのは、常に指示を待つのではなく『どんな時に自分で判断し、どんな時に指示を仰ぐべきか』理解している人なんだと思う。それは相手の言葉や考え方をしっかり理解することから始まる。

 それが上司にとってフィットしていれば『できる部下』という評価を得られるだろうし。


 俺は上司にとって働きやすい環境を維持したいのよ。

 それはすなわち、自分にとっても働きやすい環境であるから。


 という超個人的な話だったけど、どうだったでしょうか。他人の仕事への姿勢や考え方って知る機会があまりないと思うんだよね。でも、知ったところで真似できるものでもないし、自分の考え方と同じとは限らない。

 なので役には立たなかったはず。


 単に、俺はこういう人というのが分かっただけw

 個人的な話は役に立たないというのが立証できたのではないでしょうか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る