第3話 『俺史上、最強に働きやすい我が上司』の話【前編】

 はいはい、おはようございます。

 ちょっと数日開いてしまいましたが、皆さま元気にしておられましたでしょうか。


 俺はねえ、また変な習慣が出来てしまいました。

 今の職場で現在三人目の上司。めちゃくちゃ働きやすいんだけど休む暇がないので一日が早く感じるのと同時に、疲労度が半端なくて。

 帰ったら飯、そしてへばって三時間寝てから風呂というスタイルになっております。動けないのよ。

 なんで飯は先かというと、遅くに食べると胃に負担がかかるから。


 飯の後は30分横になっていた方がいいというのを何かで読んだことがあります。なるほどね。歯磨きは飯のすぐあとではなく、30分後が良いらしいので丁度いいね。歯は食べた時になんか溶けて? その後再石灰化するらしいから、すぐに磨くと脆くなるらしい。

 あ、ヤバイ。ちょっとためになる話しちゃった。

(詳しくは尻に調べてもらって)


 今の職場は上司が三回変わっているという話は先にしたけれど、うちの部署は人数が少ない部署なんだよね。なので凄く仕事ができる上司でないと成り立たない。そんなわけでどの上司も尊敬に値する人物ではあるのだけれど。

 一人目の上司は昇格して他の場所へ行ってしまいました。あの感染症の最中、我が社は右肩上がりに成長していて大きくなったので新しい部署立ち上げと同時に移動になってしまったのです。


 気さくで、時々さぼって不在な方でしたねw

 初日に二つ、衝撃的なことを言われまして。

「さぼってもいいよ」

 という言葉と、

「この子は、仕事ができる!」

 という言葉でした。

 いままでの部下はどんだけ仕事しなかったんだよ……と思いましたがね。


 まあ、関東で仕事をしたことのある人は『ブラックがスタンダード』という経験をしたことがあるかもしれない。俺はブラックがスタンダードという経験をしたことがあるので、今の職場はかなり楽ですね。

 いままでの職場で一番好きな場所なんだけど、その理由がいくつかあって。

1 何処を勝手に手伝っていても怒られない

2 近くの部署の人以外と特に関わらなくても問題ない

3 下はみんな基本仲良し(上司は確執があるということを最近知ったww)


 俺は好きに動きたい人なので、檻に入れられているのが非常に苦手なんだよね。

 仕事に対しての考え方は大きく分けて二方向あると思うんだよ。

1 時間に対してお給金を貰っている

2 仕事内容(量)に対してお給金を貰っている

 俺は断然1なんだよね。


 うちの職場はほとんどが定時あがり。一部の部署は残業アリ。

 同じく定時に上がれるなら、その定時内に終わった方がいい。だから手伝うの。一人だけが忙しいというのは個人的に凄く嫌で、忙しそうにしていて手が足りなかったら、空いている時間に出来る範囲でちょこっと手伝う。その少しがやりやすさに関係するものなら、スピードUPできるからね。

 こういう考え方なので、あちこち手伝いながら自分の仕事をしていく。それを自由にやることができるので今の職場は好き。


 そんなわけで、放牧スタイルの上司たちなんだけど。

(ほかの部署の人からすると、手伝ってくれるのは有難い。だから何も言わない) 

 もちろん普段から別部署手伝っているので、その別部署の上司が手伝ってくれたりもする。とても良い関係だと思う。


 二人目の上司はめちゃくちゃ仕事ができる人で、凄い人気者だった。歩けばいろんな人に掴まる。

 なので、

「うちの部署忙しいんだから、さっさと開放してくれないだろうか」

 と思ったことは一度や二度ではない。

「まるで動物園のパンダ並みに人気ですね」

 といったこともあるw(失礼な奴だな、俺)


 とにかく人当たりが良く、断れない性格の方だったのでいろいろと大変そうだった。一人目の上司が「THE上司」というタイプの人なら、二人目の上司は「パパ」という感じだった。

 まだ小さいお子さんのおられる方なんだけど、接する時に子供扱いされているなあと感じることがあったんだよね。それは別にバカにされているとかそういうことではなく、俺に合わせてくれるという感じ。

 俺は仕事中はほとんど冗談ばかり言っていたんだけど、相手の雰囲気に合わせるところがある。俺が冗談を言うから向こうも冗談を言うという感じにね。


 でも俺個人としては信頼関係を築くの凄く苦労したんだよ。

 何故かというと、なんでも自分でやろうとする人だから。たぶん、人に頼るということが苦手な人なんだと思う。

 一人目の上司は「指示型」だからあまり気にしてなかったんだけど、二人目の人は気づかないと全部自分でやろうとする。もしかしたら部下がいるという状況が初めてだったのかもしれない。

 だから仲良くなる努力もしたし、頼ってもらう努力もした。

 指をさすだけで、何をしたらいいのか把握できるようにもなったし。方向だけでその人が何を求めているのか理解できるとことね。

 その為に必要なのは『相手の性格を理解する』ことと『普段、どんな行動をしているのか観察する』ことなんだよね。


 仕事というのはやるべきことがある程度決まっていて、何をどうしたいと思っているのかは観察していればわかるようになる。

 例えばAの場所はいつも整頓しておきたいと考える人は、その場所に行くと整理整頓をするだろう。何度もしている(毎日同じ行動をしているという意味)ならそれはその人にとって必要だということ。

 なので先にやっておけばいい。そうやって先回りしてその人のやろうとしていることをしてあげたら負担が減るし、別の仕事に時間が使えるでしょ?


 俺はマルチタスクが得意なので、移動しながら片づけをしていったりする。一応自分ルールもあって【〇曜日と〇曜日は掃除をしつつ仕事をする】など。

 行動を決めることは、他の人が動きやすいということでもある。


 それはどういうことかというと、『〇さんは週に二回必ず決まった曜日に掃除を行う』というのを見れば(理解すれば)、特に慌てて掃除をする必要はないなと感じるだろう。つまり、放っておいても掃除は行われるということだから。

 それと同じで、俺は散らかっていたら勝手に掃除をする。上司にはその人にしかできない仕事に集中して欲しいのよ。俺にはできないことなので。

 いくら散らかしていても良いから、自分にしかできないことを優先して欲しい。

 そして、そういう環境づくりをしてきたんだよね。


 部下を育てるのは上司。

 上司を育てるのは部下。

 チームワークは何より大切なものだと思う。

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