第2話





 波打ち際までやってきた。

 通勤の途中でふらりと寄ってみただけだったが、とても目が離せるような光景ではなかったため降りてきたのだ。

 少し、海水をすくってみる。

 不規則に動く潮に少し濡れてしまったが、すくうことができた。

 すくった手の縁に少し白いものが見えた。塩だろうか。

 そんな海水は、透き通っていた。しかし、よくみるとプランクトンやらなんやらの小さな生き物がたくさんいて濁っていた。

 小さな海水にも、たくさんの命が宿っていた。

 少し、私の心は驚いたようだ。

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