4夜目-2
副顧問 「えぇ~、本日より~、女子バレー部顧問の
小関先生 「はい。ただいま、紹介にあずかりました、『小関』と申します。こう見えてもまだまだ元気ですので、よろしくお願いします。」
部員 「おねしゃ~す!」
小関先生 「お、元気があってよろしい!じゃぁ、まず、外周5周やろうか!」
そうやって、はじめはコセキンを受け入れていた。しかし・・・
コセキン 「おぉ~い!まだタイム遅くなってるぞ!もっかいやり直しだ!」
部員A 「せんせ~い、もう・・・体力・・・ありませ~ん・・・」
コセキン 「甘ったれるな!さっさと走ってれば終わる!走らんか!」
副顧問 「小関先生、そろそろ休憩させてはどうですか・・・?」
コセキン 「いや、これ以上しごかないと、また怠ける!それとも、私の指導に気に食わないのですかね・・・?」
その時のコセキンにはすごい圧がかかっていた。
副顧問 「ヒッ?!し、失礼しました~!」
そりゃ、副顧問も腰抜かすわ・・・
それからうちらは、「コセキンおべっか使い隊」へと移り変わってしまった。さらに、あのコセキンが悪夢に出るほどうっとうしい存在へとなっていった。もう、あの地獄から抜け出したい、もうこんな「ブラック部活」はもうこりごりだ・・・
ホラン 「・・・ってこと。」
ケイ 「って、ホラン、東中なの?!俺もなんだけど!」
ナズナ 「私も・・・」
アカネ 「自分も通ってる・・・」
テオ 「僕もだね・・・」
シンイチ 「僕は東中じゃないけど、小学校の友達がそこ行ってる。」
シンイチ以外みんな東中・・・えっ、マジ?!
ホラン 「シンイチ以外、東中なんだね・・・ちなみにシンイチはどこの学校?」
シンイチ 「私立の
ナズナ 「やっぱ、すごいな・・・学園なんて行けるって・・・」
シンイチ 「でも、本当だったら僕も東中、行ってたかもよ。僕の元家、学区内だったから。まぁ、実の父親がまだ生きてたらね・・・」
アカネ 「もしかして、シンイチのお母さんが毒親になったのも・・・?」
シンイチ 「そう。父親が死んで、何とかしてでも立派に育て上げたかったらしい。」
ホラン 「・・・みんな!」
私がそういうと一気にうちに集中してきた。
ホラン 「あ、あのさ、ここだけじゃなくって、現実でも会わない?ほら、学区内ってことは近いわけじゃん!」
流石にちょっと無茶だったかな・・・
ケイ 「いいじゃん!リアルでもみんな会いたい!」
アカネ 「確かに。集まるとしたら、明日の4時なら・・・ってあれ?リアルで会うのってダメなんじゃない?」
ホラン 「えっ?そうだったっけ・・・?」
そうやってうちらは、もう一度コンパのルールを確認しあうことにした。
「『心のコンパ』とは、夢の中にてほかの人と心を通わすことのできるコンパです。もし、ここに行きたい場合には、夢の中でしか身に着けていない小さな鈴を鳴らしてください。元の夢に行きたい場合も同じように行ってください。また、何かわからないことがありましたら、我々スタッフにお声がけください。
あと、『心のコンパ』をご利用にあたりまして、いくつか注意点がございます。
1,相手の意見を否定しないこと
2,初対面でも信頼されるようにやさしくあること
3,現実で会おうとしないこと
4,上記以外で相手に嫌なことをしない・させないこと
これらを守っていただかないと、ペナルティとして悪夢の牢獄に落ちていただきます。くれぐれもお気を付けくださいませ。」
ナズナ 「改めて見るけど、やっぱり文面は怖いね・・・」
テオ 「その分、破った人がいるってことだよね・・・」
ホラン 「危ない、危ない・・・危うくまた悪夢にうなされるところだったよ・・・」
ケイ 「今、確認しといて正解だったね。じゃなかったら、下手したら、連帯責任でみんな悪夢の牢獄に落ちてただろうし・・・」
アカネ 「やっぱり会えるのは夢の中だけみたいだね。」
シンイチ 「まぁ、しょうがないよ。規則は規則なんだし。」
ホラン 「でも、また会えるでしょ?コンパの中でさ!気を落とさずに、お互いで助け合おうよ、引き続き!」
ケイ 「そうだね!がんばろう!」
ホラン 「まぁ、これで以上だけどほかにだれか話したい人いる?」
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