第11話 「ピアツェンツア王国王城攻防戦・中編」
「え?!どうしたの?何で皆んなピアツェンツアにいるの??」
ピアツェンツア王国国王ヤニックは憲兵隊より、「突如としてベヒモス10体来襲!」との半泣き状態の悲痛な一報を聞き慌てて駆けつけたのだ。
《ヤニックの坊主か・・・・・実は・・・マクシムに置いてかれた・・・》
「・・・・・・・マジで?」
《・・・・・・・マジで》
ヤニック王が駆け付けると涙目で怯える憲兵隊と絶望的な顔の冒険者達に遠巻きに包囲され途方に暮れているベヒモス達が居たのだ。
ベヒモス・・・冒険者ギルドの評価で魔物ランクSSSの超大物だ。
それが10体・・・小国なら1日で滅亡するレベルの災厄だ。
しかしベヒモスは基本的に他種族を襲わない・・・
なぜならデメリットは沢山有るがメリットが何も無いからだ。
今回は、たまたま仕事明けで暇だったのでマクシムの口車に思わず乗ってしまい、
ピアツェンツア王国に来て・・・そしてマクシムに置いていかれた。
《ホント・・・アタシ達、何しに来たのかしら?》
ガックリと項垂れるベヒモスの女性・・・
ベヒモス達の仕事とは主に水源の浄化作業だ。
人間からは「炎」属性だと思われているが実はバリバリの「水」の属性だったりする。
なので綺麗な水場が無いと生活が出来ない訳だね。
今もベヒモス達がこの地に居るだけで王都の水源はドンドンと浄化されているのだ。
要するにベヒモス達は、この世界での「水の神様」に当たる訳だ。
ヤニック王は以前に真魔族領で修行をした事が有るのでマクシムやベヒモス達とも普通に顔見知りだったりする。
このシリーズ後に書く外伝の中での「荒ぶるケンタ君事件(改)」で詳しく書こう。
「えー?ここから南の大陸の南端までって・・・」
《楽に12000kmは有るだろうな・・・》
「そんな距離・・・転移陣を使っても?」
《全員の魔力を使っても3名の転移で限界だろうな・・・》
「だよね~」
今回はアホほど魔力が漲っている真魔族四天王マクシムの魔力を使ってピアツェンツア王国に転移して来たのだ。
しかしマクシム君が「勝手に帰宅」してしまったので自力で帰るハメになったのだ。
ちなみにマクシム君の総魔力は三龍王をも超えるのだ。アホだけど凄えなアイツ。
《なのでピアツェンツア王国に少し滞在して良いか?
魔力が溜まるまで待って3名ずつ棲家に転移させたいのだ。
そして最後に俺が転移して終了だ。丸3ヶ月は掛かってしまうがな》
「え?!それはこちらとしても有難いです!是非滞在して下さい!」
思い切りベヒモスの提案の乗っかるヤニック王。
「へへへへ陛下ーーー?!」これにはビックリの憲兵隊の面々。
「いや~、王都も人口が増えて水の浄化には苦労してたんですよ~」
思わぬ「水の恩恵」に嬉しさ爆発のヤニック王なのだ。
《ふふふ・・・win-winって奴だな。
しかしこの辺りも随分と発展したのだな、昔はただの平原だったのになぁ》
「あっ!皆んなビックリしてるから「人の姿」でお願いします。
沢山の果物・・・今の時期は苺をご馳走しますよ~」
《え?!苺?!うん!食べる食べる!》
ポンっと人化するベヒモスの女性・・・うわ?!水色の髪の滅茶苦茶美人さんだ!!
と言うのもベヒモスはモロに「水の女神ディオーネ」の眷属なので「海龍」と同族なのだ。
ベヒモスが人化した姿は「海龍」と全然見分けが付かない。
ベヒモスと普通に交渉するヤニック王を周囲の者が畏敬の念を持って見ている事にヤニック王自身は気が付いていなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
この様子を龍眼で見ていた天朱龍ニームと天龍レンヌの2人・・・
「ねえニーム?これ私達どうすれば?」
「リールからの念話で「放っておきなさい」だって。
だから私達は何も見ていない・・・よろしいかしら?レンヌ?」
「あ・・・うん、分かったわ」
マクシムやベヒモスの件は無かった事にした天朱龍ニーム。
何故ならば天龍王に報告書を書いたりなんだりと仕事が増えるので関わりたく無いからだ。
天朱龍ニームは基本的に面倒くさいのが嫌いな古龍なのだ。
「でもお父様って実は凄かったんですねぇ~」
今回の件で王女ラーナの中での父の評価が爆上がりしたのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
話しをようやく本題に戻そう。つーか話しの脱線で約10000字ってマジ長えよ・・・
これじゃ改稿ってより書き直・・・ゴホンゴホン。
戦闘状況は、転移陣から出て来る魔物の数が明らかに目減りしていており、打ち止めが近い事は誰の目にも明らかになっている。
「もう少し!後ちょっとでBランクに昇格なんだよ!おかわりプリーズ!!」
「俺も後少しで家のローン代が・・・しっかりしろよ!敵ーーー!!」
違った意味での冒険者達の悲鳴が王都と王城のアッチコッチから聞こえて来ている。
この様にピアツェンツア王国側の士気は衰えるどころか上がり続けているのだ。
敵側の敗北は時間の問題だ。
《こうなると敵に残された手段は・・・》
《そうね・・・間違いなく最後の切り札の龍種が来る!》
《同感ね》
戦闘も最終局面を迎えて、ラーナを怯えさせない様に思念で会話をする、レンヌとニーム。
目を瞑りラーナの後ろに控えるメイドの姿は周囲と同化してるかの様に目立たない。
「随分と静かになりましたね?皆様は大丈夫でしょうか?」
窓が全て鉄窓で閉められ薄暗い部屋でランプの明かりを不安そうに眺めながらラーナ王女が呟くと・・・
「大丈夫でございますよ姫さま!
皆様は宰相様に鍛え上げられた者達ばかりです!」
とラーナ王女付きの女官カーラがラーナ王女を励ます。
彼女の名前はカーラ・フォン・ヴィターレ。
ラーナが生まれてすぐにヤニック王に教育係に任命され乳母と共にラーナを育てて来た。
切れ長の目でどこか冷たい印象を受けるが内面は、子供大好きおばさんでラーナ付きの者達からは「お母さん」と呼ばれている。
それを本人に言うと「あなたのお母さんではありません!」と怒るが嬉しそうでもある。
天龍3人娘からも慕われている。
「そうですよね!大叔父様は凄いのです!」
嬉しそうにラーナ王女が返事をするのを見て、「ラーナは彼女に任せて大丈夫」と判断した2人は思念での会話を再開する。
《龍種が出たら私が出るのでレンヌはラーナと一緒に居てね?》
《待って!オーバンの事で迷惑をかけたのだから私が出るわ!》
《・・・あなたは天龍が出て来たら殺せるの?》
《えっ?・・・・・それは何とか洗脳を解けば・・・》言葉を詰まらせるレンヌ。
《相手は同じ天龍よ?そんな余裕がないのは、貴女も解ってるでしょ?》
《・・・それでも・・・迷惑を掛けている私がやらないと・・・》
《ダメよ?貴女は天龍を殺したら・・・多分心が壊れちゃう》
《・・・・・・・・・》遂に反論出来なくなったレンヌ。
《ここはお姉さんに任せておきなさいな》
ここで敵は最後の戦力とばかりに「戦狼」や「サハギン(2足歩行の半魚人)」などAランクの魔物を投入して来た。
新たに浮かび上がった転移陣から魔物が溢れ出す!
ちなみに事前に各所に設置されていた転移陣は全て破壊しているので、術者の魔力を使っての転移だ。
この事実だけでも敵には、もう後が無いのだ。
そして相当にテンパっている、転移陣の魔力の流れを逆行すれば敵の拠点が判明するからだ。
《ヨシ!分かったよ!》風に乗りどこからともなく女性の声が聞こえた・・・気がする。
「おーし・・・来やがった!行くぞ!!」大剣を肩に担ぐAランク冒険者。
「うおおおおおおおお!!!!」「来いやぁああああ!!!」雄叫びを上げる冒険者達。
《オオオオオオオーーーーーンンン!!!!》そして戦狼のボスも雄叫びを上げる!
「でやああああああ!!!」それに応えて一斉に走り出した冒険者達!
ゴオオオオオオンン!!!ギィイイイインンン!!!ウオオオオオオオ!!!!
冒険者と騎士団の連合部隊と高位魔物の群れが激突する!
ガゴオオオン!!!ドオオオーーーンン!!!ワアアアアアアア!!!!!
おそらくここからが敵が連れて来た本隊になるのだろう。
しかし悲しい事に魔物達は圧倒的に数が少なく、冒険者達の肥料にしかならない。
激突した瞬間から冒険者と騎士団の数の暴力に一気に押し潰されて行く魔物の群れ。
「おらああああ!!トドメだぁーーーー!!!」
ズドオオオオオオオオンンン!!!Aランク冒険者の「メテオブレイク」が炸裂して、
《ギャイイイインンンン!!!!》既に片足が千切れて身体中が傷だらけの戦狼のボスの断末魔が響いた。
こうして最後の魔物の群れも僅か10分で殲滅に成功する。
「これで終わりかな?」
Aランクの魔物の掃討を終えて王城に居る上位冒険者達に若干の油断が見えて来た時・・・
「バカヤロ!油断してんじゃねえよ!!」
別の冒険者から一喝に「おお!そうだな!」気合いを入れ直す冒険者。
さっきまでの喧騒が嘘の様に王城は鎮まり返っている・・・
「こう言う時って大本命が来るんだよな・・・」
「ああ・・・」
《本命が来るなら・・・今!!》
天朱龍ニームは思考を完全に戦闘モードに切り替えた!
「「ガアアアアアアアアアアアーーーーーーー!!!!」」
突然の龍種の雄叫びが王城内に響く!!
外宮の中庭の薔薇の花壇の近くで突如として空間が歪み、その歪みの中から翼を広げた体長8mほどの水色の天龍が現れたのだ!
その天龍の目は赤く血走り口から涎をたらして理性を無くしているのは明白だ!
そして天龍は手当たり次第に周囲の建造物を破壊し出したのだ!
ゴゴオオンン!!バキバキバキイ!!!
「ガアアアアアーーーー!!!」ただ闇雲に暴れまわる天龍!
「てっ!!!!天龍だと?!」
「そんな?!!我々の守り神が?!」
突然の天龍の出現は城兵士を混乱させるのに充分だった!
暴れる天龍を見て一気に浮き足立つ城内に更に別の脅威が出現する!
ここから離れた場所に居る冒険者と騎士団が踵を返して急行しようとすると・・・
ズドオオオオオオオオンンン!!!バギン!!バキバキ!!
「グオオオオオオオオーーーーーーーーーー!!」
今度は城の裏手門の庭園作業小屋が吹き飛び中から焦げ茶色の土竜が姿を現す!
龍種では無いにせよ、地龍への進化目前の竜種で脅威度は文句無しにSランクだ!
龍種と竜種の二体同時出現。
この絶望感は計り知れない、魔物の掃討が終わって一息ついた時に本命の投入。
経験豊かな冒険者や騎士ならいざ知らず、経験の浅い城兵達は恐慌状態になる。
落城?!その不安感が兵士達を包む。
しかしここで王国の守り神が現れた!
「「まだ幼い天龍ね・・・可哀想に・・・苦しいのね」」
兵士達の絶望感を静かに消す様な鈴の音の様な声が城内に響く。
兵士達が一斉に声がした方へと振り向くと・・・
いつの間にか暴れる天龍と対面する形で長い槍を手に携えた、ルビーの様な美しい茜色の天龍が宙に浮いていたのだ。
勿論、龍化した天朱龍ニームである。
「「洗脳のレベルは・・・・・・魂に深く楔を打ち込まれている・・・酷い。
ごめんなさい・・・私では貴方を助けて上げられないの」」
暴れる天龍に悲しい声で謝罪する天朱龍ニーム。
「「ウガアアアアア!!ガアアアアアーーーー!!!」」
沸き立つ本能のままに天朱龍ニームに襲い掛かる水色の天龍!
彼が正気なら彼我に圧倒的な力の差があるのが解るはずだが、魂の根幹まで打ち込まれた楔のせいで、こんな簡単な力の差まで理解出来ないほどに心が壊されてしまっていた。
「「せめて苦しまない様に一撃で・・・」」
悲しそうな声と共に、手に持つ槍が朱色のオーラを纏うと同時に赤い天龍の姿が消える!
「「龍炎」」」
目も眩むほどの眩しい赤い閃光が水色の天龍の体を突き抜けて水色の天龍の身体は一瞬朱色に光ると消えて無くなった・・・
天朱龍ニームの一撃で水色の天龍の身体は原子レベルまで分解され消滅したのだ。
そして天朱龍ニームは残された水色の天龍の魂の残滓を集めて宝玉に封印する。
「「待っててね・・・天空城に帰れば魂を治せるからね」」
そう言って天朱龍ニームは魂の宝玉に祝福のキスをする。
すると宝玉は嬉しそうに水色に瞬いたのだった・・・
魂の宝玉を自分の胸の中にしまうと天朱龍ニームは城の裏手門の方を見て、
「「次は土竜の方ね・・・」
そう言うとスゥ・・・と、身体を更に空中に浮かせてから音も無くまるで瞬間移動をするかの様なスピードで土竜の元へ飛んで行った。
残された城兵達は、ただただ呆然と飛んで行った朱色の天龍を見送るのだった。
「やはり・・・天龍様は我々の守り神だった・・・」
天朱龍ニームを間近に見て更に信仰心を強くした城兵達だったのだ。
天朱龍ニームが土竜の元にたどり着いたら先程の天龍とは少し状況が違っていた。
焦げ茶色の土竜はただ地面をゴロゴロと転がっているだけなのだ。
「「あら?あなたは結構大丈夫な様子ね?」」
完全に精神支配を受けていない土竜を見て少し安心した様子の天朱龍ニーム。
「「ぐっあ・・・これ・・・で大丈夫の様にがあ!!見えるか?グウ」」
転移させられた焦げ茶色の土竜は、かなりの自我が残っていて洗脳に全力で抵抗しながら地面をゴロゴロと転がっていた。
「「体があ!勝手ぐう!動きやがあ!る!なんとがあ!じて!くええ!!」」
そう言って翼と尻尾をビッタンビッタンとさせる土竜。
「「はいはい、ちょっと待っててね「風縛陣」」
天朱龍ニームは風の捕縛魔法を発動させると、「ギュルルル!!」と風の鎖が地龍を縛り上げて地龍は動かなくなった。
「「簡単な話しは出来る?貴方の身に一体何があったの?」」
「「それが・・・よぐ覚えでえ!ないんがあ!」」
動け無くはなったのたが、埋め込まれた破壊衝動のせいで苦しむ焦げ茶色の土竜だった。
「「うーん?少し痛いけど・・・この際だから気絶する?」」
いっそ気絶した方が苦しまないからだ。
「「うう!!だのぬぅ!早くぅ、」」
「「分かったわ、痛いけど我慢してね?」」槍を振り上げる天朱龍ニーム。
そして、ゴオオオン!!!もの凄い音が響くとニームの槍で頭を殴られた焦げ茶色の土竜は完全に伸びていたのだった。
こうして天龍と土龍と言う二体の脅威は天朱龍ニームによって取り払われてピアツェンツア王国王城攻防戦はピアツェンツア王国側の勝利で幕を閉じたのだった。
「守り神様!」
ワアアアアアアアア!!ウオオオオオオオーーーー!!!
城内の人々から一斉に歓声が上がる。
しかし国を救った赤い天龍は気絶した焦げ茶色の土竜を「ヨッコラセー!」と担いで何処かに飛んで行ってしまったのだが・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おお!!勝ちました!ピアツェンツア王国側の勝利です!ニームさんが強い!」
「そりゃまあ、天龍屈指の古代龍じゃからな」
「カッコ良かったですよ!いつものアレ?は、フェイクだったんですねー?」
「いや?アレ?の方が素なんじゃね?知らんけど」
イリスとバルドルが話す「アレ?」とは?
これは「イリスダンジョン」にかなりの頻度で訪れる者しか知らない事だ。
これはイリスダンジョンでの一幕。
「もう!ニームさん?!だらしないですよ?!
こんな姿をリールさんに見つかったら絶対に怒られますよ!」
追加注文の「ポテチ」を手に持ち天朱龍ニームを叱り付けるウェイトレスのイリス。
「え~?お休みなんだから良いじゃないのよ~イリス~」
イリスダンジョンのレストランの個室を借り切って天朱龍ニームはうつ伏せでグデェ~と寝そべって本を読みながら「ポテチ」と「バナナジュース」を貪り食っているのだ。
これは今回だけに限らず、休みの日は毎回こうなのだ。
挙げ句の果てに自分専用の寝そべり用のマットレスと毛布をイリスダンジョンに常設している始末なのだ。
時に「イリスダンジョン」って何だ?と言われると。
イリスが難民救済の為に洞窟内に作った巨大なアミューズメントパークの事だ。
最初は細々とレストランだけを経営していたのだが、グリフォンロードのエリカが参入してその規模をアホか?と言う程に拡大させてしまい、今では巨大遊園地や各種スポーツ施設を有する東の大陸随一のアミューズメントパークとなっている。
「イリスダンジョン」と言う名前もエリカがイリスが不在の時にイリスの知らない所で勝手に付けて世界に宣伝してしまい完全に定着したのだ、最早訂正は不可能なのだ。
別にイリスが自己顕示欲で付けた名前では無い。
「何て事をしてくれるのよーーーーー?!」
「良いじゃん、良いじゃん、カッコ良いわよ」
他にも「イリス」と名が付く物はメチャクチャ多いが、ほぼ全てが誰かに勝手に名前を使われたモノなのだ。
「いい加減にしないと「名前使用料」取るからね!」
とイリスは怒ったが全然効果は無く「イリスシリーズ」が世界中に広がったのだ。
なんか語呂が良かったんじゃね?知らんけど。
そんな「イリスダンジョン」で毎回グダッている天朱龍ニーム。
「イリス~、トマトピザとジンジャーエールを追加ね~」
「もう!シャンとしなさーーーい!!」
イリスは天朱龍ニームの「お母さん」なのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます