高望み
板谷空炉
高望み
いい意味で非凡な人間になりたかった
でも高望みだった
だからせめて
普通の人間になりたかった
でもそれすらも高望みだった
才能のある人間に惹かれる
普通の人間に安定を求める
私のような普通未満の人間は
いつだって愛の言葉を疑う
言ってはいけない言葉
親しい人にのみ打ち明ける
それで嫌われる
「そんなこと言わないで」と言われる
もう何も言えなくなる
心の中に蓄積するネガティブ
ああ、そうだった
親しい人に言うなんて駄目だよね
望んではいけないよね
だってこれすらも高望みだから
だけど
せめて普通になりたかった
無謀な話だけど
高望み 板谷空炉 @Scallops_Itaya
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます