第11話 嫌な予感

あの日から、れん君は学校に来てないらしい。

ずっと風邪で休んでるらしいけど、もしかしてあの電話の後、何かあったのかな。

「どこを見てるのかな~?みきてぃ~

もしかしてれん君のことが気になってしょうがない~!?」

『え、え、!いや、別にそういう訳じゃないけど。』

「はぁはぁ~ん!いいんだ~

耳よりな情報持ってるんだけどな~!れん君関係の!」

『え!なになに!!教えて!!』

「昨日、中町駅付近のバーでれん君見たって言う子いたんだよね~!」

中町駅って、確か居酒屋とか、お酒のお店が多いって聞く。

放課後行ってみよう。


『ここが中町駅。なんか想像より、治安悪い。大人の人ばっかりだし。』

でも、ここら辺探したら、れん君に会えるかも。

ドンッ!

『あ、!すみません…。れ、れん君?』

「みき!なんで、こんなとこに?」

『それは…。その、』

「とりあえず、今すぐ帰れ!お前はここにいちゃダメだ。帰れ。」

『え、?なんで、?』

「理由なんてない!とにかく、帰れ!」

[れ~ん!そこで何してんの~?

ん~?あ、れ、?やだ!みきじゃん!

みきじゃない!?久しぶりー!]

『え、……。その顔、この声。もしかしてお母さん……!!』

(嘘…。やっと会えたの!?やっと……お母さんに…)

[ま~だ、生きてたなんてびっくり~!

もう死んでたかと思ったのに。ねぇ~。れん。]




(え、…………。なにそれ…………。)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る