第3話 なんで??

高校初日の放課後。

みんな、それぞれの友達ができ、遊ぶ予定を立てている。

(すごいな…あんなすぐに親しくなれるなんて。羨ましい)

「みきてぃー!一緒に帰ろう!」

『あ、う、うん。

…み、みきてぃー?』

「うん!あだ名!付けてみたんだけど、嫌だった?」

『そんなことありません!とっても嬉しいです!』

「良かった~!じゃあ、私のことはゆっきーって呼んでね!」

『り、了解です!』

(こんなことはじめてだ!)

少しの会話なのにすごく嬉しい。

これが友達って言うのかな?


[こんこん!失礼しまーす!]

「ん?誰かな?あれ?」

(見たことない男子だ。うちのクラスの男子じゃない、ってことは、特進?)

[ちょっと探してる子いてね~!

どこだ~?おい、れん!どの子だ?]

「あ、いた。」

(なんか、デジャブ。こっち見てるし、なんかこっち来てる?)

「ちょっと、いい?」

『私?』

(急に手、引っ張られて…って、どこに連れていくつもりなの?)

[ちょっと!何をあれ!なんで、れんと手繋いでるの?!]

(私も知りたいよ!その答えを!)

なんでなんだろう?私に関わる要素なんてあるはずないのに。


「ごめん。こんなとこに連れてきて。無理やりだったよね。」

『あー。う、うん。あ、はい。』


「あのさ、   触っていい?」


『え?……………』

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