第2話 運命という出会い

ともだち…か…

そう呼べる人が、今までいただろうか。

どの範囲から友達かは分からないが、とりあえずそこで生きていけばいいか


私のクラスは確か、1-B組だったはず…

おぉ……朝早いのに、人がたくさんだ

私の高校は進学校で特進科と普通科に分かれている。

特進科はA組、普通科はB組となっていて、特進科に入れるのはすごく頭のいい人だけで、それ以外の人は普通科と決められている。

私は普通のほうか、まぁ悪くない

そんなに勉強熱心でもないし

私の席って1番前か…!

目立たないようで目立ちそうだ。

「おはよう!はじめましてだよね?私、ゆき!

よろしく!」

『お、おはよう!私は、みきです。こ、ちらこそよろしく、お願いします!』

(びっくりした~声をかけられただけなのにこんなに緊張するなんて)

「緊張しすぎ笑 もっと楽でいいよー!

そういえば聞いた?なんか今年の新入生で、すっごくかっこいい人がいるんだって!

噂によれば、確か、アイドルとか…!」

『へぇー…!み、見てみたいね!その人』

「だよね~!せめて友達とかになれないかな~?」

人生とは夢のようで夢じゃない、人生に確定なる幸せの保証はない。

そんな夢物語、考えるだけ時間の無駄。


[キャー!!ヤバイよ!!嘘でしょ!!]


「女子たちなに騒いで……あ、もしかして!

ねぇねぇ、あの人だよ!あのイケメン!

アイドル新入生!」

(そこまで騒ぐ程じゃ…)


なにあれ…

高身長で、スタイルが良く、顔のパーツも全て完璧。王子様という言葉がふさわしい。

なのに、儚くて、少し冷たさがあるような雰囲気。

どこかの物語から飛び出してきたみたい。

(ん、… なんかこっち見てる?

あ、目そらされた。なんなんだ今のは?)

あんなキラキラした人たちはきっと人生もそれなりに楽しいんだろうな


[どうしたー?

れん!行くぞ!]

「んー!」

(今の女…)




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