“エイリアン”の愛しい眷族たち
SFホラーの金字塔『エイリアン』。
この作品を機に人類を脅かす様々な異形の存在達がスクリーンに登場した。
正直、やっつけの駄作も多いけれど、中には拾い物も多い。
そんな“エイリアン”の眷族〜仲間達が登場する映画を思いつくまま書いていきたい。
⭐︎『ライフ』〜カルビン
火星の土より登場。
なんか可愛くて憎めない。
単細胞から徐々に分裂し増殖。
単体生物の集合体型。
実験室で徐々に大きくなっていく成長過程が面白い。
カビのような状態からヒトデとクラゲを足した感じの深海生物を想起させる姿に変化。
無重力の中で移動する姿が美しくもある。
2017年公開の『ライフ』に登場。
ライアン•レイノルズ、真田広之の共演作。
『エイリアン』と同系統の宇宙ステーションという密室で繰り広げられるSFホラー。
はっきり言うとストーリーは定番通り。
基本に忠実な展開なので、それなりにハラハラするが、お約束通りに進むので、わりと楽に見ていられる。
前述の2人を含め、全6人の役者さん達が皆上手く、その佇まいだけで、重厚感を出し、他の『エイリアン』もどきのB級作品とは一線を隠している。
これは脚本の腕もあると思う。
ダラダラとした場面がなく、また、ルーツの異なる役者を揃えたこともあり、宇宙ステーションのクルー達もしっかりと描き分けがされている。
無重力のステーション内の描写、地球との交流と、異生物の再生と成長が、交互に描かれ、物語としても飽きさせない。
生物成長後の展開は、お約束通りにクルーが一人一人犠牲になっていくのだが、全体として重厚感があり、役者さん達が上手いので飽きさせない。
こういう時、主人公達の危機にハラハラしつつ、異生物に対しては簡単に退治されて欲しくないと矛盾した心持ちでみてしまう。
地球の小学生が異生物に“カルビン”と名をつけ、その後、異生物が“カルビン”という普通名で呼ばれいるのが楽しかった。
ストーリーに新味はないが、異形の生物が好きな方は、見て損はない一本。
猫おじさんのエンタメ巡礼 奈良原透 @106NARAHARA
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