第44話 06話 また拾った?

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「返してきなさい」

「いや今回は、拾ってないから」

 劇団員たちの家を地面ごとアイテムボックスに収納し、全員つれて、リライズの庭先に転移した。

 すると、おチビをだっこしながら子供たちと遊ぶ姉さんがいて、突っ込まれた。


「ん~、空きスペースで足りるか」

 街改造のとき、リライズの周りには、大きく土地を残していたが、寮を建てた。

 残りスペースに今回の劇団員たちの家を設置することにした。

 将来的に、こいつらが有名になれば、警備をしっかりした家に住まないといけない。

 ここなら他のついでで警護してやれる。


「どっこいせ」

 アイテムボックスから家を取りだし、地面とならす。

「これでいいだろ?」

『…………』

 劇団員たちは口を開けながら放心していた。

 子供たちはキャッキャと興奮していた。


「次は劇場見に行くぞ」

「いやレイジ、放心して動けないみたいだよ」

「ミーに任せるね」 

 タケルは劇団員たちを浮遊魔法で浮かせた。

 俺たちはそのまま劇場へと移動、中へと入って行った。


「ここがお前さんらに演技してもらう会場だ!」

「2階席や、来賓席もあるネ」

「将来的にはオーケストラの演奏もやりたいね」

 俺たち3人で会話していると、

「す……」

「「「す?」」」

「素晴らしい!!」

「「「おぉ」」」

 劇団員たちは復活した。


「凄い広い!」

「席いっぱいあるね」

「ステージも大きい!」

「声もよく響いてる」


「さぁ、みんな、早速稽古はじめるぞ!」

『おお!!』

 今度は俺たち3人が、劇団員たちの勢いに置いてかれる番だった。


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