第39話 01話 帝国への視察

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 『さてさて今回は、いったいどんな話しになるのかな?』

 KAMIや天上の神々は、各々/おのおの 世界を覗くのだった。


    ◇    ◇


「ロミジュリの結婚式、帝国どうする? 呼ばなきゃマズいか?」

「「あぁ~」」


 リライズ住居スペース・リビング。

 そこで、この国の国王・ロミオと隣国アラモードの王女・ジュリエットの結婚式について、ネタだしをしていた。

 そんなときふと浮かんだ俺の問いに、金髪エセ外人・タケルと残念イケメン(ロリコン)・カズマから、面倒くさそうな声が上がった。


「でもレイジ、正直この流れ、帝国とはぶつかるよね。帝国の性格的に」

「ミーもそう思うネ、テンプレ回避は想像以上に大変ヨ」

「姉さんやロミオたちの話聞いてるかぎり、連中、頭のネジが足りないみたいだしな」

 俺の従姉で嫁のチハヤやロミオの話しを聞くかぎり、距離を置きたい国だ。

 それに今回の結婚式の新婦側アラモードと帝国は敵対国だ。

 他に呼ぶ予定の周辺国にとっても、帝国は敵対国。

 もうこれは、

「積んだな。帝国を呼ぶのは無理だ」

「僕もそう思うよ。エデンが、帝国から独立した国で縁があるといっても……」

「わざわざ起爆剤を抱え込む必要ないネ」

 カズマの言うとおり、本来なら礼儀としては呼んだ方がいい。

 だがタケルの起爆剤発言のとおり、帝国は爆弾でしかない。

 他の国と即戦闘開始になりかねん。


「それにせっかくの結婚式、2人が可哀想か」

「そうだね。ロミオたちのためにも、今回は知らないふりでいくべきかも」

「戦争になったらなったでそのときネ。でも1回くらい直接見に行きたいネ」

 タケルの言うとおり戦争になったとしても、今のエデンなら、真っ正面から当たっても問題ない。

 だが、できることならそんな面倒なことになってほしくない。

「僕もそれは必要だと思う。今の段階で帝国と戦争になったら、街の人も戦うことになるよ。できれば、僕らだけで秒速で戦争を終わらせられるように仕込みしときたい」

 カズマの言うとおりか。


「行くかぁ、帝国~」

 俺は重い腰を上げ、帝国へと向かうのだった。


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