ただの現代ファンタジーじゃなかった

祓戸大神をその身に宿した主人公と、穢れと忌み嫌われる鬼。
正反対の二人が惹かれ合って恋人になるBLってだけでも素敵だなと思う。
特に鬼の護が、逆境で生きてきただろうにとても優しい人で好きです。
主人公直桜がちょっと捻くれているのも、作中にちょっとずつ描かれる育った環境のせいなのかなと思うと納得できる。
護と出会って素直になっていく直桜が、可愛いです。
神様が格好良かったり可愛かったり、ちょっとヘタレだったりするのが、
とても可愛くてほっこりします。
作中に自然と描かれる神様の在り方、神社の役割など、初めて知ることが多くて勉強になるし、面白い。
BLだけど、たくさんの不思議キャラが出てきて皆癖があって、NLもある。そういう世界観が好きです。
怜先生のお話には一貫した考え方みたいなものが根底にあって、どの作品もとても優しい。悲しいお話も、読んでいてほっこりします。
このお話は基本、ハッピーエンドになるのかな?とⅠの時点では思うので、安心して読んでいます。
ⅡとⅢも、これから読み進めたいと思います。
推理やバトルや神事の儀式、呪術の話なども多くあるので、BL苦手な方でも楽しめる作品じゃないかと思います。