第4話 「再会」

「「きゃー!!」」

その人の登場で食堂が一気に騒がしくなった。


「やばい、魔法使いだ。ほらリア、さっさと逃げよう」

「ど…どうして?」

「リアは知らないかもしれないけど、魔法使いは怖い存在だんだよ。なんてったって、魔法を使うからね」


ま…魔法?


「おい!さっさとどきやがれ!!燃やされたいのか??」

魔法使いの少年がイライラしていたその時。


「捕らえたぞ!」

「くそっ。しくじった」


「すまなかったな。魔法科の者が迷惑をかけたな。同じ科の者として詫びよう」


そう言って嵐のように去っていった。何が起こったのかはわからないが、びっくりした。

「ハルカ、あれは何?」


「あぁ、説明してなかったね。この学園には二つの学科があって、さっきのが魔法科。魔法科の生徒会はまだマシな方だけどそれ以外の奴らは大体悪いやつだからね。近寄ったらダメだよ。アイツは特にね」

「う…うん」


「おーい、どうしたんだ?大丈夫だったか?」

「うん。魔法使いがいたけど生徒会が回収してくれたから」

「そうか。じゃあもう安心だな」


…朝に会った彼はあんなに口調は悪くなかった。でも、さっきは…。


「リアどうしたの?顔色悪いよ」

「ううん、なんでもないよ。それにしても、ご飯美味しそうだね!」


このことは考えてもわからないだろうから今はご飯を食べるのに集中しよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る