第9話 頭の中の声

門の中から剣を持つ者と槍を持つ者が40人以上の騎士らしい者が剣と槍を構え慌ただしく走り彼に向かってきていた




「援軍だ!我が部隊は後に下がり魔獣を牽制しろ!門の中には入らせるな!」




「囲め囲め!私達が必ず食い止めるぞ!こいつが魔獣か、凶悪そうな見たときない種類の狼の魔獣だが、こいつは魔法が使えるのか!バイソン!」




銃撃部隊のリーダーらしいと思われるバイソンと名前を呼ばれ、現状敵の魔獣の情報を聞いていた、バイソンがケールの言葉に反応して言葉を投げ掛けだした




「ケール!気をつけろ!そいつは魔法を使う所は見ていないが!銃弾が効かなくなる何らかの手段を持っている、魔法の弾丸も効果が薄い!だが一番危険なのは人語を話し知性がある、気をつけろ!」




「バイソン!それは本当か!」




「ケール、態々嘘はつかん!」




「なるほどな、こいつはブタ野郎か」




魔獣の狼の彼を睨むようにしてケールは少しずつ彼に近寄ってきていた




「魔力は」




『変換しています、もう少し食べてください、有象無象のゴミを掃除するのに更に必要になりました、まったく私に勝てると思っているのが愚かしい』




「いや、私達だろ!」




『・・・そうですね私達ですね・・・・・・』




頭の中の声の人はあぁ、忘れてましたと惚けているのがあからさまに分かる声で喋り掛けてきて、彼は頭の中の声に突っ込んだが、後は何も答えなく無視していた




「えっ、それだけ!無視、何か言葉の続きがあるだろ!私達で頑張りましょうとか」




『・・・・・・』




「今度は完全無視かよ!」




「こいつ見た目だけでなく頭もヤバイ魔獣だったのか」




彼が頭の中の声に突っ込みの言葉を叫んでいると、彼の言葉だけは回りの者に聞こえているため、彼ら騎士達は一人で叫ぶヤバイ魔獣だと心で思っていたと思っていたが声にでていた




「先手必勝!」




ケールの部下の一人が素早く彼に近寄り槍を横に振って攻撃を仕掛けてきた、彼は上にジャンプして避けて、まだ肝を食べていた




「食事の邪魔をするなよ」




彼はただ普通に言葉を述べただけだか、魔獣の狼が食べているときに邪魔を去れて怒りを感じているように見えている、騎士達には涎を垂らし肝に方張りついて食べているように見えて、餓えた獣にしか見えていなかった




「槍を上に構えろ!」




槍を持つ者は槍を上に構えて彼が落ちて串刺しになるようにしていた、剣を持つ者は槍を持つ者の外側に移動して、彼が槍の外に来ても耐用できるようにしていた




「槍が落ちる中心に集まってきたか、で」




『サーカスをすれば良いんですよ』




「魔力は」




『問題ありません、楽しく愉快に踊りましょう』




「あああ、この装備を信じるしかないかっ!」




そのまま下に落ちるのを避けるために彼は槍に落ちる直前に尻尾を振り身体を回転させて上半身を下に向くようにして、左手で槍を掴んだ




「落ちろ!」




『クライン・エア!』




「これの使い方か!ハッ!」




彼の頭の中にクライン・エアの魔法の使い方が流れてきた、騎士の一人が槍を掴む彼に槍を刺そうとするが身体を捩らせて避けて、その刺しに来た槍を別の手で掴み両手に力を入れて飛び、両手に空気の玉を作り空中足場をジャンプした場所に用意した、また足場を用意して騎士の包囲陣を飛び越え地面に土埃を立てて着地した




「着地成功!」




『まだです!』




「増えたか」




門の中から新に増援の騎士達が出てきて増え、回りからまた人が集まり更に大人数に囲まれ、彼は戸惑っていると頭の中の声が聞こえてきた




『仕方ありませんね』




「仕方ないって、諦めるのか!」




『違います、ですがしばらくお別れですね』




「は、どうゆう意味だ!突然、な、なんだ!」




頭の中の声と話していると目の前に突然小さな光が現れ光が落ちると光が輝きだし白い煙が大量に現れた人3人位が隠れるくらいの煙の中から足音が聞こえた




「驚きましたか、私です、頭の中の声の人ですよ、実体化は初めましてですよね」




煙が風に流されて目の前に現れた12歳位の少女が立っていた










  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る