第10話 アリス

彼の目の前に長いストレートの髪が光に照されるている所がうっすらと青い色に見え、全体によく見ると青い色が入っているのがわかる銀髪の綺麗な髪色、服は全体に黒色のフリルミニワンピース、腰の後に白いリボンで括られ、長袖でふわりとしている裾は膝上丈で全体にフリルがあしらえ、足に白い肌がうっすら見える黒いタイツを着ている、首元に光沢のある赤いリボンがありリボンの括っている真ん中に青色と金色の星の形をしている二重の飾りが付けていた、瞳の色は透き通るような青い瞳で顔は童顔の可愛らしい顔をしていた




「そ、そんな姿になれるの!」




「えぇ、なれますよ」




「だったら」




「そんな事より、この場をなんとかしましょう、・・・獲物がうじゃうじゃいますよ」




「・・・・・・あ、あぁ」




彼の言葉を遮り、少女は笑顔で回りを見渡し彼に言葉を述べた、最後に口元をニヤつかせて、彼は唖然としてなんとか言葉を返した




「なんだ、あの女!」




「子供がどうして」




「おい!そこの子供!こちらに来なさい!危ないぞ!」




騎士達が彼女に言葉を投げ掛けて、彼女は笑顔で微笑みながら歩き出した、一歩、また一歩と騎士達に歩み寄り、騎士の一人が左手を少女の前に突き出してきた、少女はそれを見て右手を前に突き出し




「《アイシコル》さようなら」




騎士の手を取らず、魔法を唱えて騎士の胸を右手にまとう氷の氷柱貫いた




「「「パロ!」」」




複数の騎士達の叫び声が回りに響きこだました




「フフフ、楽しいでしょ皆さんが先程まで私達にしていたことが、・・・文句はありませんよね」




「いや、なにやってるの、可笑しいでしょ!」




「どこがですか、彼らはなにもしていない私達に敵意を向けて攻撃もしてきたのですよ、それに、街の方からレベルの高い反応がこちらに向かってきていますよ」




「え、新手が」




彼女の言葉に彼は街に視線を向けて見た




「クライン・エアの魔法を使い逃げますよ、上に全力でジャンプしてください!お先に!《クライン・エア》!」




「え、ちょっと待って!」




彼女は物凄い行きよいでジャンプしてクライン・エアの魔法を使い足場を作り、更に上に跳んだ、彼も遅れて上にジャンプして跳んだ




「うそだろ、こんな高さまで飛べるなんて、そうだ魔法を、《クライン・エア》」




彼は足場を作り彼女の横間で飛び、彼女の横に着くと下を見渡した




「で、これからどうするんだ、このまま上を飛んで逃げるのか」




「逃げる、このままでは無理ですね、貴方より遥かにレベルの高い者が近付いて来ています、だから」




「だから」




彼女の言葉に彼は息を飲んだ、彼女は彼に身体を向けて




「私を食べてください」




彼女は真面目な顔で彼の目を見て言葉を述べたが彼は突然の事に唖然として固まっていた




「・・・・・・・・・」




「時間がありません、私を食べなさい」




「なに言ってる、食べろ、意味がわからない」




「いえ、これしかありません、魔力の回復が必要です」




「無理だ!お前は人間の外見をしているんだぞ!」




「私はアリスです、さぁ、食べなさい」




「は、なんで今名前なんて名乗る、なんで」




彼女はアリスは彼に身体の距離を積めて彼女は左手を彼の右手に触れて握り締めた




「な、なにを」




「着ぐるみ強制モードを使いなさい、洗脳魔法●★◆▼◆貴方にもわからないでしょうね、なにを言っているか、・・・ぐっ」




アリスの魔法で彼は瞳が虚ろになり、アリスは胸を食いちぎられ中の心臓を彼に貪られていた、アリスは痛みで意識が消えてきていた




「では、ごきげんよう・・・」




アリスは意識が消え光の粒子になり崩れ落ちていた




「・・嘘だろ・この血は!まさか!・・・待ってくれ、ア、アリス!」




アリスを抱き抱えていた腕から崩れ落ちている身体をなんでも何度も掴もうとしていたがアリスの身体は粒子になり風に吹かれ消えていった




「アリスーーーー!」




彼の叫び声は狼の魔獣の遠吠えを聞いたように下の人間には寒気を感じていた








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