第2話 遭遇

ザッザッザ


「ふうー、報告だとこの辺りってなってるんだけど...あれっぽいね」

「無数の薬莢に金属の破片。大分派手にやりあったぽいね。これで誰も死ななかったってのは奇跡に近いかも」

「あっ、ここに溜まっている黒い液体。これは漏れたオイルかな」

ペロッ

「んーまずい...」

「え?毎度のことながら落ちてるものを口に入れて分析するのは気味が悪いって?」

「しょうがないでしょー。私たちアンドロイドは口の中にセンサーがあるんだから。人間だって口で味覚を感じるんだから、それに合わせた方が合理的でしょ」

「それでも不気味だって?んーもう!私だって好きでなんでも口に入れてるわけじゃないんだから!それ以上言うとアンドロイド差別ー!」

「あ、化学分析の結果が出たよ。どれどれこのオイルのスペクトルの形を見ると...この成分は人類側のものだね」

「敵とやりあったときに漏れたんだろうね。さっ、オートマトンの痕跡を探しましょう」


「ねえ、あの緑色のドロッとしたやつ。あれってまだ新しいんじゃ...ちょっと!周り警戒おねがい!」

「分析結果出たよ。思った通り大型兵器の電源ユニットのバッテリー液だね」

「このタイプはもしかして私と同じ...?」

...ゴゴゴゴゴゴ!


「...ッ!」

グオォォォン!!!


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