第24話 良からぬ企み
管理室から承認を得てまで借り受けする宝珠。貴重な代物でもあるという事から、いつもは
「えっと……それじゃぁ、宝珠は午前の部で騒がしかった
「――えっ、俺ですか!」
「おや、何か不満でもあるの?」
「あっ、いえ。よっ、喜んで配らせて頂きます」
有無を言わさず、淡々とした口調で話す
(――っくそ、何で俺がこんな事を……)
「何かいいましたか?」
「いっ、いえ。独り言ですので、お構いなく」
「――ったくぅ。あいつさえいなければ、ゆっくり弁当が食べられたのにさ」
「いいじゃん
「そりゃそうだけど、なんか腹の虫がおさまらないよなぁー」
「そんなのは身勝手な言い分。それじゃぁ、やってる事はあの方と同じだよ」
何かしでかさないように、
(
「ふふっ……」
「んっ? どうしたの
「いや、何でもないさ。お前の辛い気持ちは、俺がしっかりと受け止めているから心配するな」
「心配?」
こうして指名を受けた
その瞬間――!!
「おっと、筆が床へ落ちちゃったぞ」
「おっわぁっ!!」
勢い良く床へ転げ落ちる筆。これを取るために身を乗り出す
「これはこれは
「――ちっ、またお前か! このくそ野郎が!!」
両手を床へ軽く当て、少し頭を下げる
「くそ野郎? なんと、
「――くぅっ、なんだと
先ほど同様に、
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