第3話 企業や編集者が”こう書け”って指導する小説に、もう飽きちゃった
さて今回は、なんで多くの既存作品に対して僕が少し厳しい目を向けるようになってしまったかというお話(今回は前の2話と違って、も少しぶっちゃけます)。
それはタイトルどおり、飽きちゃったから。昔はバトル漫画も大好きだったし、それ等の作品が与えてくれるカタルシスも大好物でしたよ僕だって。
僕は小説や漫画よりもゲームが好きだったから、ま、そういうゲームだって自作しようとしたくらいです。実際に作ったのはエロバトル作品にハマってた時期だから、同人でエロゲー出す事になったんですけどね( *´艸`)
で、そこまで大好きだったんだけど、同じ手法で数十年もやってきてるんですよこの業界。そりゃ飽きますって。
で、今度は飽きた自分が満足できそうな作品を自分で書こうとした訳です。一話の最後の方でも、ちょっと言いましたけどね。
で、それをとある人達にみせたら、これがプロの視点だとかなんだとか、いろいろと言われまして、それを勉強しはじめたという訳です。
ところが、そのプロの視点とやらに従って書こうとすればするほど、もう飽きちゃった作品にしかならん訳ですよ。一話でも述べたとおり、そういう作品の欠点だって十分にわかってて嫌になってるのにも関わず。で、呆れた結果こんなエッセイまで書き始めたという訳です。
まず僕が、そういったプロの作品とやらのどこに飽き飽きしているかというと、彼等の与えるカタルシスが、どうにもこうにも安っぽく感じてならないんですわ。最近の作品はテンポ重視で展開が早いけど、それをやり過ぎた弊害でキャラクターに十分にのめり込んでない状態でドラマが展開するもんだから、薄っぺらく感じれしまう。
ほんの数話出て来たキャラが速攻死んでくような展開なんて”ああ、このキャラは殺してお涙頂戴するためのキャラだったのね”と冷めた視線しか送れない。
だから詰まんない。
また書いてある内容だって、一話にも書いたように現実にそぐわないというか、本気にしたら逆に現実がきつくなりそうな事が多くて、むしろ読まない方がためになるんじゃないかと思うことすら多々あるんですよね。
ま、ここでも例をあげておくと、例えば”自己犠牲”。自己犠牲の精神を貫いて、今までそれが報われたって人はいます?
例えばブラック企業。身を粉にして会社に尽くしても、使い捨てられるだけ。例えブラック企業でなかったとしても、”こいつはこの程度の仕事なら引き受けて貰える”と周囲に思われたら、限界を超えた量の仕事だって平気で周囲からまわってくるようになる。親が喜ぶからと我慢に我慢を重ねて勉強をがんばったって”こいつはもっと勉強させても大丈夫なんだ”と思われて、倍の勉強を押し付けられるだけですよ。
とまぁ、こういった実際の人生で得られる教訓が、まるで入ってなくて綺麗ごとのうわべだけって見えてしまう。
だから丁度、こういう世に出回ってる作品は、僕にとってジャンクフードもいいとこなんです。
無論ジャンクフードが悪いって言ってる訳じゃないです。ジャンクフードにだってファンはいるし、僕だってたまには食いたくなる時もある。企業だって売れ筋商品なんだから、それを作ってくれる人がいなきゃ困るでしょう。
けどね、毎日それ食って体を壊そうとは思わない訳です。
で、僕が書こうと思ったのは、青汁に相当する作品って訳です。
味は不味く、誰が飲むんだこんなものというような作品だけど、きちんと世の理は入ってる。みんな眼を背けてる、見たくないと思っているが、本当は知らなきゃならない事も入ってる。そんな作品です。
読者に説教したいのか?なんて言われた事もあるけど、これも違います。説教なんて聞かせても、人は言う事を聞きません。校長先生のお話を誰も聞かないのと一緒です。聞いてくれるのは、最初から聞く耳を持ってやって来ている人だけなんです。
つまり、こいつが青汁だ、不味いもんだと知っていながらも、それを手に取る人のためのものって事です。
それに、不味い不味いと言ってきましたけど、そいつはジャンクフードに慣れている人にとってはのお話です。ジャンクフードに飽きた僕にとっては、僕の書いてるものは十分に美味しいものなんですよ。
でまぁ、最後には自己満足のために書いてるのかってお話になると思うんですけど、それも違います。
青汁が最初に売り出せれた時、TVの罰ゲームに使われたりしてね、味の不味さをネタにされてたもんです。こんな不味いもの飲む奴の方がおかしいって思われてましたよ。
ガンダムだって、スーパーロボットが流行っていた時期に作られたんです。こんなミリタリー路線のロボットなんて流行らないとスポンサーは判断し、テコ入れを散々入れた挙句、最後には打ち切りにもしちまった。
でも、今はどうです? 2つともちゃーんと売れ筋の商品になってるでしょ。ガンダムなんて、企業やプロの商売人達の言う事に抵抗しまくって作られたものだいうのに。
だから僕の目指しているのもそこだし、同じようにプロの言う事に反抗する人が増えたらいいなと思ってます。
こういう事を人に相談するとね、そんなのできるのは一握りだとか、できる訳ないとか言ってきますけど、彼等の根拠なんてたかが知れてるんです。その人自身がそれをやったらできると思うか? いろいろと理由付けはするけど、最終的にはこれだけ。
できるかどうかなんて、自分で決めればいい事ですし、チャレンジして失敗した経験は後で必ず役立ちます。どう転んだって、最初っから無理だなんて言う人達に合わせる方が損なんです。
僕が自作ゲーム作った時だって”一人でゲーム作りなんて無理だ”、”あんなの相当な根性のある奴だけにしかできない”って散々言われましたけどね。2作品作って、同人販売サイトで今も売られてますよ僕の作品。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます