2.
今日もノコノコ出社しやがって。
心底目障りだ。
一目見ただけでぶっ殺したくなる。
荒田三好。
我が人事部のクソお荷物ゴミ野郎。
30にもなってロクに仕事が出来ねぇ。
いつもいつも書類の作成が遅く、ミスも多い。
挙げ句の果てには後輩社員にすら迷惑をかけている。自分の書類を確認する先輩社員がミスが多いんじゃ、流石に入社間もない社員もやってられないだろう。それでも、今まではまだ鈍臭い野郎社員との間で関係性が悪くなっているだけだったからまだ良かった。本当に問題になり始めたのは昨年の4月に入社した新卒社員がうちの部署に来てからだ。
彼女の名前は望月京香。
スーっとしたクールな顔立ちでありながら、口の両端にエクボというキュートさも兼ね備えた最高の顔。そして身長は170くらいだろうか、スラッとした長身でありながら全身程よい肉付きをしているのがスーツ越しにも分かる最高級の身体。まさに女神降臨だ。
「おはようございます!」
ウワサをすればだ。
京香ちゃんの登場だ。
「京香ちゃんおはよう!」
京香ちゃんがその瞳を俺に合わせてくれる。
まるで心臓を覗き込まれているようだ。
京香ちゃんが席に着く様子も見逃さない。
今日もジャストサイズのスーツが彼女の身体のラインを見事に浮き彫りにしている。
えっろい。
たまらなくえろい。
何度見てもたまらなくなる。
やはり20代前半の女の身体は違う。
彼女が身に纏っている布を一枚ずつ引き剥がした先には、一体どんな光景が広がっているのだろう。
毎日毎日そればかりが気になって仕方がない。
うおおおおおお京香、
京香ちゃーん!!!!!!!!
あ?
京香ちゃんが見えない。
屑野郎が被って見えねぇ。
「おい荒田!!!」
屑野郎が汚ねぇ面を向けてくる。
コイツは返事するという発想すらないらしい。
「椅子に寄りかかって仕事してんじゃねーぞコラァ!」
女神の再臨だ。
と、女神がこちらを見ているではないか。
少々強張った顔がまたこの上なく扇情的だ。
ニッコリしてやった。
すると恥ずかしそうに笑いながらパソコンとの睨めっこに戻っていった。
チンコが喉から飛び出しそうだ。
それにしても何でゴミ屑野郎が隣なんだ。
うちの人事部長は大変優秀なお方だ。
これまで仕事上のミスなんて見たことがない。
だから新たな座席配置を見て愕然とした。
まさかこんなところで畑仲さんがミスをするとは、、、
部長は部内で最も大切に扱わないといけない京香ちゃんを部内で最も人に迷惑をかけているゴミ屑野郎の隣の席にしたのだ。一体何故このような判断をなされたのか。全くもって理解できない。部内でズバ抜けて信頼の熱いこの私ではなく、その対局に位置する奴に京香ちゃんの世話係を任せた意図とは一体、、、、
「あの、すみません」
うん?
話している。
京香ちゃんがゴミに。
「うん」
カッコつけてんじゃねぞコラァ。
「書類の確認お願いします」
エッロい。下手に出る京香ちゃんはいつも抜群のエロスを醸し出している。
「おい荒田!テメェ何京香ちゃん困らせてんだあ!」
ゴミがシカトしてやがる。
「あ、いや、、、」
モゴモゴ何か言ってやがる。全血液が脳を目掛けて猛烈なスピードで移動している。
気づくと目の前に俺を見上げるゴミがいた。
「だからぁ何困らせてんだぁって言ってんだよお!」
今日こそこのままぶっ殺してやる。
「あ、いえ、私は大丈夫ですので、、、」
なんと横から京香ちゃんがこの私を宥めようとしている。
なぜだ、、、、
私は君を守ろうとしているだけなのに!
「いやダメだ。コイツはいつまで経っても人に迷惑をかけることしか知らない。京香ちゃんには特にそうだ。見てらんねんだよお!」
ギュッと京香ちゃんの瞳を見つめて言ってやった。
決まった。
と、屑が宙を見つめてやがる。
舐めんな。
思いっきり胸倉を掴んだ。
「おい、聞いてんのかよぉ!京香ちゃんに迷惑かけんなって言ってんだよぉ!」
屑め、完全に無視を決めてきてやがる。
最後のトドメだ。
「なんとか言えよコラァ!!!!」
私は全身を使って思いっきり奴の顔面を殴った。
奴の顔面を抉り取った感覚がある。
その感覚に高揚していると、目の前で屑がデスクに突っ伏していた。
周りはシーンとしていながら、全社員に緊張が走っているのが分かる。
横を見ると、京香ちゃんまでもが目にギュッと力を入れ、不安そうにこちらを見つめている。
「大丈夫だ」
自然と言葉が出ていた。
屑を軽く揺すってみた。
反応がない。
「うん、大丈夫だ。問題ない」
京香ちゃんを見ながら笑顔で頷いてみせた。一刻も早く空気を変えたい。
「・・・・・」
気まずそうに頷くものの全く私の言葉が飲み込めていない様子の京香ちゃん。
「何があったんだ」
ぶ、部長?
後ろを振り返ると部長が私を見下ろしていた。
「部長!」
「何があったんだ」
表情をピクりとも変えずに部長は言った。屑のことも把握されているのだろうか。
「いえ、特になにも。居眠り社員を少々注意していただけです」
部長から屑があまり見えぬよう、自分の体を屑のに被せる。
「そうか、まぁ詳しくは聞かんが、あまりやり過ぎるなよ」
屑の方を少し気にしながらも部長は踵を返していった。
「はい、大丈夫です。ご心配なく」
助かった。
これで後は社員からの目線さえ片付けられれば終わりだ。
改めて屑の方を振り返ると、京香ちゃんを含め、依然として周りの社員たちが私を見ている。
「ほら大丈夫だから、皆自分の業務に戻りなさい」
そう言うと、ゆっくりと社員たちが自分のデスクに向き直っていった。
京香ちゃんだけは心配そうに屑の様子を見ていたので、
「ほら望月、お前もだぞ」
と威圧してやった。
すると唇に力を入れながら私を見上げてきたものの、きちんと察して渋々自分のデスクに向き直った。
決まった。
いい女はチヤホヤして当然だ。しかしそれだけだと生意気につけあがってくるだけだ。よってたまにはこのように威圧して上下関係を分からせる必要があるのだ。我ながら私はそれの達人だ。うん。感情を抑圧している彼女の色香はやはり格別だ。
屑は今も机に突っ伏している。
屑には下を向かせておけばいいのだ。
退勤後、私には行くところがある。
ペシッ!
係長の毎日はストレスの連続だ。
ペッシッ!
そんな係長にはストレスの発散が不可欠だ。
ペッシッッッ!!!
苦痛に悶える表情を見せながら裸でケツを突き出しているデリヘル嬢。
両手は縄で椅子につないである。最初は抵抗していたものの、ベルトを打ち続けていくうちに静かになっていった。その姿に私はいつも最高にそそられる。
「お願いです、解放してください、、、」
生気が抜き取られたような表情で下を向きながら、デリヘル嬢がか弱い声を絞り出してきた。
どれだけ卑猥になれば気が済むのだ。私のチンコはもうギンギンだと言うのに。
「お兄さま、お願いです、どうか解放してください、、、」
またそのか弱い声を出しあがって。なぜそれが私の着火剤だってことを知っているのだ。
ペッシッッッ!!!
「あああ、、、、」
苦しそうな声を漏らすデリヘル嬢。しかしその中に嬌声とも取れる音が含まれていることを私は聞き逃さない。
「、、、もう、本当に、許してください、、、うちはSM店じゃないので、、、」
はは。またまた。さっきから時折自分がSM店の女ではないと主張してくる。笑わせてくれるじゃないか。
「それじゃあ今のその表情はなんだ!」
ペッシッッッ!
「あああ、、、」
やはり嬌声だ。
「ほれみろ!!!」
ペッシッッッ!!!
ペッッシッッッ!!!!!!!!!
「好きなんだろ!!!!」
ペッッシッッッ!!!
「感じてんだろ!!!!」
ペッッシッッッ!!!
「私に痛めつけられて感じているんだろう!!!」
「、、、うううう、、、」
涙を流し始めたではないか。そんなに高揚していたというのか。
思わず女に口づけしてしまった。
ベルトなんて部屋の隅に投げ捨ててしまった。
そうだ。これだ。若い女の柔らかい唇。生暖かい口内。柔らかく、程よく湿った舌。
美味しい。
このまま嚙みちぎってやりたいほどだ。
「ううう、ううう」
一生懸命私から遠ざかろうとするデリヘル嬢。
そうはさせるか。というよりも、それは不可能だ。君は完全に縛られた状態なのだから。
私は彼女を持てる全ての力で抱きしめ、持てる口技舌技全て駆使して最高に濃密な口づけを行った。
懸命に抵抗していた彼女の動きがみるみるうちに止まっていった。
最高に興奮する。
そしてここで私はいつもさらなるスパイスを追加することにしている。
そう、口づけの相手が京香ちゃんだと想像するのだ。
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