マテリアル

#219「ここまでの主要な登場人物・2」


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まえがき

 第二部完了を記念してキャラ紹介です。

 #108同様、一部未公開情報と更新された情報を含みます。

 長すぎるので今日と明日で分割です。

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◆メランズール/ラズワルド

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【ベースプロフィール】

-本名:メランズール・ラズワルド・アダマス

-異称:トロルズベイン、群青卿

-愛称:メラン、メランくん、ラズィ、ラズくん 

-性別:男性

-年齢:17→27(外見年齢(顔の幼さなど)はホモサピエンスで云う16)

-身長:170→185cm

-体重:75→85kg

-容姿:

 ・ややクセのある黒髪

 ・翠の眼(平時のみ。逆にレア)

 ・黒金剛石の肌

 ・顔立ちは生粋の貴種

-体型:平均的なダークエルフ(成長途上)

-特徴:青の瞳、ひとりでに肌を動き回る紋様形の刺青

-種族:ダークエルフ

-出身:メラネルガリア

-地域:北方大陸、特にヴォレアス、???

-言語:エルノス、セプテントリア、メラネルガリア他

-身分:自由民→大公(?)

-性質:警戒心由来の閉鎖的性質から徐々に開放的性質に

-得手:寒冷地/サバイバル/斧術

-苦手:熱帯地/トロール/釣り/飛び道具/マズい食材

-好物:薪割り/舌が火傷するほどアツアツなスープ

-宝物:畜犛牛の毛皮の外套/スピネルの首飾り/黒曜石の短刀/携帯薬箱

-服装:黒色の傭兵服と野暮ったい獣毛の外套

-所持:狩猟留帯、火口箱、角水筒、銀のタリスマン、携帯暖気灯、長柄斧(ドワーフ斧→森羅斬伐)

-秘密:抱え込むのは止めにした

-悩み:禁忌指定される懸念

-魔力:有

-秩序律:6

-混沌渦:4

-一人称:俺、私

-二人称:君、貴方、〜〜(呼び捨てor敬称付き)、オマエ、アンタ、テメェ ※TPOとテンションで変わる

-三人称:奴、奴等、彼、彼女

-生年月日:渾天儀暦6000年5月5日

-イメージカラー:黒と青

-家族構成:

 ・父  ネグロ・アダマス(故人)

 ・義母 イザンナ・アダマス(旧姓オニキス)※姉母(故人)

 ・母親 ルフリーネ・アダマス(旧姓スピネル)※実母

 ・義母 ジークシア・アダマス(旧姓ヘマタイト)※弟母(故人)

 ・姉  テルーズ・アダマス

 ・弟  ナハト・アダマス ※生死不明


【スペシャルプロフィール】

-神々の息吹:死界の王の加護

 死者の世界を覗き、こちら側に浮かび上がらせてしまう青色の眼。

 亡者の念に代表される〝よくないもの〟や、地上を彷徨う死霊の姿を目視でき、暗いところでも昼間のように視界に困らない。

 授けられた理由は、神(神話世界)を現世に繋ぎ止めるための楔、要石としての役目を負うためだったと分かった。

 この加護が消えない限り、死界の王もまた滅びてはいない。

 普段はカルメンタリス教の聖具(タリスマン)を持ち歩くコトで、応急処置的な怪奇現象の抑制を行っている。


-秘文字の奇蹟:魔力喰らいの黒王秘紋

 呪いに穢された世界改変の大権。

 他者の魔力(存在力)を簒奪し、主のものに変える。

 捕食の風と呼んでいる能力の名は『黒色の絶対王権アートルム・レガリア

 簒奪した第五元素たる霊的真髄クィンタ・エッセンティアを利用する能力を『王権神授ドミナンス』と云う。

 名付けの由来は、有色の魔力を塗り重ねていく果てに『黒』が完成するかららしい。


-存在の指向性:魔法使い

 上述の特記事項により、外向型に傾いた。

 魔女の存在を魂に取り込んでいるため、魔法に対する適性が極めて高くなっている。

 尼僧の遺体(首)を回収したため、このたび魔女化せずとも魔女の魔法を使えるようになった。

 白嶺の魔女の深淵、マギア・デウス・モルス・レトゥムの解禁により『死』を定義する大器を備える。

 得意魔法は以下。


 “イグニス”:万象灼き焦がす大剣状(約2m)の火炎の制御と連射

 “樹木アルボス”:ニドアの林の妖木を顕現(鉄鎖流狼を拘束可能)

 “弩砲バッリストラ”:魔力で編んだ竜特攻兵器による穿通射撃


-神秘の触覚:『斧』

 ・本数:1→100

 ・強度:不壊

 ・速度:異常

 無自覚時は斧を握るコトで生存本能の活性化を行なっていたが、『斬撃王』に触発されたコトで大魔術化した。

 人類史に蓄積された斧にまつわる概念や神秘を発現可能にし、斧を扱うのに最適な身体駆動を可能にする。

 人生そのものが術式であるため常時発動型。

 以って、派生した大魔術式名は『古代記憶接続』

 己が身と英雄現象を照応させ、自身を〝闇人〟と変える超常現象。

 発動すればブラックホール化が起こり、通常の時間軸とは切り離される。

 端的に言えば、俺だけ超速いし超重い。


-遺風残香:森羅斬伐

 神代英雄・斬撃王ヨキから継いだ武器。

 巨大彗星の欠片を素材に鍛えられ、一つの王国に値する黎の刃。

 長柄の両刃斧であり、短いながらもスパイクも持つ。

 その斬撃は世界を破壊する究極線を成し得、何ものも辿り着けず何ものも追い縋れない事象の地平線となる。

 英雄奥義としては〝世界を斬り裂く斬撃〟が主であるが、その後に生じる黎明を冀望する心象の投影を以って奥義の名としている。

 “闢くは黎明穹アウローラ夜明け前の群青ブルーモーメント


【略歴】

 第一部分は108話を参照。

 メラネルガリアを出た後、二年の小国巡りと八年の自由民暮らしを行う。

 十年の月日が経過したコトで、肉体は大きく成長した。

 城塞都市リンデンでは、秘文字の奇蹟の手掛かりを求め仮家住まいを続け、差別や偏見の目を感じながらもトロルズベインの名で有力な自由民暮らしをする。

 現地人との交友はあったが、複雑な事情によって真の意味で絆を育むコトはできず。

 また、人間ひとりが背負うにはあまりにも強大すぎる実力と比べて、精神はまだ尋常の内側にあったため苦い経験を得る。

 大罪人捕縛の依頼。

 東方、壮麗大地テラ・メエリタに向かった後では、見つめ直すべき原点への立ち返りと目指すべき理想の姿を識ったコトで〝英雄〟として芽を育む。

 旅はそして、運命と宿縁が入り混じる次なる舞台へ──


【人物】

 恩讎分明おんしゅうぶんめい

 一貫しているのは、恩を受ければ恩で報い、あだを受ければあだで報いるというコト。

 好意を向けられれば好意を抱き、悪意を向けられれば悪意を抱く。

 当たり前のように聞こえるかもしれないが、言い換えればこれは世界との接し方──反応が確定している欠点でもあった。

 出力のパターンが決まっているのなら、それはある意味で〝自分ひとりで完結している〟のと変わらない。

 幼少期のサバイバルによって得た弊害。

 何事も自助努力であり自力解決というスタンス。

 周囲の状況や環境とハマれば、上手く物事を進める利点となるが、に囲まれた場所では諸々の連携ミスを招きかねない。

 悪魔との遭遇は荒療治となって、この在り方を変えた。

 また、今では生きづらい世の中に居心地のいい居場所を作ろうと、新たな境地にも至っている。


【能力】

 並外れた膂力。

 100kg以上の斧を振るっても、体幹ひとつブレない。

 戦闘技能に関しては、まつろわぬ民の武術──大狼流と山猫流の良いとこ取りに近い我流派を原型とし、斧術を扱う。

 複雑な状況や緊急事態に際し、自分があまり最適解を選べるワケではないと明確に自覚し、頼りになる仲間を信じるコトを覚えた。


【関係】

-傷:

 悪魔どもは必ず殺す。

-若頭:

 また一緒に伐採仕事できたらいいな。

-元傭兵:

 クビになってる気がする。

-弩騎士:

 尊敬を。

-気丈女:

 意外と早く会えそうだ。ちょっと気まずい……

-後輩:

 え、愛称で呼んでくれ?

-神父:

 尊敬の眼差しがすごい。

-詩人:

 ミステリアスの一言に尽きる。

-大鴉:

 夜を識らないモノに夜明けは訪れない、か。

-美蝶:

 綺麗で可愛いところもあったけど、やっぱり怖さが勝つかな。

-退廃:

 首を断たれても動くのはヤバすぎるだろ……

-闇人:

 アンタみたいになりたい。

-秘紋:

 本当に毎晩夢に出てくる。



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◆フェリシア

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【ベースプロフィール】

-本名:フェリシア・オウルロッド

-異称:梟杖のフェリシア、新人刻印騎士、神人

-愛称:シア

-性別:女性

-年齢:18(眠っていた期間が長いので18歳で合ってます!)

-身長:152cm

-体重:46kg

-容姿:

 ・榛摺色の三つ編みサイドテール

 ・ヘーゼルアイ

 ・北部人種の典型的白系

 ・村の中じゃ一番可愛いくらいの磨けば光る顔

-体型:普通

-特徴:通常時は地味/神性覚醒時は片目の黄金瞳

-種族:ニンゲン→神人

-出身:トライミッド連合王国西部の開拓村

-地域:エリン、リンデン

-言語:エルノス、セプテントリア、アークデン(西方大陸語)

-身分:魔物退治専門家&先輩の後輩

-性質:極めて善良かつ純朴

-得手:山岳・寒冷地/先行思考/冷静な判断/飛行/酒類

-苦手:熱帯地/デモゴルゴン/他者の痛み/好きな人へ向けられる負の感情

-好物:ロアで買えるパウンドケーキ/村のクルミパン/ベリー/筋肉

-宝物:師匠から貰った杖

-服装:刻印騎士団の制服と梟羽のマント

-所持:杖、銀のブレスレット、刻印騎士団の徽章(没収)、エルダース魔法魔術賢哲学院の卒業証明書、印具であるショートソード

-秘密:刻印魔法

-悩み:足(太もも)がちょっと太い気が……

-魔力:無→有

-秩序律:8

-混沌渦:2

-一人称:私

-二人称:貴方、キミ、〜〜(呼び捨てor敬称つき)

-三人称:彼、彼女

-生年月日:渾天儀暦5985年2月20日

-イメージカラー:ホワイトブラウン・白と黒

-家族構成:

 ・父 ハイランダー(元まつろわぬ民)のニンゲン

 ・母 トライミッド連合王国のニンゲン


【スペシャルプロフィール】

-神の憑代:白き風と黒き智慧の夜女神

 名を失った零落の神性。

 恐らくは〝北方大陸〟の地母神と推測される女神を宿す。

 神性覚醒時には周辺環境を黒白化し氷震等を起こす。

 竜種くらいは何頭いようと容易く斃し、土に還した生命の骸から新たな生命を生み出す力を持つ。

 凍てつく夜に生きる術を識るモノ。

 梟翼は智慧の象徴であり、上古の気配をわずかに漂わせる。

 女神の存在を受け入れたため、同調率は安定した。


-存在の指向性:魔法使い

 外向型の存在使い。

 以下の呪文を得意とする。


 “翔翼アーラ”:神性覚醒前は上昇と滑空を行う不完全な飛行魔法だったが、それでも人類史上初となる偉業ではあった

 “夜梟ノクトゥア”:森羅道の猛禽

 “雌狼ルパ”:気性の荒い雌狼の群れ

 “雄牛タウルス”:森の荒くれ者だった大蹄大野牛ジャイアントバイソン


-刻印魔法:???

 ???


【略歴】

 元は平凡な村娘だった。

 トライミッド連合王国の西方にあった小さな開拓村。

 ハイランダーの父と牧人の娘だった母の元に生まれ、すくすくと育った。

 小さな村だったため、村で唯一の子どもだったフェリシアは皆に可愛がられていた。

 幸福な幼少期。

 ある日、魔物がすべてを壊した。

 大好きだった人たちが、デモゴルゴンに変えられていく恐怖。

 家族の助けと智慧の女神の救いにより、フェリシアはひとりだけ助かったが、目覚めた時には天涯孤独。

 刻印騎士団の赤髪の女性に拾われて、以降は才能を見込まれ人界の守護者を目指した。

 そして、エルダースでは首席こそ取れなかったものの、将来有望な騎士としてリンデンに赴任した。


【人物】

 ポニーテールと襟元から覗く白いうなじがチャームポイント。

 刻印騎士団の制服ではなく一般的な市民服を着てしまえば、年下の男の子皆んなからの憧れを集める可憐な村娘。

 けれど年上の男性からしたら、まだまだ子どもっぽいところも目立つ普通の少女。

 エルダースでは一番になれず、リンデンでは力不足を突きつけられ、自信に乏しい。

 自己評価が低くて他者評価が高いタイプ。

 ちなみに、異性のタイプは頼りがいのある筋肉質な男性。

 恋愛に関しては、やや耳年増なところも密かに。

 物事の本質を直観的に捉える炯眼を持ち、理性的な思考が得意。

 どんなコトであれその本質が好ましいものであれば、多少の欠点や粗があっても広い包容力で受け止める隠れ聖母系ヒロイン。


【能力】

 魔法、魔物への知識に自信あり。

 肉体的な面では、ハイランダーの父親の血か足腰が強く山岳地帯でも息が切れない丈夫な心肺機能を持つ。

 胆力もある。

 また、仮にも騎士のため護身術も修めている。

 暴漢や悪漢には容赦なく金的を行い、助平な傭兵は悪寒に駆られてちょっかいをかけるのを躊躇した。

 怪人類の類にはそれほど明るくない。


【関係】

-団長:

 豪放磊落ってまさに団長のコトです。

-師匠:

 口が悪すぎますけど、本当は優しいところもあるんです。

-元上司:

 こ、恋敵……?

-先輩:

 私たちの関係ってつまりそういうことでいいんでしょうか違うんでしょうか釣り合いとかいろいろ烏滸がましいですかねやっぱり!?

-学友:

 大嫌い。



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◆ノエラ

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【ベースプロフィール】

-本名:ノエラ

-異称:銀冬菩提樹と丸酸塊の森の半精霊

-愛称:森の君

-性別:女性

-年齢:1201

-身長:193cm(角を含めれば283cm)

-体重:58kg

-容姿:

 ・透けるような銀の長髪

 ・赤と青の虹彩

 ・楡木色の肌

 ・小さくて神秘的な顔

-体型:長身痩躯(出るとこは出ている)

-特徴:頭部から生えた馴鹿の枝角

-種族:樹界人ドルイディアン

-出身:東方大陸の果て、壮麗大地テラ・メエリタ

-地域:東方、森

-言語:エルノス、セプテントリア、ドリュタニィ、オリエンガルド(東方大陸語)

-身分:世捨て人系賢者

-性質:少年呼びしてくるタイプのお姉さん

-得手:森林地帯/森の声を聞く/清澄な水/魔法/虫

-苦手:乾燥地帯/火事/荒ぶる獣/自然を荒らすモノ全般/人間

-好物:花、魔導書、アクセサリー(文化)

-宝物:昔リンデンの子どもから贈られた銀の飾り紐

-服装:薄黒い森のドレス、花と苔が生えている

-所持:数冊の魔導書(呪文辞典)、菩提樹葉柄のティーセット

-秘密:最厄地の出身であるコト

-悩み:森を荒らす害獣

-魔力:有

-秩序律:3

-混沌渦:7

-一人称:私

-二人称:オマエ

-三人称:〜〜(三人称代名詞)

-生年月日:渾天儀暦4826年13月8日

-イメージカラー:冬の森とネモフィラ

-家族構成:

 なし


【スペシャルプロフィール】

-半精霊の種族能力:精神感応

 かつて精霊(精神霊)だった時の名残り。

 樹界人はもともと地精だったため、植物との意思疎通が可能。

 ただし、受肉は精霊にとって零落と変わらないため、現在では「なんとなく気持ちが分かる」程度のものに劣化している。

 対象もまた植物にのみ限られる。


-神々の息吹:迷い家神の祝福

 自身の棲家が迷い家に変わる呪いも同然の祝福。

 森を彷徨う迷子を引き寄せ、仕方がないから帰り道まで送り返す運命。

 迷い人との縁しか生まない。


-存在の指向性:魔法使い

 外向型の存在使い。

 魔法の基礎を理論に則ってメランに教えた。


【略歴】

 東方大陸の果ての果て。

 人跡未踏の大樹海。

 永遠の禁足地と定められた壮麗大地テラ・メエリタにて地精として顕現。

 およそ一千年ほど精霊をやっていたが、第八の魔道に傾倒したことで仲間たちから追放された。

 精霊のままでは人界に馴染みにくかったため、自ら受肉し零落。

 樹界人として東方大陸から北方大陸へ移動し、リンデンに流れ着く。

 樹界人になってからの年齢は201歳。


【人物】

 知的探究心多めの女性。

 生来の祝福と出生から、基本的に世捨て人。

 第四の精霊法(精霊文字の詩篇展開)よりも、第八の呪文の方に興味関心を抱いた。

 人間は基本的に好きではないが、長年迷子を送り帰し続けている内に最低限の社交性を育んだ。

 少なくとも、お茶を淹れてもてなす程度のコトはする。

 種族として睡眠が不要であるため、日夜魔法と魔物の研究に明け暮れている。


【能力】

 精霊法は捨てたが、精神感応能力は残っているため植物会話が可能。

 植物や自然に関する呪文を唱えれば、人間には理解不能な超常現象を起こせる。

 魔導書の執筆も得意であり、密かに売っては生活の足しにしている。


【関係】

-迷子:

 あの時の坊やが、今じゃ大看板……ふーん。

-少年:

 ツノのある女がよほど好きなのだろう。

-害獣:

 死んだのか。それは幸いだ。



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◆リンデンライムバウム伯爵

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【ベースプロフィール】

-本名:ウィンター・トライ・リンデンライムバウム

-異称:リンデン伯、伯爵

-愛称:ウィヌ

-性別:男性ということで通している

-年齢:30

-身長:174cm

-体重:48kg

-容姿:

 ・よく手入れのされた薄めの鴬髪ロング

 ・薄い鴬色の切れ長な目

 ・北部人種の典型的白系

 ・中性的でエルフの血混じりのためかなり若々しい

-体型:スレンダー

-特徴:麗人

-種族:ニンゲンとエルフのクォーター

-出身:トライミッド連合王国

-地域:リンデン

-言語:エルノス、古エルノス、セプテントリア、メリディエス

-身分:伯爵、領主、城主、貴族

-性質:清廉、聡明、生真面目

-得手:寒冷地/初夏/領地経営/鷹狩/肖像画のモデル

-苦手:海洋/船/ぬめぬめした生き物/虫/縁談

-好物:競技系の大会観戦全般(特に馬上槍試合)

-宝物:曽祖父から受け継いだ領地

-服装:銀の刺繍の貴族服(パンツスタイル)

-所持:エメラルドの指輪、人魚のコンパス、ドワーフ・ストーンの遊戯盤と駒のセット

 ※ドワーフ・ストーンとは精巧な造りの盤上遊戯。

 ルール:

  盤上に駒は最大三つまで出せる。

  持ち駒は六まで用意可能。

  駒ごとに攻撃、防御、支援の命令が可能で、プレイヤーは1ターンに3オーダー出す。

  先に敵のユニットをすべて撃破した方が勝ち。

  駒の種類とレア度によって強さが異なる。

-秘密:強いて言えば女性であること

-悩み:子孫の残し方

-魔力:無

-秩序律:9

-混沌渦:1

-一人称:私

-二人称:貴方、〜〜殿、貴様、〜〜(呼び捨てor敬称つき)

-三人称:彼、ヤツら

-生年月日:渾天儀暦5997年15月5日

-イメージカラー:薄い鴬色と黒字に銀

-家族構成:

 ・曽祖父 オーケン

 ・父親  ヴァルター

 ・母親  シャーロット


【略歴】

 リンデンライムバウム家に娘として生まれたが、嫡男に恵まれなかったリンデンライムバウム家はウィンターを男として育てた。

 幼い頃から男装が常であり、本人も最初は自分を男だと思っていたが、第二次性徴が訪れ身体に女性的な変化が現れたことで性別を自覚する。

 しかし、だからといってそこから身の回りの環境を憎むとか、自身の特殊な身の上を嘆くというコトはなかった。

 うすうす変だなと察していたため、「あ、やっぱり」とウィンターは受け止めたのだ。

 表向き男性として振る舞い続けながらも、「女性ですよね?」と面と向かって指摘されれば「はい。そうです」と素直に答える。

 伯爵の地位を継いだのは単に他に相応しい血縁が居なかったのと、自分が当主をやった方がリンデンをより良い領地にできると思ったからで、実際、領民たちからの評価と信頼は高い。

 また、社交界では美丈夫として貴婦人からの憧憬を集める。

 貴族に必要な諸々の教養はリンデンで学び、社交界には十代でデビューした。

 友人であるトーリー王からの覚えもめでたく、少し前までは海洋事業に付き合わされていた。


【人物】

 清廉潔白だが柔軟性も兼ね備えた男装の麗人。

 領主としては有能の一言で、必要なものを必要なときに必要な場所へ配置する手腕に優れる。

 先代から続くリンデンの風土や気風を好ましく思っていて、類友なのか部下には忠実で真面目な気質の人間が多い。

 端的に言えば治世の能臣。

 私人としては、やはり女性らしく生理的嫌悪感を沸き立たせる生物などを苦手としている。

 内陸人のため、海で遭遇したぬめぬめ軟体生物は鳥肌が立つほど嫌い。

 北部人のため、南部の異様な虫(フナムシなど)には悲鳴をあげる。

 次代のリンデン伯をどうするか悩まされている。


【能力】

 エルフの血を引いているため、自然回復力が高い。

 昔から怪我をしてもすぐに治る。

 また、年齢の重ね方も普通のニンゲンより緩やか。

 30歳だが20代前半と言われても不思議は無い。

 鷹狩が得意で専属の鷹匠を雇い、よくエイルの高原地帯で狩りの行事を催す。

 ドワーフ・ストーン(盤上遊戯)は下手の横好き。


【関係】

-国王:

 結婚? バカを言うなくせっ毛もやし!

-支部長:

 頼りになりすぎて手放せない。

-魔物:

 何を考えてる……?

-新騎士長:

 去勢してやろう。

-司祭:

 新たに秘宝匠を招くには教会との繋がりは無視できん。



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◆ルカ

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【ベースプロフィール】

-本名:ルカ・クリスタラー

-異称:水晶杖のルカ、刻印騎士団リンデン支部長

-愛称:ルカちゃん、支部長

-性別:女性

-年齢:27

-身長:159cm

-体重:50kg

-容姿:

 ・アッシュブルーのグラデーションヘアー

 ・薄青のアーモンドアイでまつ毛が長い(銀縁メガネ)

 ・北部人種の典型的白系

 ・キレイ系の秘書顔

-体型:事務仕事が多いためかムチムチしてきた

-特徴:メガネのお姉さん

-種族:ニンゲン

-出身:トライミッド連合王国

-地域:ロア、リンデン

-言語:エルノス、セプテントリア、アークデン

-身分:魔物退治専門家

-性質:OL

-得手:内勤/帳簿・兵站管理/水晶魔法/買い物

-苦手:外勤/運動/クレーマー/賊/水掻き鬼

-好物:恋愛系の趣味本/アロマキャンドル/家具集め/料理(食べる)

-宝物:マイホーム

-服装:刻印騎士団の制服と薄青のストール

-所持:杖、銀のブローチ、刻印騎士団の徽章、エルダース魔法魔術賢哲学院の卒業証明書、ガラスペン

-秘密:泣き虫

-悩み:英雄の娘らしくあるコト

-魔力:有

-秩序律:8

-混沌渦:2

-一人称:私

-二人称:貴方、君、〜〜(呼び捨てor敬称つき)

-三人称:彼、彼女

-生年月日:渾天儀暦6000年10月30日

-イメージカラー:アッシュブルー

-家族構成:

 ※戦災孤児のため本当の家族は不明

 ・義父 アムニブス・イラ・グラディウス


【スペシャルプロフィール】

-存在の指向性:魔法使い

 外向型の存在使い。

 以下の呪文を得意とする。


 “水晶クリスタルム”:退魔の礫

 “水晶槍衾クリスタルム・ヴァルス”:退魔の攻防一体盾


-刻印魔法:『水晶光錫』

 クリスタルム・ルーメンエスト。15年。

 正確には刻印魔法の転用であり魔法陣だが、対象を水晶光の退魔結界に閉じ込める魔物特攻の技。

 水晶が持つ霊的な浄化作用を利用し、鉄鎖流狼の〈領域〉にすら抵抗する。


【略歴】

 元はトライミッド連合王国の南端にある港町に生まれたが、幼いときに海賊の襲撃に遭い両親と死別。

 孤児として孤児院に入るも、魔力を持っていたコトを理由にイジメられ各地を転々。

 八歳の時に「このままでは環境に殺される」と悟り、自分から孤児院を脱走した。

 行商人の荷馬車に紛れ込み、偶然にも何処かの騎士団の野営地に流れ着く。

 そこで出会ったのが、熊よりもデカい巨漢──刻印騎士団長アムニブス・イラ・グラディウスだった。

 紆余曲折の末、彼の養子になる。

 それからはエルダースに通い、多少飛び級して卒業し、19の時にリンデンへ赴任。

 現在はリンデン支部の長となる。


【人物】

 基本的に敬語口調。

 アッシュブルーのグラデーションヘアーが珍しいクールアンドダウナー系の眼鏡美人。

 基本的に仕事のデキる女だが、本心では働きたくないと思っている。

 リンデンに赴任したのはカルメンタリス教の聖壁の逸話を耳にし、ここでなら仕事も少ないはずだと考え、自ら志望した結果。

 蓋を開けてみれば、大都市に等しい広大な土地を少人数で東奔西走する毎日で一晩と経たずに白眼を剥いた。

 刻印騎士団が万年人手不足のブラック組織であるコトを嘆いている。

 とはいえ、仕事自体は真面目にこなしミスも少ない。

 オフの時は思い切って購入した夢のマイホームで、素敵な家具集めとアロマキャンドル蒐集に精を出していた。家は壊れた。

 美人で胸も大きいため自然と異性に言い寄られることが多いが、そういう時はだいたい「養父より強い人が好みなので」とすげなく断るガードの高さ。

 けれど最近、27になった途端、嫁き遅れ? という陰口に敏感になった。26の時には感じなかった謎の焦り。

 刻印魔法と魔法陣について、メランに教えた。


【能力】

 文書整理、関係各所への根回し、緊急時の現場判断、事務仕事への高い適正を持つ。

 ハーブティーの上手な淹れ方を最近勉強中。

 貯金能力は少なく、ストレス発散が散財という形で行われる。


【関係】

-養父:

 デリカシーが無さすぎるしナチュラル無礼! 英雄じゃなかったら無礼討ちされてる……!

-部下:

 人員追加至急求めます。

-伯爵:

 婚期の話は互いにタブーです。

-使い魔:

 世界を救いましょう。

-バカ:

 い、意外とすぐに会えそうですね? ちょっと気まずい……



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◆ゼノギア

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【ベースプロフィール】

-本名:ゼノギア・チェーザレ

-異称:罪劫狩り、雨の代行者

-愛称:ゼノ

-性別:男性

-年齢:26

-身長:176cm

-体重:66kg

-容姿:

 ・ウェーブがかった胡散臭い金の長髪

 ・グリーンのタレ目

 ・北部人種の典型的白系

 ・柔和な顔立ち

-体型:背が少し高く、着痩せするタイプの細マッチョ

-特徴:丸眼鏡とにっこりスマイルの優男

-種族:ニンゲン→生成り

-出身:トライミッド連合王国

-地域:ロア、クインティン

-言語:エルノス、古エルノス、セプテントリア、メリディエス(南方大陸語)

-身分:神父

-性質:自罰的なお人好し

-得手:マンモス狩り用の大弓を用いた狩猟

-苦手:自分のせいで誰かが不幸になるコト

-好物:狩猟料理、救われない子どもたちの健やかな生活

-宝物:友から貰った大弓

-服装:カルメンタリス教の法衣と雨色の外套

-所持:教典、マイ銀食器、錬金術製の矢(呪具含む)、解体刀

-秘密:生成りであるコト

-悩み:償いきれない過去の罪

-魔力:無→有

-秩序律:6

-混沌渦:4

-一人称:私

-二人称:貴方、君

-三人称:彼、彼女、アレ、ソレ

-生年月日:渾天儀暦6001年18月25日

-イメージカラー:影のある金と雨雲の鈍色

-家族構成:

 ・父親 ザディア・チェーザレ

 ・母親 ゾーラ・チェーザレ

 ・弟  ズッキーニャ・チェーザレ


【スペシャルプロフィール】

-教会の暗部:異端審問官

 審問とは名ばかりの、仄暗い任務を請け負う神罰の代行使徒。

 クインティンから戻り生成りとなったゼノギアは、贖罪のために数々の悪人に裁きを与えてきた。

 要するに殺し屋である。

 リンデンに赴いたのは父親経由でウィンター伯の護衛役を命じられたため。


-人から転じた魔:人獣

 ジェヴォーダン。

 人とも獣とも取れない異形の魔物。

 転変者の魂が堪え切れぬ悲しみと怒りに染まった際に、同族への強い嫌悪感情に囚われているコトでこの魔物に転変する。


-都市伝説:驟雨の獣

 魔物となったゼノギアの異称。

 雨を降らし雨霞の衣を纏って、ただひたすらに悪人への私刑を実行する魔弾の射手。

 その双眸から絶えず滂沱と落ちる血涙は、まさに驟雨がごとし。

 小規模の異界法則を展開し、人界ではより強度を上げる。

 対人・対悪特攻。


-魔法:『雨霞に哭け魔弾の射手』

 プルウィア・ネブラ・ザミエル。

 雨の処刑場のなか、不明瞭な視界の隅から四方八方立て続けに飛んでくる矢。

 最後には雨粒すべてが呪矢となり、逃れる術は無い。

 神父が思い描いた「確殺」の具現。


-魔法:『獣は哭く、驟雨の終わりに』

 プルウィア・レペンティーナ。

 雨を晴らすため、天に向かって放たれる一本の嚆矢。

 救われた心の有り様を示すかのごとく、分厚い雲間からも黎明の光を注がせる。

 ただそれだけの何てことはない奇跡。


【略歴】

 トライミッド連合王国の宰相家に生まれたゼノギアは、幼少期から何不自由なく育てられた。

 恵まれた環境で得られるモノは、知性、品格、教養、すべて順調に育んだ。

 本来であれば、その血に相応しい約束された将来が待っていたはずだ。

 だが、ゼノギアは神の奇跡を知って聖職へ進んでしまった。

 家族も幼馴染も当然カンカンに怒ったが、何をどう説得してもゼノギアはテコでも動かない。

 諦めた家族はついには認め、それならばなるべく大きな町の神父にと教会に根回しをする。

 結果、最悪の悲劇を招いた。

 城塞都市クインティンで起きた不協和音。

 ゼノギアは善かれと思ってホムンクルスを救ったが、その行いがクインティンでは受け入れられなかった。

 魔物に堕ちた神父は贖罪という名の復讐に取り憑かれる。


【人物】

 腰が低く、一見はかなり頼りなさげな青年。

 が、それは母親譲りの容貌を利用した処世術でもあり、貴族社会で学んだ爪の隠し方に過ぎない。

 根っこのところには頑迷な一面もあり、こうと信じたら他人に何を言われようとも己を曲げない我の強さの持ち主。

 悪く言えば思い込みが激しい頑固者であり、良く言えば一途な情熱家。

 ネガティブにもポジティブにも一意前進してしまう。

 このたび夜明け前の群青に激しく目を焼かれた。


【能力】

 狩猟、特に弓矢を使った技能に明るい。

 大物の獲物を解体する作業にも慣れていて、数が多く一度にたくさんの量を得られる食事を用意するのにも慣れている。

 カルメンタリス教の神父としては、教典をソラで諳んじられる程度には信仰心があつい。

 ただ、懺悔だけは自分にその資格が無いからと聞きたがらない。


【関係】

-父親:

 跡取りの件は本当に申し訳なく思います。

-友:

 貴方と友人になれたコトが、私の人生で一番の名誉でした。

-培養体:

 罪は一生を懸けて──

-五人:

 救いますとも。今度こそは……!

-群青:

 残りの生涯をかけて、私は彼を支えます。

-幼馴染:

 ええっと……まだ怒ってます?



___________________

◆鉄鎖流狼

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

【ベースプロフィール】

-本名:████

-異称:鉄鎖流狼、悪心萌芽の縛鎖狼

-愛称:テッサ

-性別:男性

-年齢:2500以上 ※魔物のため発生年数

-身長:計測不能 ※鎖の太さや長さが変動するため

-体重:計測不能 ※鎖の太さや長さが変動するため

-容姿:

 ヒトガタの狼だが、体毛の代わりに鉄の鎖が生えている。

 というより、数種の拘束具が直接カラダに縫いとめられている。

 グロテスクで痛々しい。

-体型:可変

-特徴:興奮時に全身の古傷から血を流す

-種族:魔物(人狼)

-出身:古代に存在した聖剣信仰の小国

-地域:不明

-言語:セプテントリア

-身分:鯨飲濁流の信奉者

-性質:悪心礼賛主義

-得手:人の皮をかぶり化けるコト/殺人

-苦手:カルメンタリス教関係全般/銀/ウルブズベイン(トリカブト)

-好物:悪心に染まった人間、人間の本性を暴くコト

-宝物:あの日見た闇の輝き

-服装:腰に僅かなボロ布を纏うのみで、後は僅かな黒体毛と鉄の鎖

-所持:縛鎖監獄城

-秘密:教えねぇ!

-悩み:復活した王の謎の行動

-魔力:有

-秩序律:0

-混沌渦:10

-一人称:オレ、██

-二人称:オマエ

-三人称:オマエたち

-生年月日:不明

-イメージカラー:赤黒い鉄

-家族構成:

 ・母親 諸悪の根源

 ・父親 名も知らぬ人狼

 ・祖父 憎悪のハジマリ


【スペシャルプロフィール】

-人から転じた魔:人狼

 狼憑きとも呼ばれる魔物。

 生前に狼を狩るなどして狼から怨みを買うか、人狼と何かしらの身体的接触を持つコトで発生する。

 満月の夜に変身し、内に秘めた獣性を爆発させ、繁殖や狩猟の欲に耽る。


-大魔の忌み名;鉄鎖流狼

 名の由来は、鉄の鎖が狼のカタチをして流れ動く異様から。

 この人狼は通常の人狼と違い、体毛の一部が皮膚に直接縫い付けられた鋼鉄鎖に変わっている。

 そして、その鎖をジャラジャラと鳴らしながら自在に操り、獲物を縛り付けたり擦り潰すような行動を取る。

 レーシングカーの速度で回転するチェーンソーのようなもの。

 そのため、物理攻撃に対する極めて高い耐性を持ち、凡百の武器では討伐が困難。

 古代では至高の聖具か、英雄の遺風残香を以って対抗するのが最低条件とされた。


-魔法:『悪心よ、萌芽せよ』

 ゲルミナティオ・ノズィーアン。

 鉄鎖流狼が抱く〝世界とはこういうものだ〟という死生観。

 人間の本性を悪だと弾劾する対人特攻の精神干渉大魔法。

 鋼鉄の檻の中に対象(対人から対大都市規模まで)を捕え、人間の精神に強制的に悪心の花を芽吹かせる。

 「満月の光を浴びて、人間どもよ真の姿を晒すがいい──」

 ヒトは悪心に染まっている時こそ、最も美しいのだから。


-魔法:???

 ???


【略歴】

 古代末期に発生。

 過去、鯨飲濁流によって救われたらしく、闇の公子を英雄視し信奉する。

 エリヌッナデルクの終結によって吸血鬼が姿を消して以来、精神の均衡を崩して自分の〈領域〉に引きこもりながら自傷行為を繰り返していた。

 が、月の瞳の来訪によって王の復活手段を知る。

 秘文字の奇蹟を欲し、リンデンを襲撃した。


【人物】

 ゲラゲラと下卑た言動が目立つ大男のように思える。

 悪事を悪事として認識しながらも、その営みに愉楽を覚える破綻した精神異常の病人。

 鯨飲濁流の悪事を模倣し、爪牙として身を粉にするコトにしか喜びを感じない。

 昨今、闇の公子を復活させたモノとして人界に大いに名を轟かせている。


【能力】

 人間の生皮を剥ぎ取り、被るコトでその人間に変身する。

 変身時は魔物の気配も消え、カルメンタリス教の聖具すら騙くらかし、化けた人間の記憶さえも読み取って疑心暗鬼のゲームを演出しては楽しむ。

 鋭い爪と牙には狼憑きの呪いが宿り、傷を受けたものは凶暴化を避けられない。

 まるで伝染病のような呪い。


【関係】

-英雄:

 やった! やった! やった!

-協力者:

 気色の悪い目でオレを視るんじゃねぇ!

-不倶戴天:

 末裔を殺し、今度こそ勝利の美酒を味わってやる。

-魔女:

 クソ! クソ! クソ! あっちへ行け!

-女怪:

 アァ!? テメェ、どのツラ下げて……!

-単眼:

 クックック……さァ、王に相応しい武器をッ!


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