第20話 地雷!!? 俺様妄想シリーズ暴発ッ!
神災竜の巨体も少し飽きたと言う理由から人の姿に戻った紅に一人の女性プレイヤーが近づいてきた。
「ねぇ~僕ぅ~?」
ソロプレイヤーなのか周りには誰もいない。
Eカップの巨大な果実は装備越しでも破壊力を秘めていた。
事実紅の眼は意識しなくても吸い寄せられてしまう。
防具が毛皮のためか動く度に揺れるソレは初心な男の子に効果抜群で抗うことは許されない。
黒肌で金色のロングヘアーにメイクをした女性プレイヤーは紅の煩悩を激しく刺激する。
大きめの初期装備は胸元に空間を作り頑張れば谷間が視えそうだ、と冴えている漢はすぐに気付いてしまった。それにスカートをロープで縛り丈を短くしていることで綺麗で細い足が伸びる先には桃源郷があると。大きなモーションで動けば間違いなく見えるだろうな~と心の声が漏れないように気を付ける紅は顔がにやけている。
「なんです?」
「ふふっ、そんなにおっぱい見て気になるのぉ~?」
「……いえ」
「こっちは? どうかなぁ~?」
す、スカート……。
違う。
最早ミニスカートとなった裾をチラッと捲りあげては誘惑してくる女性プレイヤーを見た紅は鼻で笑う。
「俺様がその気になれば不可能はないぜ?」
「どういう意味かなぁ?」
「セルフって意味だぜ!」
ドヤ顔の紅に女性プレイヤーは、
「マヤ。それが私の名前。そして君のファン。だからね、今日一日だけでいいから良いことしない~? 私を可愛がってくれるだけでいいから~ね?」
「悪いがその必要はない。なぜなら――」
風景撮影用のカメラを片手に紅は素早く動く。
「俺様妄想シリーズ秘儀スカート捲りんパシャ」
「きゃぁ~!?」
「この程度朝飯前だぜ、フフッ俺様を誘惑したそっちが悪いんだぜ?」
カメラで撮影したパンチラの写真を相手に見せながらドヤ顔の紅。
「トラ柄のパンツも悪くないと思うぜ。それに黒ギャルのマヤさんにはお似合いだし」
「えっちぃ! ……なんちゃって♡ いいよ、君なら特別にねぇ~うふふ」
その正体はヤンデレ女性ファンである。
紅がマヤを見ると瞳孔が開いている。
なにより目がハートになっていた。
目を付けられた相手の正体に気づいた紅は
「このパターンは想定していなかった……」
と、安易にちょっかいをかけた事を始めて後悔した。
■■■
「ちょっと悪いんだけど私用事ができたみたい」
「奇遇ね、私もちょうど紅君に用ができたのよ」
二人の女の子は紅のいる場所に向かって歩き始めた。
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