第20話少し過去のお話しを
そうだね、英霊と言われている彼の事を少しだけ話そうか。彼は一家であの森に住んでいた、幸せにね。両親や兄弟と森を管理していたんだ。狩りや、木こりのように森を管理している一族だった。一族は広大な森のあちこちに家を持ち、祭りや、市がある時だけ集まるようなそんな何処にでもある、森の一族だった。
ある時市が立ったのに来ない家族がいたり、子どもがいなくなってみたり、少しづつ人が一族が減っていったんだ。
おかしいと気づくのが遅れたんだ。気づいたら一族の人数はかなり減っていた。後に、ある国が行った実験によるものだとわかったんだ。
森から人が減れば、森は荒れる。
家族のために、森から離れて生活せざるを得なくなった彼はその狩りの技術で軍に入った。そこで初めて自分たちの森が国の境になっていること、自分達の森が今いる国の隣国から魔術の実験場として扱われていたことを知ったんだ。
だからといって、何ができることはなかっただけど。
その後まぁまぁ色々あって、戦争になり彼は褒章として森を下賜され、一生を森で過ごした。
そして、死ぬときに彼は転生を拒み神に請うたんだ、森と共に居たいと。それから彼は森そのものだね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます