第19話みんなでお話ししましょ7

 そう言って笑っていたライに、私は考えていたことを伝えた。

「あのさ、もしかしてライは英霊の森の近くが出身なのかな?それなら記憶があるよ!顔は覚えて無いけど迷子を送ってくれって、頼まれてね。」

 そう言った私にその場にいた全員が視線を向けたのでさすがに少し引いて 

「あの森は少し特殊なんだよ。本当に守護されているからね。英雄って言うと怒られるんだけどさ、昔の魔人戦争あの時に戦った英雄が、森を愛していた彼がいるんだよ、執着と言っても良いかな?亡くなった時に神様に祈願して認められたのさ、あの森に留まり守護したいとね。」

 その説明にルルさんを除く全員が驚いていた。驚きすぎて声が出ない様子だったが、流石にルルさんは年の功と言うべきか聞いてきた。

「あのさ、あんたはサラッと言うけどその知り合いってのは、英霊様って事かい?」

 その問いに何と答えるべきか、少し悩んでいると、驚きから覚めたライに聞かれた。

「あの森は本当に英霊様の守護があるんですか?」

 少し声が震えているように感じたが、それには触れずに私も話しを始めた

「そうだね何と言えばいいか難しいけどまず、その森に英霊はいるね。守護をしているよ森だけ。何というか彼は気難しんだよ優しいけど。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る