第17話みんなでお話ししましょ5
ライが話し始めた過去の事を思い出して見る。森、迷子、二人の子供?一人は光る姿、声が響いて聞こえる?
「何歳くらいの時の話しかな?」
と、ロルカが聞いている。それに対してライは笑いながら話した。
「あれは、6才位で親に叱られて友人と森に入ったんだ。俺の家は騎士爵だったんだけど、子だくさんでさ親にかまってもらえなくてね。まぁ俺がいけないんだけどイタズラして叱られて。やっぱり同じような境遇の幼馴染みと、一人で入ったら駄目だと言われていた森に一緒に入ったんだ、二人だからいいだろうって屁理屈言ってね。」
そう言ったライは苦笑いしながら、語った事では、今まで大人と一緒に行った事があるから慣れているし幼馴染みもいるから大丈夫だと軽く考えていたそうで、ずんずん森に入ったそうですぐには迷っているとは考えていなかったようだ。
その話しを聞いていたロルカや、サリーは笑っていたが、ルルさんは遠くを見つめて微妙な表情を浮かべていた。その表情に私は昔の事を思い出して笑ってルルさんに小声で話した。
「昔あったよね同じような事が。ルルさんが慌ててね。確かあの時遊びに来ていた私に頼んで探してくれって、言ったよね。」
ふてくされたように、ルルさんは顔を横に向けてため息を吐いてやっぱり小声で私に向かって言った。
「本人が忘れていれるからね、ったくこっちは気が気でなかったのにね。」
私は子どもを育てる事は大変だなぁと改めて思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます