第11話坊ちゃん〔ロルカ〕とお話ししましょ2
久しぶりに会った坊ちゃんは魔法使いなので、あまり容姿に変化は無いように見えた。
「ルル、私しか居なかったからよかったけど、普通の猫のふりをしないとだめだよ。街の中、特に、ここは王都たよ気をつけないと目を付けられたら自由に行動できなくなるからね。」
「わかってるよ!お前さんしか居ないってわかっていたから、声をかけたのさ。」
そう言ったルルさんから視線を外して頭を上げ、私を見た。
「やぁ!久しぶりだねロルカ!ルルさんと偶然出会ってね、話しをしていたんだ!」
そう挨拶をした私を見て目を見開いて驚いたようにロルカは
「え~!何でここに居るの!」
と言った。
「う~ん何故ここに居るかは、偶然ルルさんに会ってね話しをしていたんだ。それでここで商売をしていると聞いてね!びっくりしたよ。」
そう言った私にロルカは照れ臭そうに笑った。
「そうなんだ、以前ほら出会った時はまだ協会から受注してたんだよね。その後は、会ってもゆっくり話しをする事が出来なかったから、報告が遅くなったね。何だか成り行きと言うか本当は根を下ろすつもりは無かったんだけど、やっぱりね人が増えて行くと皆が集まれる場所が必要かなと思ってね。」
そう言ったロルカは疲れたように肩を落として言った。
「僕は普段は商隊をひきいて旅をしているんだけど、少しづつ状況が悪化しつつあるみたいでね。僕達はこの国では商売は、新参者だから。独立してまだ5年くらいだから情報が手に入らないんだ。キツいね。普段この商館の経営は共同経営している友人に任せているんだけど、煮詰まってるよ正直な話しね。」
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