第6話 白猫さんとお話ししましょ3
ルルさんの苛立ちが、そのシッポの動きからわかります!どうやら先の予測がたたない現状に苛立ちと、嫌気がさしているようだ。私は、話を聞いて不思議に思う事を聞いてみた。
「どのあたりが不穏なのでしょうか?市場賑わっているし、治安が悪くなっているようには、見えませんが?」
そう言った私にルルさんは、またシッポを振りながら答えてくれた。
「商隊であちこち地方に、行くと少しづつ通行税が高くなったり、穀物や、地方の名産品が少し値上がりしたり、地方に行くほど、王都から離れれば離れるほど高くなるし、住民達の生活が厳しくなっているよ」
そう言ったルルさんは目をつぶり疲れたようにまた頭を伏せ、呟いた
「治安が悪くなるほどではないようだけど、町の雰囲気はあまりよくないよ。商隊が村を通る時に聞いたけど、作物の出来が悪くなる程の天候悪化はないようだ。そうなると、やっぱり貴族絡みで何かあったとしか思えないよ。」
ルルさんはまたシッポを揺らしたりながら、ため息を吐いた。
何とも言い難い雰囲気に、少しのまれつつも聞いてみた
「ルルさんはどうしたい?貴族絡みだとこれ以上のルルさん達が情報を集めるのは、なかなか難しいんじゃないかな?坊ちゃんの正体や、ルルさんの正体は知られるという厄介だろう?」
揺らしていたシッポを止めて、伏せた頭を持ち上げて、ルルさんは私を見上げた
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