第二十一話 「凱旋」
「王様、魔王は私、『ソフィア』が討ち取りました。こちらがその証拠になります。」
ソフィアは王様の前まで行き魔王が使っていた、禍々しい骸骨が赤い魔石を掲げるロングスタッフを手渡した。この世の物とは思えない禍々しい力を宿す杖。
「後、証拠としてこの通り、左足は、魔王から奪ったフェニックスの血液できれいに治すことが出来ました。」
大胆に左足に手を這わせて透き通るように白い左足をその場にいる人たちを魅了した。
絶世の美しいエルフの挑発的な動作に皆息を呑む。
魔王倒した証拠だよ、って見せただけだが、無駄に魅せている。高潔のエルフとは思えないしぐさで。
「おぉおおおぉーおぉー!よくやってくれた!ソフィア!そなたこそ、真の勇者じゃあぁーーーーーー!」
王様も大喜びで何よりだ。
周りの人たちも喜びを爆発させて大騒ぎだ。
やっぱり魔王の杖とか物より、失くしていた左足が、治癒されているという、眼の前の奇跡のほうが、みんな魔王が討たれたということを認識しやすく、信じやすいだろう。
歓声があがる中、ソフィアだけは苦虫を噛み潰したような顔でこっちを見ている。そんなに怒るなよ。
伊達に歳はとっていない、名演技だったよ。
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王都に着く前。
「なぁソフィア、頼みがあるんだけど。」
「何よ?無茶な頼みはきかないわよ。」
ソフィアは警戒感むき出しで嫌そうに応える。あれ?左足の件で、俺の信頼度はうなぎ昇りのハズでは?借りを返す的な話はどうなったんだ。大きな貸しだと思ったが違うのだろうか。
「ソフィアの心臓にククリナイフ突き刺したこと、まだ根に持ってるのか?お前だって魔法で俺を殺しかけただろ?お互い様ってやつだ。」
「嫌味なやつね!あなた、次は負けないわよ!その心臓に剣を突き立ててやる!いや、今度こそ貫いてヤル!」
なぜかご立腹である。
「魔王はソフィア、お前が倒したことにしてくれ。俺は手伝ったくらいで頼む。」
手を合わせて、ソフィアにお願いする。
「何でよ?また、悪さでも考えてるの?そんなのお断りよ!あなたがほぼ一人で倒したんでしょ?そんな不名誉な名誉いらないわ。」
「魔王を倒したとなったら、英雄だぜ?もう一生安泰だぜ。周りからチヤホヤされて、バラ色の人生確定間違い無しだ。」
「それなら、あなたが倒したんだからそれでいいでしょ?周りから石を投げつけら続けた人生が逆転出来て良かったわね。私は元からチヤホヤされてるから心配無用よ。嫌よ、一生嘘ついて生きていくなんてごめんよ!」
こいつは、自分がチヤホヤされている自覚があったんだな。てか、俺のことをどう思ってるんだよ、石を投げつられたことなんて二桁くらいしかないぞ。
「いや、嘘ではないだろ?魔王様に最高の一撃をお見舞いしただろ?あれが重要だった。うんうん。」
「隠れて不意打ちしただけでしょ。しかもあなたの作戦で。自分で言って恥ずかしくなって来たわよ!」
頭をかいてイライラを爆発させるソフィア。勝てば何でもいいだろ、ソフィアは硬いなぁ。やっぱりそういうのは、野盗の考え方なのだろうか。
「フォルトゥナとウェンディもいいな?魔王はソフィアが倒したことにしろよ。余計なこと言うなよ!」
「えぇ~!私たちもですか!私はたちは関係ないじゃないですか!?」
「そうじゃ!そうじゃ!我らは関係ないじゃろ!」
「俺は悪目立ちしたくないんだよ。こんなことで有名になりたくないんだよ。わかってくれるよな?」
「我はまったく共感できんぞ。勇者を悪目立ちって、どう育ったらそんな子のなるんじゃ。」
「めずらしく女神様に、まったく同感です。」
まさか自分たちにも話を振られるとは思っていなかったのか、やけに動揺する、女神と精霊。
「関係ないなら、俺が魔王を倒したってわざわざいいふらさなくていいだろ?それとも、何か?なんか後ろめたいことでもあるのか?お前たちはこの世界に必要以上に干渉しないんだろ?魔王と戦う時も、まったく助けてくれなかったしな!」
「いや、我らはしっかり荷物持ちとして活躍したではないか!そんな小さいことを根に持つでない!」
「これ以上大きいことあるかよ!魔王とほぼ一体一で戦わされたんだぞ!ふ・ざ・け・る・な。わかったな。魔王を倒したのは、ソフィアってことにしろよ。なんか問題あるのか?」
「いや、それは、その〜、問題はないが〜。」
「え〜フォルトゥナ様!どうするんですか!」
二人は滝のように冷や汗を流している。…怪しいな〜。頼むから厄介ごとは起こさないでくれよ。
そんなやり取りがあったので、ソフィアが渋々魔王を倒した勇者になることしてもらった。勇者役を蹴り合うっていうのもどうかと思うが、そんな常識など俺たちは気にしない。
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ソフィアの話っぷりに誰もが、魔王討伐の快挙を喜んだ。
計画通り話が進んで一安心していたところに、
「待つのじゃ!」
その時、話に割り込む不穏な影。
体から光を放ち、普段はどこかにしまわれている翼を広げ、空中に浮かぶフォルトゥナ。嫌な予感しかしない。
「みなの者聴くのじゃ!魔王を倒したのはソフィアではない!ソフィアも活躍したが、魔王にトドメを刺したのはそこのベルナールじゃ!そして、魔王を倒したにも関わらず、自分ではなく、フェニックスの血液をソフィアに使い治癒した勇者じゃ!ということで、これから、こやつの二つ名は『ツンデレ勇者じゃ』!みなの者、ツンデレ勇者と呼ぶように!」
一瞬の静寂。
「おおー!そうであったのか!ベルナール、そなたこそ勇者!ツンデレ勇者なのだな!」
「「「おおおー――!」」」
王様は女神様の言うことを真に受ける。女神の発言に勝るものはない。
再び周囲は歓喜に湧く。
「ベルナール、お前ならやってくれると思っていた。」
「私もさ!なんだかんだで信じてたよ、ベルナール。さすが私の武器を拒否しただけのことはある。」
「キヒヒヒ、ソフィアだけじゃあ、勝てるわけないからね、そんなことだと思ったよ。」
王様や勇者一行とその他大勢に盛大にばれた。
「お前は、アホかーーー!」
毒の塗られたククリナイフを怒りを込めてぶん投げ、フォルトゥナのお尻に突き刺さした。
「ぎゃぁッ!」
フォルトゥナは頭から落下。目を回して、うつ伏せに倒れ込んだ。
「め~が〜み〜さ〜ま〜!」
ウェンディが慌ててかけよる。つい最近も見たような光景。
「なんだか体が痺れて動けん。我はもう死ぬのか?」
「大丈夫です、女神様。女神様は殺しても死なないですよ!頑丈にできてますからね!」
「ウェンディよ。お主は我のことをなんだと思ってるのじゃ?まったくフォローになっていないぞ。」
ガーン。フォルトゥナはウェンディの言葉で追加ダメージを受けた。
それにしても凄いな。ビリビリクラゲの毒って女神にも効くのか。シャロアにも教えてあげないと!じゃなかった。
「お前ら!言わない約束だろ!それに、なんであの、恥ずかしあだ名を無理やり広めようとしてるんだよ!自然に広がるとかいう話はどうなったんだよ!俺を社会的に抹殺する気なのか!?」
「そうであったのか!?よくぞ、魔王を倒してくれた。この国を代表して礼を言う。ありがとう、ツンデテ勇者ベルナール!」
「ツンデレ勇者!万歳!ツンデレ勇者、万歳!」
ソフィアはもうどうしようもないと、顔を手で覆い、天を仰ぐ。
俺はフォルトゥナの胸ぐらを掴み詰め寄る。
「お前の脳味噌は、パンで出来てるのか?スカスカなのか?あれだけ余計なことは言うなってくぎ指しておいただろ!?」
「しょっ、しょうがないのじゃ。神様が、ツンデレ勇者ってちょっと語呂が良くないから、自然に広めるの無理だなぁ~って困っておったから、我が、ひと肌脱いでやろうと、ちょっと手伝ってあげただけなのじゃ!」
「そんなもん広めなくていいわ!社会的に抹殺する気なのか!?外を歩けなくしたいのか?」
「いや、そこは社会的にマイナスから大幅にプラスになるのじゃから、我に感謝するところじゃろ!」
「誰がマイナスだ!俺は勇者なんて面倒なもので有名になりたくないんだよ!何度も言ってるだろ!そういうのはソフィアに押し付けておけばいいんだよ。」
「私だって、本当はイヤよ!あなたがどうしても嫌だって、子供みたいにゴネるから仕方なく私が勇者ってことにしたんでしょ!」
神様ってやつも、この女神と同じくらいアホなのか?
女神が勇者認定したせいで、魔王を倒したのが俺ということがバレた。勘弁してくれ。実際のところトドメをさしただけの違いしかない。
「お主ら、勇者を何だと思っておるんじゃ…。」
醜い内輪揉めを見て、勇者こと、ロイズがうなだれ、周りから慰められている。いい仲間がいて羨ましい。俺の周りと大違いだ。
内輪揉めの後、その場の人達には、魔王討伐を成し遂げたのはソフィアということにしてもらった。
個人的には、魔王さえ倒せれば、誰が倒したかなどたいした話しではない。
この国の人にとってもそれは変わらないだろう。魔王に怯えることなく安心して暮らせるなら、きっと些末なことだ。こんなことで有名にはなりたくないからね。
その後、ソフィアは大忙し。
城下町をパレードで回る。愛想を振りまいて人だかりに手を振るソフィアと俺。俺は勇者のお供ってことにしてもらった。そのくらいがちょうどいいポジションだ。余計な争いごとに巻き込まれるのはごめんだからね。
パレードの次は、お城でお祝いの席が設けられた。
よくわからないお偉方や、魔王が居座っていたサングリアの王族の人たちもいるらしい。
偉い人ばかりで、面倒でつまらないパーティーだ。
愛想笑いに疲れて外でひと休みをしているとワイングラスを持ち上機嫌なパンナコッタ王が話かけて来た。
「主役なのにパーティーは嫌いか?」
「こんなことで有名にはなりたくないですからね。貴族様にも興味はないですよ。」
貴族は年がら年中派閥争いで、いつ寝首をかかれるかわかったものでもない。関わりあいにはなりたくない。
「王様は俺が怖くないッスカ?」
「ッスカって…。お主、魔王倒して、馴れ馴れしくなったのう…。まぁよい。ぜんぜん怖くないぞ。女神様に悪さをする時のお主の目つきが悪いのは気になるが。」
それはフォルトゥナが悪い。ただ飯食って、いたずらして、寝て。ろくなことしないやつは、ときどきとっちめないとつけあがるからな。
「俺は魔王を殺した人間ですよ?魔王のようになるんじゃないかとか考えないんですか?」
「気持ちはわかるが、ぶっちゃけ、お主を亡き者にすることは簡単なことじゃから、怖くないぞ。」
「…。」
「確かにお主は強い。儂ら王族や、この国の者を皆殺しにすることも可能と言えば可能かもしれんが、とてつもない時間と労力じゃ。ナンセンス過ぎる。お主は良くも悪くも人間じゃ。食事に毒でも混ぜとけば死ぬし、寝込みを襲えば殺すことは可能じゃろう。さらに言えば、寿命で死ぬしな。エルフや魔族と違って千年も生きないからのう。精々魔王より強い全盛期など五十年もないじゃろ。永遠とも生きる魔王に比べれば、なんの脅威も感じんのう。逆に言えばそれほどあの魔王は脅威じゃった。」
「ほっとしましたよ。ちゃーんと理解されていて、安心しました。暗殺者でも差し向けられたらどうしようかと思ってましたよ。」
「ふぉっふぉっふぉ。暗殺者ごときでは、どうにもならないだろ。心配する必要はない。」
王様はよくわかっていてよかった。毒にはそこそこ耐性があるし、寝込みに襲われて死ぬようじゃ、魔獣の森では生きていけない。そこら辺以外はだいたい合ってる。それに、魔王より強かったわけじゃない。もし、何の情報もなく戦っていたら、確実にこっちが負けていた。ロイズや、兵たちの命を懸けた情報があって、やっと勝てた。運が良かっただけだ。同じことをやれと言われても二度とできない。
「お主は薬をソフィアに使ってしまう超お人好しじゃ。そんなアホが、悪さはしても、人を滅ぼすようなことはしないし、する理由もないじゃろ。だいたいじゃ、お主が魔王討伐に行く条件は何じゃった?」
「俺の音楽活動の後援者になってくれ。」
「そうじゃ。音楽なんぞ、聴くものがいないと何の意味もないじゃろ。わざわざ、人を害するわけがない。それに、女神様がツンデレ勇者じゃ!と宣言したのじゃ、そんな者が大きな悪さはしないじゃろ?疑う余地などありはせんよ。」
「フォルトゥナのやつ、余計なこといいやがって。ツンデレは特に余計だよ。」
「はーっはっはっ!ワシもお主の立場なら同じこと思うじゃろうな。」
王様にまで同情された。魔王と頑張って戦って生き残ったというのに、帰って来てみれば女神によるこの仕打ち。危うく国中の笑い者になるところだった。
「他の者も、同じじゃ。お前さんを危険視するものはいないよ。お前さんは、少々聡すぎる。無用なことまで考えるは良くないところじゃぞ。そのこざかしい知性と力の微妙なバランスがお前さんの力の源なんじゃと思うが不安定にも見える。女神様や、ソフィア、ウェンディ殿をもっと信頼し、頼れ。勿論ワシや、城の者や、ロイズたちも力になるぞ。」
「あいつらが助けになるかねぇ。」
ロイズたちじゃあ頼りないことこの上ない。カルツォは期待できるかも。お金さえ払えば、融通を効かせてくれるかもしれない。頼みたいこともあるしな。
「わかってるくせに、めんどいやつじゃのう。人は一人で生きていけるが生きにくいぞ。つまらんしな。魔王を見ればわかるじゃろ。」
「そんなもんですかね。王様がわざわざ気にかけてくれるのはありがたいですが。」
「お前さんが、目的を見失ってることが気になってな。ワシがわからないとでも思ったのか?右腕を治すことが出来なかっからのう。これからどうやって生きて行くか悩んでおる。そんなお前にさっそく後援者として、手助けしようと思う!」
「俺の右腕は、これですよ?演奏は出来ますが、人に聴かせてられるほどでは…。」
「本当にめんどくさいのう。そんなこと、お前が勝手に決めるでない。よいか、エルフの国の歌姫との演奏会を用意しようと思うどうじゃ?ピアノ弾きとして、ワクワクするじゃろ?」
「王様!それ本当ですか!さすが王様!権力の権化!よその国にまで及ぶとは!」
興奮のあまり王様の肩を掴んで揺する。
「おっ落ちつくのじゃ、ベルナールよ。ワシ、これでも、一国の王じゃから付き合いで舞台やコンサートを見るのじゃが、それは素晴らしいものじゃったよ。観客はその声に骨抜きにされたものよ。美人じゃしな。ワシが聴いた歌でトップクラスに良かったぞ。」
「そりゃあいい!王様の職権乱用で共演だ!」
今度は王様の手を握りブンブン振る。
「お主、本当はワシのことバカにしてるじゃろ?お主、心の声が、だだ漏れておるぞ。」
無理やり手を握られた王様は苦い顔でため息をついた。
ん?それにしても、トップくらす?王様だから有名人の歌をたくさん聴いているせいなのか、エルフの歌姫がトップクラスとはとはどういうことだ?
自分が知る限り、それ以上に歌手などいないと思っていたのだけど、実際に聞いたことがあるわけじゃないし、世の中上に上がいるということなのだろうか?まあ聞けばわかるか。楽しみでしかたない。生きて帰ってきたかいがあるというものだ。
「王様、ベルナールさん用意が整っております。いつでもどうぞ。」
王様直属の近衛兵がフォーマルスーツでキメた格好で呼びに来た。いつの間にか舞台に置かれたピアノを指す。
「後援者として支援するのは本当じゃが。まずはここから始めようではないか。ワシもこういう面白そうなことならいくらでも協力するぞ。」
会場内の舞台上にはオーケストラの皆さんと、空席のピアノが一台置かれている。
「さあ、ワシらを楽しませておくれ、ベルナール。」
これは、魔王に喧嘩を売る時より緊張する。お城のオーケストラなんてこの国で最高の演奏家たちばかりだ。そんな人たちと演奏させてもらえるとは、うれしいかぎり光栄この上ないのだが、音楽学校をでたばかりの上、この右腕では正直どうしようもない。
まあ、恥ずかしくない演奏はできないが、面白可笑しい演奏はしたいね。
高貴な人、冒険者上がりの人、都市を牛耳る商人、お客は様々。この人達が共通で踊れるような、メジャーな曲がいい。
この国のポピュラーな曲を演奏することにした。社交ダンスの定番の曲らしい。こんな立派なパーティーなんて一般人の自分が参加したこのなど当然ないので、学校で習った知識だ。間違ってなければよいが。
「♪~」。
鍵盤を鳴らす。
草原の中に現れた花畑で蝶が舞うような軽やかなリズムで鍵盤を叩く。ピアノの演奏に合わせて、オーケストラの音が会場に響きわたる。
王様と王妃様が会場の中央で演奏に合わせて、踊り始めた。さすが王様、王妃様をリードし王族らしい踊りをする。王様が踊るならと、周りの人らも続いて踊り始める。
オーケストラの演奏に負け気味だが、そこはさすがプロ。ピアノを立てた演奏してくれている。ありがたいけど情けなさい。メロディーを弾く右腕の感覚がないのは演奏する上でやはり厳しい。仕方がないのでおどけた演奏でごまかす。もっと右腕を繊細に使いこなせるようになることが今後の課題だな。
そんな演奏を尻目に、フォルトゥナは、一人黙々と食べ物にがっつき、ウェンディがあわあわしている。
ソフィアは、やっと貴族たちから解放され、椅子に腰かけてこちらをぼーっと見ている。
これからどうなるかわからないが、つかの間の平和に弛緩した雰囲気をみんな感じていると思う。魔王のようなバケモノが二度と来ないことを祈ろう。では、みなさん、次の曲。
「♪~」
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