第八話 「ピピとカルツォとロイズ」
滞在期間中、勇者一行メンバーから、戦闘技術を学んだり、魔王の情報収集に歩く。
情報が多いことに越したことはない。正直まったく魔王行きは気乗りしない。一発逆転、右腕治して、王様の援助も得られるなら、行くだけ行くしかない。命がけだけど、あきらめきれることでもない。やれやれだ。うまいこと、薬だけ盗んで逃げ出せればいいのだが。
城下町の端っこに構えるピピさんの工房兼、お宅に来ました。二階建ての木造の家に、広い庭、そして鍛治仕事を行うと思われる工房っぽい建物が別にある。ピピさんはドワーフらしく鍛治仕事もしているらしい。魔王の戦った時は自分のものは自前で用意して臨んだそうだ。自分で用意した自慢の大盾が灰にされれば、まあ、意気消沈、立ち向かえなくなるのもわかる気がする。自分も人生かけてた音楽ができなくなって、心が折れそうだしな。
「良く来たね。あがって。」
質素なドレス姿から、隠しきれない上腕二頭筋が主張している。お城で会った時とは、違い、普通に町で暮らす姿だった。
家には、玄関から武器や防御が隙間なく限界まで飾られている。
「これは、全部ピピさんが作ったんですか?」
「わかるかい?私の作品ですよ。」
「なんか重量級の装備ばかりですね。」
「それはもちろん、この世界、力こそ正義だからね。」
「まぁ、そうですかね。」
この世界魔物だらけだからね。力があることにはこしたことがない。どの学校でも、魔物の対処方法は教わるくらいだから、力があることは生きることに直結する。だが、これはいささか、脳筋過ぎるだろ。
壁に隙間無く、重そうな武器、防具が壁にかかっている。
居間に通されると、ピピさん自ら美味しいそうな紅茶を入れてくれた。
「さぁ召し上がれ!」
ピピさんはどう見ても、料理や、お茶を入れるようには見えないので、おそるおそる紅茶を口に運ぶ。
「良かった。普通に美味しい。」
「?」
なんかいろいろ不謹慎な可能性を考えていたが、いたって普通の紅茶だった。
筋肉増強剤でも入っているのかと思ったよ。
「じゃあ、さっそく、あなたの新しい武器を選びましょう。」
「いや、自分はあてがあるので、いらないです。」
「まぁまぁそう言わず、私が選んであげるわ。これなんてどうだい?」
「えっ?おー――!重い!重すぎる!」
ピピさんが壁から片手で適当に斧を俺に渡す。両手で持ち上げているのが精いっぱいだ。こんなもの振り回すなんて考えられない。
それを片手で渡してくるとはドワーフはどうなってるんだ。
「なんだい?だらしない。そんなんじゃどんな武器も使えないよ!」
「いやいやいやいや、こんな重量の斧、魔物かソフィアくらいしか使えないだろ!」
「魔物とソフィアが一緒って失礼なやつだね。その中に入りたくはないが、私も使えるよ。余裕でね。」
ピピさんは、両腕で必死に落ちないように支えている俺から斧を片腕で持ち上げる。
「勇者パーティーって、もしかして脳筋バーティーでした?」
「脳筋って…。アンタ、馬鹿にしてるようだけど、このへんで最強のバーティーだよ!?」
「魔王に負けたんじゃなあぁー。」
「この、クソガキ!」
今にも殴りかかってきそうな勢いで睨まれる。冗談です、ごめんなさい。
「ソフィアは今みたいな脳筋じゃなかったよ。魔法使いよりの魔法剣士みたいな感じさ。今みたいに馬鹿力があったわけじゃないよ。」
「ピピさんはドワーフじゃなくてオーガだったんですね。」
「あんた、一回人格を入れ替えないといけないみたいだね!」
ピピさんは腰を落とし、俺を殴ろうとする。人格変わるどころか、死んで生まれ変わりそうだよ!
「はぁ〜。こんな軟弱者にソフィアを任せることになるとは情けない。」
「まったくです。一緒に来てくれないですか?」
「…すまないね。私にはもう無理だよ。あんなバケモノと関わるのは…。」
「いや、ピピさんとでさえ、この力の差があるのに、俺に行けと?死にに行けってこと!?」
「あんたは、今じゃあ私たちの中で一番強いソフィアが選んだんだ。理由なんてそれで十分だよ。」
「それに私は、ソフィアを守れなかった。ソフィアの隣りにいる資格はもうないよ。」
「ソフィアは、あなたに感謝してましたよ。ピピのおかげで、魔王にリベンジ出来るって。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているって言うじゃないですか?ピピがソフィアを思ってるように、ソフィアもピピを思ってますよ。」
「深淵って…ベルナール。あんた絶望的にフォローが下手だね…。なんでそんなに闇が深い感じなの?」
ピピさんが熱く語ってあげた俺を何故か馬鹿にする。
「ともかくいいかい?戦ってわかったけど、魔王に近づくことが一番重要なんだよ。とにかくやつの魔法をかいくぐって魔王に武器が届く範囲に踏み込め。そうすりゃ勝機はあるはずさ。魔王相手に遠距離戦は自殺行為だよ。たとえソフィアでもね。」
「ピピさんの見積もりでは、ソフィアでもだめなのか?ソフィアは前に魔王と戦った時より、はるかに強いんだろ?」
「確かに、強いと思うよ。それでも、魔王の魔法は常軌を逸してる。城に入るまでも一筋縄ではいかないしね。」
「ソフィアは自分でそれがわかってないのかよ。」
「さぁどうかね…。エルフってやつはよくわからないね。」
「日に日に行きたく無くなってきたよ。」
なんかもっと希望が持てる話を聞けると思ってたけど、そんな甘いことはなかった。
「そりゃ生きるか死ぬかの世界だからね。私も二度会いたくないよ。とにかく接近戦に持ち込むことだよ。」
「それが出来れば誰も苦労はしないよ。」
「そうかい?ソフィアは、そこんところをあんたに期待してるのかと思ったよ。ロイズとの模擬戦闘を見ればね。なんやかんやで、近づいてロイズの剣をかいくぐり、斬るまで行くだろ?それにドラゴンに噛まれながら反撃する生への執念。それに本気ってわけじゃないだろ。ロイズのあんなお上品に剣で打ち合うタイプじゃないんだろ?」
ピピさんだけだ。俺が模擬戦の時みたいなかしこまった、戦闘は得意じゃないことを見破ったのは。ピピさんも同じ系統のせいだろうか。ピピさんは力ずくで何とかするタイプだから、あんまり人間と戦うより、魔物と戦う方が得意そうだ。人間にちょこまか動かれたら当たらないからね。
「それはそうだけど、買い被り過ぎですよ。いまじゃそこらへんの一般人みたいなもんですよ。」
「ずいぶん、自信ないんだね。ソフィアがかわいそうだよ。」
「そんな期待されても困るよ。悪いけど。」
「とにかくソフィアを助けてあげて。」
ピピさんが頭を下げてくるが、期待されても困る。助けてほしいのはこっちの方だ。
「ピピさん、俺がそんなにいい人間に見えますか?」
「ええ、もちろん。自分では悪ぶってるつもりだろうけど、善人ぶりが隠せてないわよ?気付いてなかったの?」
お褒めの言葉を頂いた。
次の日。
「僕には分かるよ。そのつり上がった目、数々の悪事に手を染めてきた目だ。俺には分かる。キヒヒヒ。」
「…。」
ピピさん、やっぱり全然隠せてたみたいです。
今日はカルツォさんに治癒魔法を教えてもらいに教会まで来た。カルツォさんは猫背で常に目の下にクマを作ってる感じのややブキミーな人だ。そして人を見る目が無い残念な人だ。
魔王に負けてそうなってしまったのか、元々なのか。
「元々だよ。」
元々だそうだ。
「僕が教えるのは、『教会』で教える治癒魔法だ。魔物だらけのこの世界、一般学校でも、治癒魔法は教えてるけど、教会の魔法と比べれば二段も三段も劣る。何故その技術を広めないのか?」
「教会が儲からないから。」
「正解だ!素晴らしい。さすが思った通りの人だよ、君は!即答で悪いロジックがすぐに浮かぶその頭脳、素晴らしい。」
間違えれば良かった。
「教会では治癒魔法の技術は歴史が古く、秘匿としている。その基礎を君に教えるよ。その頭脳ならすぐに扱えるさ。あくまで基礎だけだけどね。キヒヒヒ。」
「いろいろ気になる点はありますがよろしくお願いします。」
俺の評価が悪人に傾いてるのが非常に納得いかないが教わることにした。
カルツォさんと共に外に出て、そこら辺の木の前に来た。
カルツォさんは懐から短剣を取出し、不気味に笑う。
まさか俺を短剣で斬って治療のお手本見せるのに使わないよね。後ずさりする。
俺の心配をよそに、カルツォさんは木を短剣で深く斬りつけると、ポイっと投げ捨て、今度は短い杖を懐から取出し、呪文を唱えた。
「この世に生きる命よ、我が魔力を糧にその生命の力の循環を加速しろ。」
すると、木に付けた傷かみるみる癒やされていく。治癒力を促進される魔法っぽい。
「カルツォさんって本当に勇者一行の一人だったんですね!スゲ〜!ただ不気味な人かと思ってました!」
治癒魔法は、他の魔法より適正があり、使える人も少ない。
「それ、褒めてるつもりかい?気をつけないと、褒めてるのに後ろから刺さされるよ?」
俺は教会謹製の治癒魔法の教科書をもらって、しばらく教会に通い簡単な治癒魔法の訓練をカルツォ先生のもと教えてもらうことにした。教会の治癒魔法、これは覚えておいて損はない!
なぜなら、お金になるからだ。教会はけが人の治療に、いいお金を取っている。病院でも治療できるが、緊急時は教会で傷を塞ぐことが多い。即効性が高いのだ。
デメリットはとても疲れる。魔法を使うと疲れるが、治療魔法はその中で魔力の消費が多い。そして、人体の基本知識と治療したい箇所にたいして異なる魔法陣の描き方など、知識が必要だったり、魔法の中でも難易度が高い。
毎日のように押しかけて、魔法を習った。あーでもないこーでもない、物覚えが悪いだの罵倒されつつも、少しづつ覚えていった。
「この世に生きる命よ、我が魔力を糧にその生命の力の循環を加速しろ。」
俺は、ナイフで傷をつけた木に練習した治癒魔法を唱えた。
すると、徐々に傷が修復されていく。
初歩の初歩ではあるが、治癒魔法が使えるようになった。
「ベルナール、おめでとう。さすが僕が見込んだだけのことはある。お金が稼げそうともなると、執着心が凄かったね。いや~びっくりだよ。キヒヒヒ。」
「…どうも。」
カルツォに褒められると不思議と貶されてるように感じる。きっと気のせいだ。気にしない気にしない。
「最後に僕からのアドバイスだ。聞くかい?」
「いや、いらないです。」
魔法は使えるようになったので、あとはいいかなと、お断りしたが、返事も聞かずに一方的に話し始める。
「では、教えよう。魔王と直接戦う時は絶対、治癒魔法は使うな。たとはソフィアか死にかけててもだ。死ぬよ。」
「…。わかってるよ。」
カルツォはニヤリとブキミーに笑う。
「キヒヒヒ!さすが悪いことなら頭キレキレだね。では言うまでもないが、魔王との戦闘中は、治療するヒマなんて皆無だよ。もし治療しなければならなくなったら、それは死んだと思った方がいい。弱かった僕らを帰したのは、たまたまだよ。いいかい?たとえ、手足をもがれようが、目を潰されようが、反撃しろ。そうすれば、治癒するより、数秒は長生き出来る。次は絶対に生きて帰さないよ。魔王は。」
でしょね。勇者一行が戻って来たからこそわかったけど、魔王との戦闘にヒーラーは不要だ。むしろ邪魔だ。お荷物だ。
「勇者一行の僕をお荷物扱いとは厳しいね。」
「カルツォさん、俺の顔色見て心の中を覗き見るのは趣味が悪いですよ。ブキミーです。」
「キヒヒヒ!これは失礼。教会にいると、興味もない人の話をいちいち聞かないといけなかったりするんだよ。顔色を見て、その人の状況を判断する癖が付いてしまってね。」
それがヒーラーとしては、最大限に生かされるのだろう。痛みを堪えて強がっている仲間などの表情から状況を判断して、全体の安全を管理していたのはこの人だ。この人が勇者一行の頭だったのだろう。そんな人が魔王と戦った答えだ。魔王との戦闘は防御不能、治癒不能の戦闘にしかならないと言うのが、この人の結論だ。
「だから、魔王との戦闘には、参加しないよ。僕はお荷物だ。僕がいなければ、ソフィアの脚も、ああはならなかっただろう。ピピが僕じゃなく、ソフィアも守りきれていたはず。」
猫背の肩をすくめ、悲しそうに言う。
「でも、カルツォがいなければ、魔王にたどり着く頃にはボロボロで、途中で治癒しなければ戦うことすら出来なかったか、犬死しただけでしょ?」
この人がロイズたちを引っ張って行ったはずだ。魔王のいる城の内部まで行くのだって、楽な道ではない。途中で、治療だってまったくないことはないだろうし、ヒーラー役がいるっていうのは心の安定につながる。
前衛で戦闘する者にとっては心の支えになる。けがしたら後がないのと、治療してもらえるのでは、まったく違う。大胆に動けないからね。だからカルツォさんの存在は間違いなく大きかったはずだ。
「どうなのかね。そうだと思いたいよ。」
カルツォさんは悲しそうに空を見ていた。
また別の日。今日は、お城の訓練所で勇者ロイズとの戦闘訓練に付き合わされている。
名目的には、俺の訓練ってことなっているが、この手の騎士団が行うような、かしこまった訓練は、俺には向かない。正直付き合わされてるだけである。
正直ロイズもそこまで真剣に訓練をしてる訳ではない。本人としては真剣なのは分かるのだが、どこか動きがギクシャクしている。魔王と戦ったトラウマのせいらしい。
ロイズの気合いの入った突きを首の皮一枚で避け、片手斧を背面から肩越しにロイズの顔面に向けて投げつける。額に景気良く当たり、ロイズが頭を抑えて呻いている。
「ベルナール、もうちょっとまじめに戦闘訓練をしないか?」
「いたってまじめだけど。そんなんで良く生き残れましたね。」
不真面目だとは失礼な。何で正面切って剣を合わせなきゃいけないんだよ。俺からしたら、自殺行為だよ。
「武器を投げつけたら、その後、丸腰でどうする気だ?」
「当てればいいだけだろ。当たるのがわかってるから投げるんだって。」
「またそんな、強がりを言わなくてもいんだぞ、ベルナール。正直になったらどうだ?たまたま当たっただけだと言え。」
最近、めんどくさくなってきてタメ口になってしまう。
ちなみに当たるとは思ってたよもちろん。
「ロイズさん。なんか俺たち訓練の意味なくないですか?王国の剣技でまじめに戦ったら俺はほぼ勝てないし、ちょっと俗世の戦い方ありなら、俺がほぼ勝ちます。相性勝負なだけになってません?ロイズさんの魔王に負けたトラウマ解消なら、騎士団の人とお願いしますよ。」
「そっそうか?ベルナールがまじめにやれば意味あるだろ?騎士団の剣技など習う機会はめったにないぞ。」
「えー。興味ないです。」
もう帰りたい。お腹すいた。
「それに、魔王も、どこかの国の剣術を使っていたぞ。型があった。俺や、ソフィアが扱う剣術に似ていた。俺たちで一斉にかかれば魔王にだってかなり手傷を負わせたんだぞ。騎士団の剣術も捨てたもんじゃないだろ?」
「魔王様、剣も使えるのかよ。がっかりだ。」
魔法に剣もかよ。隙がない。かといって、接近戦しかない。ロイズたちが魔王ケガを負わせたのは、接近戦なのだから、そちらを採用するのがベターだ。魔王と撃ち合える魔法は使えないしな。
「お前にとっては朗報だろ?その野生の剣術もどきにとっては、得意様だろ。こっちからしたらやりずらいからな。先が読めないから相手にしずらい。」
「それが基本だからなー。相手の嫌がることしないと。遊びじゃないんだから。」
「こっちだって真面目にやってるわ!」
真面目にやって勇者がこのざまじゃ説得力がない。
「ベルナール、俺でもお前に勝つことがあるが、本当はもっと強いのか?正直よくわからいのだが。ドラゴンすら倒したのだろ?」
こっちとしては勇者とそれっぽく戦えてるだけで褒め称えて欲しいよ。
「ロイズさんの模擬戦相手になってるだけ上出来でしょ?」
「俺に楽勝じゃないと、魔王なんて夢のまた夢だぞ。どっこいどっこいじゃ負け確定だ。」
「魔王に挨拶して、隠れてますよ。後はソフィアにお任せで。」
「そう言わずにソフィアの力になってくれよ。お前には期待してるんだから。実力もだが、ソフィアが連れてくなんてよっぽどだからな。」
「ソフィアは確かに誰に対しても生意気ですよね。誰か連れてくなんてしなさそう。よりもよって俺とは。」
「…。いや生意気とかそうではなく、ソフィアは危ういんだ。昔のソフィアとは比べものにならないくらい強いが、それでも、魔王には及ばないと俺は思っている。それでも一人で行くと言っていたのはもう死に場所を探しているようだったよ。それが、どういう訳か、仲間を連れ行くなんて言い出したのは驚いたよ。」
「まったく、迷惑ですよ。」
肩を落としながら答えた。そんなのに連れてかれる身にもなってくれ。
「代わってくださいよ。勇者なんでしょ?」
「嫌だね。せっかく生きて帰って来れたのに、魔王の支配する町に入った瞬間、魔物の群れに襲われ、城の前には、門番の魔物、ソレでやっとこさ、魔王と対面したかと思えば返り討ち。もうゴメンだね。けど、ベルナールはその腕を治したいんだろ?魔王の持ってる薬なら治せる。それは保証するよ。」
国公認の勇者なのに酷いいぐさだな。ずいぶん人間らしいとも言えるけど。
「腕を治す前に、命が無くなりそうですけどね。」
「それがわかっていながらソフィアが魔王のところに行くのは、やはり足を死んでも治したいんだろう。お前と同じだろ?目的が同じものどうし、頑張ってくれよ。」
「頑張るにも限度ってものがあるでしょ。」
「さぁ、休憩は終わりだ!訓練の続きをしようじゃないか!今度は、そのせこい戦い方は無しだ。俺のトラウマ解消をためにも、頑張って打ち込んでこいよ!」
「やっぱり、トラウマ解消したいだけかよ!トラウマ解消じゃなくて、ストレス解消の間違いじゃないのあか?」
「はっはっは、同じことだろ?さあ来い!」
「へいへい。」
やる気のない返事とやる気のない打ち込みで、予想通り、さっきの仕返しとばかりにボコられた。
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