第4話 新メンバーのキャラなんか濃くね

えっ、俺この人に教えをこうの?

お胸からなんかこぼれそうで集中できないんですけど!

「貴様らは才能の原石かもしれんが今のおまえらは下の下だ

わたしが貴様らを鍛え一人前にしてやる」

「は、はぁ」

「なんだその覇気のない返事は?

いや待てよ、貴様は<剣神>のやつか!

そうかそうか貴様がか!たしかにそこはかとなくすごい気もするな!

てっきり顔だけでSクラスに来たのかと思ったぞ

よし、わたしのことはアイス教官と呼べ!」

そういって笑いながらバシバシと背中をアイス教官にたたかれているとほかの生徒も入ってきた

「伊吹くん、昨日ぶり

やっぱり同じクラスだよね」

そういって最初に入ってきたのはわれらが幼馴染のアカネ

正直、アイス教官と二人っきりの空間は男としてある部分に無意識に視線がいってしまいつらい状況だったためアカネが来てくれて助かった

アカネを盾にしてアイス教官に絡まれるのを防ぐこと数分


いきなり扉が勢いよく開かれた

そこにいたのは右目に眼帯をし左腕には包帯をまいてたつ少女がいた

「ふっ、わたしの中の秘められた力がついに世に出てしまう時が来たようだ・・・」

こ、こいつ中二病だ!

ここまで気合い入れた衣装でくるなん・・・て?

よくみるといつも教室の隅でやばいことつぶやいてるやつじゃん!?

わざわざ衣装まで借りて全力で異世界生活を楽しんでるんですけど!

べ、べつにうらやましくなんてないんだからね!?


なんてどうしようもないことを内心考えていると

「よし、Sクラスは全員そろったようだな

それでは授業を開始する」

「ちょっと待ってください!」

「どうした伊吹」

「どうしたもなにもこれで全員なんですか!?」

「そうだ、お前ら3人がSクラスとなった」

アカネはともかくまさかエロい格好をした教官と中二病しかいないなんて・・・

「質問はもうないようだから最初は自己紹介をしようか

まずはわたしからだな

わたしの名前はアイス・ザッカーバーグ

ザッカーバーグ侯爵家の長女で現在フィアンデル王国第一部隊の団長を務めている

貴様らはわたしのことをアイス教官と呼べ」

そういって胸を張るとぶるんと何とは言わないがおおきくゆれた

視線が引き寄せられているとアカネもすさまじい視線をおくっていた

うん、まあ仕方ないよね

大丈夫アカネはまだ成長期だから

これからに期待だね!!

そんなことを考えていたら一瞬でアカネが俺のうしろに立ちくびに手刀をそえていた

「なにを考えていたのかな?伊吹くん???」

「ひいっ、な、なにも」

アカネがいつの間にか<転移>を使いこなしていることにも軽く衝撃をうけた

「うむ、素晴らしい<転移>だな

発動までがスムーズでこれなら相手に気取られることなく<転移>がおこなえるな!」

不満そうなアカネに対してアイス教官は使いこなされた<転移>を見たことで満足そうであった


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る