第3話 ランク分けって絶対不満がでるやつじゃね

「いろいろ問題は起こりましたが皆様鑑定は終わりました

しばらくしたら戦闘向きの方は訓練が、生産向きの方は座学が始まります

それまでお休みください」

そういってエリスと王女様は出て行った

王女様の後姿は疲れているようにも見えた



個室を与えられおのおのがくつろいでいた時

コンっ、コンっ

部屋をノックする音が聞こえた

「はーい」

そういって部屋の扉が開くのを待っているとそこにいたのは・・・


「ってなんだよ、アカネか」

扉から出てきたのはアカネであった

「なんだよってなによ

せっかく来たのに」

「ごめんて」

軽口をたたきながらアカネがベットに腰かけた

「ところでさ、伊吹くんこれからどうするの?」

「これからって・・・

まあ、どうするか」

今日一日でいろいろあった

しかもよくあるテンプレどおりな感じ

このままいくと、もしかしておれってざまぁされる感じの役回り?

いやいやまさか・・・

って否定しきれない自分がいる


「アカネ」

「どうしたの?伊吹くん」

「俺もしかしたらざまぁされるかもしれない」

「はぁ?」

「俺ってイケメンじゃん

そのうえ神剣なんて強いスキルもらちゃったし、なんか追放系主人公みたいなやつもでてきたし。これ絶対主人公のかませになるタイプの人じゃん

やばい強くならないと・・・」

「また、いつもの発作がでだした」

伊吹くんは昔からかわいい女の子の転校生が来たらやれラブコメとかいって・・・

わたしがいるっていうのになにが不満っていうの

伊吹くんはやっぱりわたしがついていないと!


「つよくなりたいんだ?わたしもついていっていい?」

「たしかにアカネも狙われてるし・・・」

なんてまたぶつぶつつぶやく伊吹くん

「よしっ強くなるぞアカネ」

「うん、伊吹くん」

これで異世界でも伊吹くんについていくことができる


翌朝

まずは全員大広間にあつめられた

最初に口を開いたのは昨日もいた聖女っぽい人エリスであった

「みなさま、お集まりいただきありがとうございます

最初はこちらで皆様のスキルのランク分けをおこないましたのでそれに分かれて学習していただきます」


そういって戦闘と生産ごとでS、A、B、Cとランク分けがおこなわれた

どうやら俺は戦闘のSランクらしい

「申し訳ありません。伊吹様ならSランクを超越したSSランクにするべきなのですが教えることのできる人材もいなくて・・・」

なんか俺だけやばい分けられ方されそうになってるー

「い、いえみなさんのお手をわずらわすわけにもいきませんので」

「なんて慈悲深い心なんでしょうか。さすが伊吹様です」

感動のあまり涙をながすエリス

まわりからの視線がいたい

「とりあえず進めましょ、ね」

「そうですね、みなさまも自分のランクが分かりましたでしょうしそれぞれ指定された場所にいってください」

自分のランクと他人のランクを比較していたようでみんな落ち着きのないようすのまま移動し始めた



「ここがSランクの場所かな」

そういって指定された場所は豪華なソファーに大きな黒板のようなものが用意された部屋であった

「なんでここに黒板が?」

「それは昔使徒様がこの世界に来て下さった際におつくりになられたものだからだ」

後ろから聞こえた声におどろきふりかえるとそこにいたのは真紅の髪色をしたグラマスな女性である

「あなたは?」

そういってたずねると女性は胸を張り

「わたしの名前はアイス・ザッカーバーグだ

貴様らひよっこどもの教官を務めるものだ」

なんかキャラの濃いひとがきたー


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とりあえず書きだめはしているので毎日3話ずつ投稿していきますね

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