第5話

 一階にたどり着いたとき、銃声が響き、主人公はすぐさま隠れる。

 主人公が壁越しに向いた先には、コートを羽織っていない上官が大きな銃を構えていて、さきほど遭遇した学生はすでに倒れていた。そして、その先の敵も、すでに倒れていた。

 そして上官が僕へと振り向いたかと思えば、また歩き出していく。

主人公「ついてこい、ってことかな」

 主人公は隠れながら、ゆっくりと足をすすめていく。


 主人公は職員室に辿り着く。そして周囲を見渡すが、上官は見当たらない。

主人公「どこにいっちゃったんだ……」

主人公はそういいながら、職員室の机の中を漁っていく。

そして出てきたのは、主人公と上官の写真だった。

主人公はいぶかしんで、近くにあるPCを開く。そこにも、上官と主人公の写真がある。

 そして、ふたたび周囲を見渡すと、職員室のいたるところに主人公の写真が貼られていた。それらはすべて、どこかで倒れている写真だった。

 学校の外で撃たれて倒れている。

 廊下で倒れている。

 教室のなかで倒れている。

主人公「僕は、何度も……」

 そのとき、主人公の後頭部に大きな銃がつきつけられる。

上官「残念でした」

 ゆっくりと主人公が振り返ると、コートを羽織った上官の姿があった。

 銃声とともに目の前が真っ暗になる。わずかに声が聞こえる。

上官「君はずっと、私のもの……」

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