第3話
二階も足音のない状態が続き、主人公も周囲を見渡している。そのとき、教室の中から再び物音が聞こえる。主人公は咄嗟に隠れ、その先をみつめると、誰か女性が銃を抱えていないままに歩みを進めている。
主人公「テロリスト、か?」
主人公はその女性のあとをゆっくりとつけるように隠れながら進んでいく。突如として、女性が足を止め、すぐさま主人公は隠れる。そして、主人公はしばらく息を殺す。そして、時間をかけてゆっくりと元の場所へと見ると、なぜかそこには先ほど話していた上官が、コートを羽織っておらず、どこかをみつめていることに気づく。
主人公「どうして、ここに」
その声に応じたのか、上官が振り向いてくる。主人公は急いで引き返す。
主人公「だめだ、今度は降りなきゃ……」
そういって階段に辿り着くと、今度は下へ続く階段が机と椅子のバリケードで塞がれていて、上の階へ進む階段のところのバリケードが消えていた。
そして、誰かの声が聞こえる。
「おい、さっき上に誰か行ったぞ」
「誰もいないはずだ」
主人公はためらいながら、階段を駆け上る。
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