第2話
主人公は学校の廊下に辿り着き、すぐに壁に背をつける。そして、廊下を覗き込む。誰もいない。何も音も聞こえない。鳥の声がわずかに入るのみ。主人公は銃を握ったまま、ゆっくりと歩みを進める。
ふと、階段をみつめる。そこはまるでバリケードのように机と椅子が積み上がっている。
主人公「登りようがないな……」
突然、教室で物音が響く。
主人公はとっさに隠れる。そして、教室の中をゆっくりと覗き込む。
武装した学生たちが机の上で眠りについていて、銃が無造作に落ちていた。
主人公はゆっくりと、足音を立てないように進んでいく。
けれどその先に、椅子に座ったまま銃を持った学生がいて、目が合ってしまう。
銃をもった学生が立ち上がり、銃をかかげようとしたそのとき、主人公は手を振った。学生もあいさつのように手をあげる。それをみた主人公は、すぐ近くの階段へと逃げ込む。
主人公「まずい、登れないんじゃ……」
しかしそこではすでに机と椅子のバリゲートは消えていた。主人公は足早に登っていく。
階段を上がった主人公は、すぐさま壁に隠れる。
主人公「の、登っちゃった……」
主人公はためいきをつく。そして、その上の階に進む階段をみつめる。そこにもまた、バリケードがある。
そして、二階を覗き込む。そこには誰もいないようだった。
主人公は銃を構え、ゆっくりと歩みを進めていく。
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