trigger
倉部改作
第1話
ひとりの学生が、外で横たわっている。そして、ゆっくりと目を開ける。そして彼は周囲に視線を向ける。そこはどこかの学校の敷地の中であることを理解する。
上官「おはよう」
彼はその声に気付き、起き上がる。そこには、オーバーサイズのコートを着た女性が、大きな銃を抱えている。上官はコートから小さな銃を出し、主人公に持たせようとする。
上官「潜入して。一階の職員室に、情報がある」
主人公が小さな銃を受け取ることなく、まじまじとみつめる。
主人公「なぜ銃を……」
上官が腕を引っ張り、隠れる。そして向こう側を指差す。その先には、遠くでアサルトライフルを抱えて歩いていく学生がいる。
主人公はあいまいにうなずく。
主人公「銃を使ったことは……」
上官が安全装置を外し、そして手渡してくる。
上官「トリガーを引けばいい」
主人公は上官が、大きな銃を手に取っていることに気づいた。主人公はためいきをついて受け取り、銃を手に学校へと歩みを進める。
上官「階段は登らないで」
主人公は振り返って首を傾げる。だが再び学校へと足を進める。
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