お知らせ

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 ここまで読んでいただきありがとうございます。40万文字以上ある(!)のに本当にありがとうございます。


 本編の合間に作者からのお知らせを挟むことをお許しください。


 この作品を書いていたのは10年前のことでした。


 10年前、僕はこの作品の執筆を投げ出しました。理由は人気がなかったから……というのもあるのですが、一番の理由は創作が辛かったからです。この作品は当時多くの人に読んでいただけましたが批判的なコメントも多かったし何より僕自身が作品に自信がありませんでした……それで僕は逃げだしてしまいました。


 作品をネット上から削除した僕は、元データも削除し、ついでに執筆していたパソコンも処分しました。二度とこの作品を書かないつもりでした。


 といいつつ未練タラタラだった僕はいつかまた公開するかもと思い、完全に削除はせずEVERNOTEというクラウドサービスの中に本文のデータを保存していました。


 後になって何度かそのデータを開こうと試みたのですが、なんせ40万文字を超えるの本文データ。重たくて起動しようとするとフリーズし読み込む前にソフトが落ちてしまいます。糞みたいなクラウドサービスでした。なのでこの作品のデータは二度と開けないものと諦めていました。


 が、この問題はEVERNOTEプレミアムプランに課金することで解決しました。金を払うことになりましたが幸いデータは第4章の途中まで残っていました。


 ここに至るまでに10年の歳月が流れていました。


 で、掘り起こしたこの作品を少しずつ公開していたわけですが、実はストックが前の話で切れてしまいました。今までは過去の僕が書いた文章という土台があって、あーでもないこーでもないとこねくり回すような作業だけで作品を作れていたのですが、ここから先は基になる文章は存在しません。


 というわけでこれから先のエピソードは10年後の僕が書くことになります。 まあ同じ人なんですけど……ずいぶん考え方も変わったし10年前と同じようには書けないでしょう。


 この作品の発掘を始めたのはエタらせてしまったこの作品を完結させたい気持ちがあったからです。


 とはいえ、別に完結させる義務があるわけではないので、人気が出なければやめて読み専に戻るのも全然ありでした。ただこの作品、あらためて読んでみると結構面白かった。(作者のひいき目で申し訳ないのですが)せっかく金を払って発掘したのだし、最低でも第4章の最後までは書こうという気持ちになりました。


 エタらせた時点では第5章の途中まで書き上げていましたので、残り少ない第4章をかき上げるくらいは楽勝と思ったのですが、これがなかなか難しい。ていうか全然書けない。やはり元ある文章をこねくりまわすのと、なにもないところからゼロから書いていくのは勝手が違います。


 どうにか続きを書くために僕は何回もこの話を読み返しましました。読んだり直したりしているうちにどうにか続きを書けるかなあってところまで来ました。


 お知らせの前の方のエピソードは、わずかに残っていた書きかけの文章に当時を思い出しながら文章を追加してどうにか形にしたものですが、書くのにけっこう時間がかかりました。ここから先を書くにもけっこう時間がかかると思います。


 長々と書きましたが要は『更新頻度は落ちるかもしれませんが、完結に向けてがんばります』というお知らせでした。そしてなにより『ここまで読んでくださりありがとうございます』というお知らせでもありました。


 10年経っても拙い作者ですが今後ともよろしくお願いします。とりあえず第4章の続きを書いていきます。引き続き読んでいただけるとうれしいです。

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