オークとの初戦闘

匹のオークが村に現れて、村はパニックになった。

村に5人しかいない守衛のおっさんたちがオークを倒した。

俺は嫌な予感がしたので、家に速攻で帰宅して荷物をまとめ出した。


「どうしたの、こんな時に?」


母親が家庭菜園から家に顔を出す。


「オークが出たんだ。」


「!!」


「荷物をまとめないと。」


母親は飛ぶように、家に入り荷物をまとめる。

俺は、自作した槍と斧を持つ。

村長の家へ母親と一緒に走り出す。

何かあった時は、基本村長の家に村人は指示を仰ぐことになる。


ーーーーーーーーーー

村の周囲にオークの群れが存在することが分かった。森の奥から出てきたらしい。


「馬を使って、街まで騎士を呼んできてくれ。他の者たちは騎士がくるまで、村の防衛だ。」


農耕民族らしく、土地を守るのが尊重の考えらしい。

意外にも逃げるものは少なかった。なぜなら。土地を守る戦いで活躍すると、死んだものの土地をもらえるからだ。

土地持ちのものは逆にここで逃げたら土地を奪われるのだ。


「よし、残って戦おう。土地がもらえるらしいしな。」


「そうこなくちゃ!」

「俺も戦うぜ!!」


モリーとフィンがうるさい。足手まといにしかならないだろうに。


「大丈夫なの?心配だわ。」


母親が俺のことを心配する。


「オークがどこにいるか分からないから、今逃げた方が危ないと思う。直感だけど。」


俺の危険察知スキルが働いているのだろう。


「そう?無理はしないでね。」


「分かってるよ。」


体が弱い母さんが街まで体調も崩さずに行けるとも思えない。最近、調子が良くなってきたとわいえだ。


ーーーーーーーーーー

こう言う時のために村長邸には貯蓄はあるし、周囲へのバリケードの柵もある。

俺は、外で食料調達組に参加して、食料を調達しに行く。


「オークって美味いのか?」

「美味いんじゃないか?」


「なんで、二人とも来てるんだ?」


「「楽しそうだから」」


「ゴブリンにも勝てないのに大丈夫か?」


「「大丈夫だろう。」」


それぞれ気ままにグループを作って食料を調達している。

二人には、荷物持ちになってもらおう。


「二人とも、止まれ。」


俺は家屋に隠れて農作物を食い漁っているオークを見つける。


「二人はここで待っとけよ。」


「任せてくれ。」

「頑張ってこいよ。」


この二人はなんで来たんだ?

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