もう少しで
俺は懲りもせずに森で角ウサギを探そうとしたら、すぐに見つかった。
「そこまで分の賭けではないんだ。そのはずなんだ。」
この角ウサギは群れない。多分。
尚且つ、俺を見つけて、相手から襲ってくる。ゴブリンも襲っていたし、背丈の問題だろうか。
「一回だ、一回で当てるんだ。」
このウサギが狙う場所は頭か、喉の二つ。主に頭を狙ってくるだろう。こいつの攻撃は一撃必殺。
逆に一撃で相手を殺せなかったら、自分が危険になる。
だから、俺とゴブリンどちらも、頭を狙っていた。
「さあ、来い!!」
角ウサギは目を真っ赤にしながら、俺めがけて突進してくる。俺はこの攻撃に対して、即座に半身になって前に踏み出す。野球スタイルだ。
「当たれ!!」
俺は強撃のスキルを使いながら、思いっきり木の棒を振る。
バキッ!!!
俺が拾ったいい感じの棒が折れた。
しかし、代わりに俺の攻撃がウサギの前足にクリーンヒットしてウサギは突進力を失った。
「死ね!!俺の肉!!」
俺は近くにあった、石を拾い強撃のスキルを使いながら思いっきり、角ウサギの喉をぶん殴る。
頭蓋骨は分厚そうだったから、喉を狙った。
「ピギャ!」
角ウサギは少ししてからぐったりした。
「やった。倒せた。」
俺は死んだ角ウサギを持って、家に帰った。
母さんに調理してもらい、ウサギ肉を食った。味は薄かったが無茶苦茶美味かった。
ーーーーーーーーーーー
「この角を使おう。」
角ウサギの角は絶対硬いと思う。
この角の頭蓋骨から石を使ってコツコツと切り離し、そこら辺の木の棒に縄でぐるぐる巻きにくっつけて槍のような形にした。
「今日から、槍使いだ。」
俺は、槍を振るう。肉を食ったから力が出る。余った肉は干し肉にしたし。
俺は、この槍を使って更なる肉をとる。防具が欲しいが、そんなものは無い。いつか、木か動物の皮で簡素な防具でも作ろう。
殺した角ウサギの皮はフードにした。それっぽいだけだが。
晴れの日に畑仕事をする。雨が降る日が干し肉がなくなるまでに来てほしいと思いながら、畑仕事をして7日目
一向に雨が降らない。
「耐えろ。今は耐える時だ。」
俺は肉が食いたくてしょうがなかったが、耐えた。ひたすら槍を振り続けた。
そして10目ようやく雨が降った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます