第5話 鹿の王を見て思った事
今日、U-NEXTに『鹿の王』が配信されていました。ちょっと前にCMで流れていたのを思い出し見てみました。
感想は……かなり微妙〜!
このアニメ映画を見て、最初に頭をよぎった言葉は『ガラパゴス』。KADOKAWAのセンスの無さを感じさせる作品でした。
頭が硬いというか、前例に囚われ過ぎというか、巨体化企業の弊害を感じました。
コレ、企画段階でビビっときたのかぁ?
たぶん、ベテラン編集者がいなくなり、もしくは窓際に追いやられ、直感という感性を持った人材がいなくなり、映画化を進める際に誰も反対できなかったのではないでしょうか。
私は半導体関係の業界に身を置いていますが、この光景は、なんか半導体と似たような雰囲気を感じさせられました。
半導体業界の現在がどうなっているかというと、日本は政府の援助で細々とやっている状態です。
業界のトップは米国、次いで台湾、韓国、中国と来て、ようやく日本がきます。
最先端の半導体を発明した日本が、今や業界の底辺に位置しています。
半導体のNAND回路を発明したのは東芝の研究者ですが、その価値を正確に捉えられなかった東芝と日本政府は、二束三文で技術を米国に売り渡しました。
そこから日本の悲劇が始まったのですが、米国は半導体に付加価値を付けて、世界展開をしました。
その結果が現在の姿なのですが、半導体の活用は米国(アップルやインテル)、製造は台湾(TSMC)となり、東芝はキオクシアと名を変え、政府の補助金で細々と生かされている状態になりました。
現在、日本で活況なのは半導体製造装置の業界だけです。
さすがに、米国や台湾には精密な機械を作る技術がないので、未だに日本がトップを維持しています。
しかし、これは歪な構造です。日本で作られた製造装置は、台湾、米国、韓国、中国に輸出されており、彼らはそれを使って半導体を作り、製造装置の数百倍の利益を出しているのです。
おまけに、TSMCに大量の補助金を使って熊本に来てくれと言っている始末。
元々、日本が開発したものですよっ!
私は、日本の出版業界が同じ轍を踏むのではないかと危惧せざるおえません。
なぜなら、漫画王国の日本で漫画の電子書籍配信サービスの大手2社が韓国という現状があるからです。
半導体製造装置を作家と捉え、漫画配信サービスはピッコマやライン漫画、アニメ配信サービスはNETFLIXやアマゾンという現状。
そして、海外勢はメディアミックスが得意です。米国はディズニー、韓国はBTSを見ればお分かりかと思います。
この様に考えると、日本の優秀な作家達は10年後には海外の企業に著作権を売り渡す様になるのではないかと思ってしまいます。
そうならない為にも、日本の出版社達は海外に目を向け、日本の優秀な作家達を使い捨てにせず、食っていける様な体勢を作り上げる必要があるのではないかと思う訳です。
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クドいですが、これは事実かどうかは分からない戯言日記なので、決して鵜呑みにしないで下さい。
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