第4話 2匹目のどじょうはいるのか?

 先日、俺だけレベルアップな件のアニメを見ました。

 現在、ダンジョンもので最も話題を集めている作品です。


 『俺だけ』のお陰で、これからダンジョンブームが到来し、書籍化するダンジョンものが増えていくと思いますが、所詮は二番煎じです。

 どんなに内容が良くても、『俺だけ』に比べて、恩恵はかなり少ないでしょう。

 なぜなら、2匹目のどじょうは事あるごとに1匹目と比較をされるからです。


 同じ世界観の中で、内容を変えているだけでは、似たような設定や場面が頻繁に出てきます。それを読者はマネとして認識します。

 マネとして認識された作品に何が起こるかというと、情報が拡散されない現象が起こります。

 

『俺だけ』のマネでしょっ!


 そうなると、だんだんと拡散を控える様になり、結果的にあんまり売れない事になります。残念ながら『薬屋さん』クラスにはなれないと思います。


 2番手は流行りブーストがかかり、2軍選手よりも多少は稼げると思いますが、3番手、4番手ともなれば書籍化しただけのマイナークラス止まりです。

 もっと独創的な世界観と投入時期の見極めが必要です。


 せっかく、魂を込めて作品を創作するのだから、『薬屋さん』クラスを狙わなければ、成り上がる事はできないでしょう。


 私の感覚ですが、1匹目は話題性もあり、金を払って見たい。2匹目以降はネットの無料小説で十分。もし話題に上がっていれば金を払うかもという感じです。


 これが無料ネット小説のランキングの罠になっているのですが、1匹目も2匹目も無料ネット小説では、絶大な人気を誇っています。しかし、いざ出版されると、1匹目は大ヒットして、2匹目はあまり売れなかったという結果になります。


 つまり、2匹目のどじょうで勝負する作家は、書籍化作家の称号と、2軍選手の収益程度の恩恵しか得る事ができないという現実を理解した上で契約する必要があると思います。


 対して出版社の方は、プロ野球のドラフトと同じで、それぞれの思惑に沿って、コンテストの作品を拾い上げていきます。

 IP獲得なのか、自社ラインナップの充実なのか、自転車操業の補填なのか、ノルマ達成の為なのか……。


 前話で言いましたが、出版社は収益トントンであれば良く、運良くヒットしたならラッキーという壮大なガチャをしています。

 決して作家の為に精力的に動いている訳ではないと思います。


 成り上がりたいと願う作家は、そこを踏まえた上で戦略を練る必要があると、私は思うのですが、いかがでしょうか?


✒️✒️✒️

クドいですが、これは事実かどうかは分からない戯言日記なので、決して鵜呑みにしないで下さい。

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