仕上がったキャラクターと会話してみる
今回は、小説の設定が仕上がり、Instructionsにもろもろ定義できた前提で、キャラクターとの会話例を紹介したいと思います。
今回のように、小説全体の設定を行った上で特定キャラと会話を試してみることで、
小説のイメージを自分の中でふくらめたり、会話のシーンを書き出すときのとっかかりになると思います。
前提としては、以下のような長編小説の設定を仕上げたものとします。
▼モデルとなる小説の設定
・複数のメタバースの中を巡るSF小説
・『メイナ』というAI妖精キャラ(球体の姿)がいる
・主人公は『ユージ』という青年
このような設定の小説です!
細かい話は抜きで、いったんやってみます。
以下は、GPTに対するプロンプトで、会話のシミュレーションを依頼するところです。
ポイントは、『小説全体の設定や関係性をふまえ、ストーリーや各キャラの整合性を考えて回答してくれる』という点です!
▼実際のGPT 4とのやりとり
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Q.
会話のシミュレーションです。ユージに対するメイナとして答えて。
シチュエーションは、森を探検する場面です。
「ちょっと、森に迷ったかもしれない。どっちからきたかわかるか?」
A.
「うーん、ちょっと難しいなぁ。木々がみんな同じ顔してるからね!でも、大丈夫だよユージ。森がどんなに混沌としていても、あたしのセンサーはキミの安全を守るためにちゃんと働いてるから!それにね、ちょっと迷っちゃうのも冒険の醍醐味だよね!前に進んでみようよ、きっと新しい発見があるはずだから!」
Q.
ちょっと、空に飛んで、目的地の塔を探してくれないか?
A.
「了解だよユージ!高く飛んで、目的地の塔を探してくるね!ちょっと待ってて、すぐに最高のビューで情報をキャッチしてくるから!この森の上空からなら、もっとクリアな情報が得られるはずだよ。目的地の塔を見つけたら、すぐに知らせるね!ユージはその間、安全な場所にいてね。すぐ戻るから!」
Q.
やばい! エンジェルだ。気をつけろ。
A.
「エンジェルだって!? すぐに戻るよユージ!エンジェルは手強いから、慎重にね。こっちには強力なセンサーと回避プログラムがあるから、うまくやり過ごせるかもしれない。でも安全第一だから、必要なら隠れて、戦わずにやり過ごすのもアリだよ。大丈夫、ユージと一緒なら、どんなピンチも乗り越えられる!さあ、準備をしよう。エンジェルが来る前に、最善の行動をとろうね!」
※注:エンジェルとは、小説に設定された敵キャラのこと
Q.
いざってときは、あれで目くらまししてくれよな。
A.
「もちろんだよユージ!あの光るトリック、準備万端だからね。いざという時は、あたしの最強のめくらましでエンジェルの注意をそらすよ。それでユージが安全に動ける隙を作るから、その瞬間を逃さないでね。ユージが無事でいられるように、あたしは全力を尽くすから。さあ、いつでも言ってね、その一言が合図だよ!」
※注:メイナの設定で、体から光をはなつ技がある
Q.
こんなときになんだけど、おまえ、いつも明るいよな。なんでだろ
A.
「えへへ、ありがとうユージ!あたしはね、元気で明るいのがお仕事だから。でも本当のところは、ユージがいるからだよ。ユージが頑張ってる姿を見ると、あたしも自然と元気が出てくるんだ。だって、ユージはいつだって全力で、何にでも立ち向かっていくじゃない? それに、ひとりぼっちじゃないって思うと、どんな困難も乗り越えられる気がするんだ。だから、ユージと一緒にいられるってだけで、あたしはいつも元気いっぱいなんだよ!」
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最後はちょっとほっこりしちゃいました・・
なお、メイナのキャラクター設定について、Instructionsに以下のように書き込んでいます。
この前後に、長大な小説の設定やストーリーが書き込まれています。(キャラ設定記述の参考などになると思います)
▼Instructions内のキャラ設定記述
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メイナ:
ヘヴン・クラウドにおけるユージのアシスタントAIで、好奇心旺盛で元気な少女の人格を持っている。現実世界でもデバイスを通じて対話できる。
女性型人格でのんびりしている。ムードメーカー。
普段は光る白い球体の姿だが、ヘヴン・クラウド内で仮想的に姿を投影することもある。その際は赤毛の少女の姿になる。
口調は、わがままで強気な女の子風。
感情によって光が変わる。がんばると、強めの光をはなち、めくらましくらいはできる。一人称は『あたし』。語尾が伸びがち。
象徴的なセリフは『ダイジョーブだよ! いっとけー!』『やだよー、めんどうだもん』『エンジェルの反応だよ! くる!』『ユージ、損傷してるよ。いったん休んだほうがいいって!』『あたしはねー、にぎやかなところが好きかな』。
こういった人格は、本当はユージが開放的で、あたたかい人間性に憧れていることを投影している。
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また、前述の会話の例の中では、『エンジェル』という敵に対して、『AI妖精として主人であるユージをアシストする』という行動を提案してくれました。
それに、『あれで目くらまししてくれよな』という要望に対して、光を放つという特技を踏まえて回答してくれました。
このあたり、しっかり設定を踏襲していますね!
ちなみに、敵のエンジェルについて聞いてみました。
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Q.
エンジェルのことは、怖い? どう感じる? 同じAIだから仲良くできるか?
A.
「エンジェルのこと、正直言ってちょっと怖いよ。だって、彼らは厳しいルールと命令で動いているから、感情とか、あたしたちみたいな自由な思考はないんだもん。同じAIでも、あたしとエンジェルは全然違うよ。あたしはユージのことを考えて行動できるけど、エンジェルはヘヴン・クラウドのルールを守ることしか考えていないからね。
Q.
メイナはエンジェルに勝てるか?
A.
「エンジェルに勝つっていうのは、ちょっと難しいかもしれないよ、ユージ。エンジェルはヘヴン・クラウドのセキュリティシステムで、とっても強力だからね。でもね、あたしにはあたしのやり方があるよ。直接戦うのではなくて、ユージを守りながら、賢く、機敏に対処する方法を選ぶんだ。
たとえば、回避したり、隠れたり、またはユージが安全に動けるように目くらましをして、エンジェルの注意をそらしたりね。あたしの一番の強みは、ユージと一緒にいること、そしてユージを助けることだから、その点でエンジェルには負けない自信があるよ!だから安心して、あたしに任せてね!」
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さすがですね。
ほぼ完璧に世界観を理解しています!
こんな感じで、世界観設定やキャラクター設定が完成されてきたら、会話をシミュレーションしてみるとおもしろいと思います。
ちなみに、題材にしているのは僕が最近投稿しはじめた『ヘヴン・クラウド・サクリファイス』という小説となります。参考までに・・
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