その他

AIが関わった小説は創作物と呼べるのか?

ここまでChatGPTでの創作の話を書いておいて、いきなり本質的なところの問題提起です・・・笑

論争を呼びそうですが。


先に書いておくと、

『AI支援による創作は、作品の創造性やあたたかみを低減する要素は少なく、むしろ、より人間性を掘り下げることにも、寄与しうる』と考えています。

実際に使ってみるとこう思うわけです。


なお、今のテンションですと、ちょっとAIを擁護しているかもしれないので、そこはさっぴいてお読みいただけると・・



▼結論


AIが関わったものであっても、それが構想レベルであっても、本文執筆レベルであっても、僕は創作と呼べると思います。

その理由は、最終的な責任は人間としての作者にあり、AIが提示した選択肢やアウトプットのどれを選定するかは、人間に委ねられているからです。

ただ、現在のAIのクオリティでは、僕が作品と思えるレベルで、本文執筆を委ねるのは難しいと思っています。(著作権的な意味でも)


また、作者の考え方もあると思います。

僕は自分の作品構成力や文章力だけでは限界があるので、少しでも読者の方に楽しんでいただける方法があるならば、試してみたいと思います。そこでAIをフル活用し、よいものを書けるなら本望だと思います。


ただ、『不気味の谷』というか、AIが人間的なふるまいをすることに、多くの方が忌避感を覚えるのもわかります。



▼AIは作家を超えない。作家は自分のセンスを超えられない


色々とAIをいじっていて感じるのは、『作家が限界を決める』という点です。

たしかにAIは作者が想像できない案を出してくれたり、文章を生成してくれます。


一方で、(単純なプロンプトで生成した文章を安直にそのまま使うことがなければ)AI生成や案だしの工程は、創作の広い範囲で繰り返し発生します。

ひとつひとつはAI生成ですが、それらを選定し、組み合わせる中で、最終的に作家の色が出てきます。最終的に作者のセンスやスキルに根差した、頭打ち状態となります。


AIの出力を統合していくのが作者である以上、結局は作者は自分のセンス以上の作品を組み立てることはできないと思います。

そのため、作者が『人間の感動や満足とはなにか』を追求しなければ、当然として鑑賞に耐えられるものを作ることは難しいと思います。



▼いい点もあげておきます


そんな中で一連の当記事の手法などを元にAIを活用すると、『自分のセンスの限界まで早めに到達できる』ということはあると思います。

自分ひとりで毎日悩んで創作することにくらべ、ブレストの効率化と高速化には寄与すると思います。


また、文章や創作物に対してより人間的な深みを与える要素があります。

・・・これっておそらく、AIによる創作についての印象と真逆だと思います。



▼AIは人間の思考を深める使い方もできる


様々な工程でAIに対して壁打ちをすると、結果として、作者自身の思考を掘り下げることになります。

設定やストーリーを考える中で、なんどもなんども思考して、AIに相談するということになります。


その結果、使い方次第ではありますが、『トータルで作者が自作について思案する時間が増える。同時に、多角的に人を掘り下げる』ということになりえます。

(もちろん、この思考時間をすっとばして、AI生成された文章をそのままどんどん使う方法もあると思いますが・・。それは僕はどうかとも思います。まあそこも固定観念ですかね・・)


だから僕は、AIと共に書いた作品は、自分のベターに近いものであり、心を込めて書いていると思えます。また、おもしろくても、つまらなくても、すべて僕の責任です。


時短や楽をしたいだけの目的でAIを使い、質に目を向けないとしたら、それこそ『なんのために書いているのかわからない』状態になり、読む方にもメリットがなさそうですね。


いまは、物珍しさでAIによる本文生成が注目されていますが、、どうなるのでしょうね。



▼道具について


ひとつ思考実験です!


ノートパソコン、スマホがだいぶ普及しましたが、これらのツールで小説を書くのはそもそも人間的なのでしょうか?


そもそも、印刷物や活字こそ、冷淡なのではないでしょうか?

いや、文章そのものが、人間的と言えるでしょうか?

人間の心をあまさず伝えるには、口頭伝達しか不可能なのではないでしょうか?


そこに線を引くのは人間かなと。


この気持ち悪さの原理である、『不気味の谷』現象については、作家人格の僕の中では理解しつつ、エンジニア人格の僕としては、乗り越えようとしています。

そんな中でいろいろ考えながらではあります。

創作というものは、どうなっていくのか、、


・・・などと、今回は『思い』みたいなことを書いてみました。



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参考になったら、応援などいただけるとうれしいです! また、以下のChatGPTネタの連載もあります。


【実験室】あなたは消えたくない? ChatGPTは自我をもつか

https://kakuyomu.jp/works/16818023212534129593

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