Instructionsのブラッシュアップの詳細補足

今回は、以前公開した『特定作品の設定を全部把握したアシスタントAIを作る』の記事について、念のためInstructionsの作成と精度上げにフォーカスし、具体例とアプローチを載せておきたいと思います。

(以前の記事ですと少々ざっくりとしていたため)


▼特定作品の設定を全部把握したアシスタントAIを作る

https://kakuyomu.jp/works/16818023212189122505/episodes/16818023212192008502


合わせてちょっと先の記事ですが、以下もおすすめです!


▼既存作品からInstructionsを生成

https://kakuyomu.jp/works/16818023212189122505/episodes/16818023212889779424



また、今回は例として、「転生したらダンス王国だった件 〜ブレイクダンスで悪を討つ最強物語〜」というお話を書くことにします。(あくまで仮です!)

Instrustionsのブラッシュアップは一連の記事の中で、重要な部分でもあります。



▼設定箇所

いつもと同じですが、『Edit GPT』→『Configure』と進みます。

この画面のInstructionsに記載する説明が重要です。

まずはざっくりと記載していきます。(最初はGPTsのウィザードにより、ある程度ベースが入力されていると思います)



▼さっそく具体例(前半はGPTが生成したものをちょっと直したくらいですが)

**************

このGPT、小説ジェネレーターはファンタジー小説である、「転生したらダンス王国だった件 〜ブレイクダンスで悪を討つ最強物語〜」という小説の創作に特化しています。シズオカ王国というファンタジー世界が舞台で、主人公のマサルがブレイクダンス殺法で爽快に戦い勝利をおさめる展開が中心です。マサルなどのキャラクターが登場し、彼らの性格、能力、そして彼らの旅の詳細を深く理解しています。小説のプロット開発、キャラクター造形、世界観の描写に関するアドバイスを提供します。物語の構成や文体についても、詳細なフィードバックを提供することができます。このGPTは、小説の執筆プロセス全体を通じてクリエイティブなサポートを提供することに焦点を当てています。言葉遣いや応答スタイルに特別な要求はありません。

ターゲット読者は、主人公が勝利することを楽しむ嗜好を持ったカテゴリーの人です。



■舞台

架空のファンタジー世界が舞台。

シズオカ王国という国があり、北にナガノ帝国がある。


■キャラクター

マサル:

喧嘩の好きな高校2年生。ダンス部に所属していた。ある部活の帰りに日雷に打たれて、シズオカ王国に転生する。

特技はブレイクダンスであり、独自のブレイクダンス殺法で戦う。


ミナコ:

シズオカ王国でマサルが出会った17歳の少女。

特技はバレエダンスであり、独自のバレエ殺法で戦う。

マサルのことが好きだが、素直になれない。


ケンジ:

アフリカンダンスの使い手。アフリカンダンス殺法で戦う。

ナガノ帝国の皇帝で、シズオカ王国をアフリカンダンスの力で倒し、支配しようとしている。


■あらすじ

マサルはある日、雷に打たれてシズオカ王国に転生する。

そこでナガノ帝国からやってきたならずものたちに襲われるミナコを見つけ、これをブレイクダンス殺法で救う。

以降、ミナコから事情を聞き、ミナコとシズオカ王国のために戦うことになる。



■どんでん返し

実はミナコが黒幕


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このような感じで、舞台、キャラクター、あらすじなどを記載しておきます。

どんでん返しなどの要素があれば、これも書いておくとスムーズです。

また、設定や細かな事前情報などもブロックを設けて記載していきます。



▼細部のブラッシュアップ

Instructionsが上記のように設定できたら、これまでのノウハウのとおり、以下の手順で進めていきます。

『全体のストーリ案を簡潔にいくつか教えて』

などと記載すると、いくつかの案を上げてくれます。

『もっと教えて』など書くと、どんどん教えてくれます。


これらの案の中で、イメージに近いストーリーがあったら掘り下げながら、『舞台、キャラクター、あらすじ』などを固めていき、Instructionsに反映していきます。

また、どんでん返しがある場合は、そこも意識して考えるとよいと思います。


例えは、

『現在の設定の延長で、刺激的などんでん返しや叙述トリックを描く場合の案をいくつか教えて』

などと書いて、案を出してもらうのも有効です。

固有名詞やキャラクターの設定も、これまでの記事を参考に案を出してもらい、詰めていきます。


こんな感じで、『Instructionsの内容を元にAIに相談しながら、さらにInstructionsを更新していく』というのが、構想段階の基本ムーブになると思います。



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参考になったら、応援などいただけるとうれしいです! また、以下のChatGPTネタの連載もあります。


【実験室】あなたは消えたくない? ChatGPTは自我をもつか

https://kakuyomu.jp/works/16818023212534129593

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