プロンプト例 画像生成のコツ(GPTからDALL-E 3の利用)
今回はGPTsを使った画像生成についてご紹介したいと思います。
GPTsを利用できる状態(ChatGPT Plus契約状態)だと、DALL-E 3(DALLE3)という画像生成AIを利用できるようになっています。
また、GPTのプロンプトを普通に投げると、内部的に画像生成AIを呼び出し、画像を返してくれます。
▼DALL-E 3について
DALL-E 3とはChatGPTに組み込まれている最新(2023年10月リリース)の画像生成エンジンです。
従来の画像生成エンジンよりも高精度です。
複雑な構図や、特殊な条件などのプロンプト指定に対しても、比較的正確に動作します。
▼小説執筆における画像生成AI活用方法
小説執筆においては、以下のようなケースで役立つと思います。
・キャラクターのイメージイラストを生成
・作品世界内の全体地図や地域、建物や街並みのイメージ風景を生成
このようなことができるため、特に公開する用途でなくても、イメージを深めるために利用できると思います。
なお、本記事の方法で小説の設定を学習させておくと、『舞台の全体の地図を生成して』『⚪︎⚪︎の町の街並みの風景を生成して』などという端的なプロンプトだけで、結構きちんと画像を作ってくれたりします。
(内部的に、小説の設定情報から適切なプロンプトを作って、実行してくれる感じです)
▼まずは実験
まずは試しにChatGPT(GPT-4)のMessage欄へ、以下のようなプロンプトを打ってみます。
『自動車のイラストを作ってください』
すると、命令どおりに自動車が走っているようなイラストを作ってくれると思います。
作成された画像はダウンロードすることができます。
ただしこの状態ですと、画風や構図などはなにも指定されておらず、AIの判断で適当なイラストができあがります。
▼DALL-E3で生成したサンプル
こちらの近況ノートで、特定の自作品用に生成してみたイメージイラストを添付しました。
https://kakuyomu.jp/users/kou_sh/news/16818023212360810142
▼プロンプトのコツ
いったん上記を見ていただけるとわかりやすいと思うのですが、
『左側に青年、右側に大きな蛇の影があり、影の中に夜の街並みが映し出されている』みたいな画像になっています。
こういった画像を生成する際は、以下のようなプロンプトを使います。
[※ ※] で囲まれたところに任意の命令を入れるイメージです。
『以下のプロンプトでイラストを描いて。
水彩画風の日本のアニメーション風の画風。カメラは引いた視点で。全体として[※イラストの雰囲気※]な印象。
[※対象の服装※]を着た[※キャラの特徴※]な青年が、[※姿勢など※]というポーズをしている。背景は[※背景を指定※]』
これで、何回も繰り返すと、そのうちイメージに近いものが出てくると思います。近いものが出てきたら、『いいね。もう少し明るく』など、微調整をするプロンプトを与えていきます。
複数の人物や要素が入るイラストも、きちんとプロンプトを書くと相応に生成してくれます。
▼さらにプロンプトのポイント
前述の基礎となるプロンプトについては、個人的には『水彩画風の』というところがポイントだったりします。
『水彩画風の』という一文がないと、よりアニメ風の画像になってきますが、『水彩画風の』『厚塗りの水彩画風の』と入れると、ウェットでしっとりした感じなります。このあたりはいろいろと実験するとよいと思います。
また、『日本のアニメーション風の』というところは、具体的に『ジブリ風の』とか入れる人もいると思いますが、やはり著作権などには配慮して利用する必要はあります。
なお、内部的に英語に変換されて実行されるので、最初から英語でプロンプトを与える方が調整しやすいと思います。
Google翻訳などで変換してから与えるなどでもよいと思います。
▼著作権について
やはり著作権類については利用者の自己責任となります。
生成された画像を利用する際は、著作権を侵害していないか、などを吟味する必要があります。
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